作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
菜虫捕るだけに来てゐる山の畑 | 下平しづ子 | 雨月 | 200212 |
洗ふ掌に菜虫すがりて這ひにけり | 木原今女 | ぐろっけ | 200302 |
菜虫また土に落して見失ふ | 今里満子 | 火星 | 200302 |
菜虫取る隣も職を退きし人 | 内藤三男 | ぐろっけ | 200401 |
五つ六つ菜虫をつまみ選挙の日 | 戸栗末廣 | 火星 | 200402 |
喰はれゐし葉に見当らぬ菜虫かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200410 |
指先の暮れきつてゐる菜虫採 | 戸栗末廣 | 火星 | 200501 |
菜虫とる長き火箸を長く持ち | 若林杜紀子 | 百鳥 | 200502 |
新鮮といひて菜虫の穴だらけ | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200510 |
白毫寺より雨のくる菜虫取 | 山尾玉藻 | 火星 | 200510 |
大寺の裏に住み古り菜虫とる | 阿部敬子 | 百鳥 | 200601 |
ブロッコリーの陰に菜虫の太りをり | 宮城島たか子 | 濱 | 200601 |
箱膳の一汁二菜虫しぐれ | 岩崎真理子 | 遠嶺 | 200612 |
つまみあげ悉有仏性南無菜虫 | 中野京子 | 翁草 | 200710 |
よき男たらむと菜虫取りにけり | 水野恒彦 | 槐 | 200711 |
跡残し菜虫の所在失せてをり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200910 |
起きぬけの作務に菜虫を捕りゐたる | 水谷靖 | 雨月 | 200911 |
なつかしき菜虫よ母の笑ひごゑ | 井上信子 | 鴫 | 201111 |
菜虫とる眉間の皺を深くして | 師岡洋子 | ぐろっけ | 201312 |
日課なり朝の畑の菜虫取り | 白石正躬 | やぶれ傘 | 201401 |
ゴムほどの弾力菜虫つまみけり | 織田高暢 | 空 | 201402 |
菜虫とる葉を裏返し裏返し | 今井千鶴子 | ホトトギス | 201402 |
妻の用とうに忘れて菜虫とる | 戸栗末廣 | 空 | 201402 |
土に刺しある割箸で菜虫とる | 今井千鶴子 | ホトトギス | 201402 |
大き背の眼鏡上げ下げ菜虫取 | 村上留美子 | 火星 | 201501 |
菜虫とりずれる眼鏡をおし上げて | 白石正躬 | やぶれ傘 | 201501 |
畑に出で何はともあれ菜虫取る | 井上静子 | 槐 | 201601 |
菜虫採る消印有効明日まで | 中川句寿夫 | ここのもん | 201705 |
あってなきやうな兵歴菜虫とる | 中川句寿夫 | ここのもん | 201705 |
菜虫捕るまだ晩年は手付かずに | 中川句寿夫 | ここのもん | 201705 |
立話長くて菜虫太りけり | 中川句寿夫 | ここのもん | 201705 |
菜虫とる夕星歌ひ出すまでは | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201909 |
菜虫とり風は力を緩めたる | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201909 |
菜虫這ふ全速力でありにけり | 定梶じょう | あを | 201912 |
抜きし菜を晒せば菜虫出できたる | 秋千晴 | 空 | 202010 |
人間の真顔になりて菜虫捕る | 磯野青之里 | 六花 | 202102 |
2023年10月3日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
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