夏 掛   24句

夏掛の端は疊のうへにあり   八田木枯   鏡騒

夏蒲団  夏掛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏掛や寝息ひとつに姉いもと 秋草美俊 199810
夏がけを掛けくるる手の夢なりし 武井清子 200009
夏掛けのみづいろといふ自愛かな 能村登四郎 200108
寢腐れをもて夏掛の本分と 中原道夫 銀化 200208
夏掛にしゃぼんの香り残りたる 寺島順子 雨月 200210
夏掛のふはり浅黄の旅枕 廣島泰三 200408
夏掛けや病みて小さくなりし顔 今瀬剛一 対岸 200410
夏掛や赤子の蹠内向きに 多田隈道子 200512
夏掛や浮雲ふはと胸の上 近藤喜子 200709
夢すこし見て夏掛を掛け直す 青山丈 200709
夏掛や闇の発光ダイオード 中野京子 翁草 200710
夏掛けや己が鼾に驚かされ 四戸和彦 八千草 200712
夏掛のあまりの軽さ目覚めたり 牧原佳代子 酸漿 200810
高原の夏掛厚き目覚めなり 緒方佳子 火星 200811
夏掛を子等の積みたる寺畳 緒方佳子 火星 200812
夏掛のその夜の夢に人多し 大畑善昭 201008
夏掛けにカバーをかける留守居かな 渡邉孝彦 やぶれ傘 201010
夏掛のくるぶしに来る夜明けかな 雨宮桂子 風土 201110
夏掛を子らへ投網のごと拡ぐ 辻美奈子 201110
夏掛を入念に干す要支援 久米なるを 201209
夏掛けの母に勲章付けにけり 樋口みのぶ 201409
夏掛を海とし幼き子と潜る 押田裕見子 201412
夏掛の軽さに馴染み末期ふと 秋葉雅治 201808
夏掛を引き寄せてまた睡りけり 柴崎和男 六花 201810

 

2023年7月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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