夏川・夏河      43句

夏の川  夏の河  夏川・夏河

作品
作者
掲載誌
掲載年月
橋脚に風のまつはる夏河原 小澤克己 遠嶺 199810
直線にして夏川の病んでをり 別府優 199901
夏河の光に溺れゆく電車 長山あや 円虹 199909
夏川やゆつたりいくさ話など 鈴鹿仁 京鹿子 200007
夏川を越え行く脛の白さかな 小澤克己 遠嶺 200008
夏川の底石浮かぶ河童橋 北村香朗 京鹿子 200010
貨車とその影夏川を越えゆけり 大串章 百鳥 200107
思ひ流すには夏川の青すぎる 松岡隆子 200207
夏河原楽器ケースの置かれあり 堀本祐子 遠嶺 200209
首細き夏川の鷺手職なし 松本鷹根 京鹿子 200410
夏川を越す俯かず振り向かず 田村園子 200411
北辺の鳶たはたはと夏河口 原田達夫 虫合せ 200506
義民の碑夏川利根の鳴るなべに 瀧春一 菜園 200509
起きいでしころは夏川の音ねむる 瀧春一 菜園 200509
夏川の底を踏まへた童女の足 瀧春一 瓦礫 200606
夏川の水嵩を増し曲り切る 遠山みち子 200609
水嵩といふ夏川の主張かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200706
夏川の瀬音断ちたるホルンの音 宮沢治子 春燈 200808
風をのせ雲をのせ夏川として 豊田都峰 京鹿子 200808
夏川の水面打ちたる礫かな 白石正躬 やぶれ傘 200808
夏川に沿ひ哲学の木蔭道 木暮剛平 万象 200808
夏川や筆圧強き一行詩 古屋元 200809
夏川の流れに泳ぐ雲の影 小城綾子 200809
夏川のひびく板場や染師老い 一ノ木文子 炎環 200809
炊煙や浅き夏川彼我隔つ 瀧春一 深林 200901
野に出でて夏川といふ巾を得る 豊田都峰 京鹿子 200908
また合はせ得て夏川となりゆけり 豊田都峰 京鹿子 200908
夏川に暴れ込みたる神輿かな 高倉恵美子 200910
夏川の岩を蹴上ぐるしぶきかな 村弓子 末黒野 200911
夏川の一本を胸中に置く 岩岡中正 ホトトギス 201001
夏川の焦点として南部富士 高田令子 201008
夏川の濁りてはやき半夏かな 栗原完爾 春燈 201009
夏川の見えて古民家コンサート 荒井千瑳子 201108
夏川を越え街道の分れゆく 高田令子 201210
夏川や深くかはらう棲む噺 安藤久美子 やぶれ傘 201212
夏川に逢魔が時の河童かな 松本文一郎 六花 201411
夏川の水蹴つてゐる足の先 青谷小枝 やぶれ傘 201509
回想の端に青春夏河原 荒井千瑳子 201608
どつどどう夏川をゆく木霊かな 雨宮桂子 風土 201610
夏川にずんずん入れり測量士 宇都宮敦子 201610
夏河原鵺塚橋の下は闇 立村霜衣 ホトトギス 201810
汚れなき夏川細くダムに着く 重原爽美 201902
夏川やかつて筏師唄負ひ来 橋添やよひ 風土 201906

 

2020年5月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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