作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
水うまき日青虫を捨てちやつた | 坂本敏子 | 京鹿子 | 199810 |
新キャベツむけば青虫こんにちは | 黒田さつき | 船団 | 199909 |
いつぴきの青虫となるころもがへ | 市場基巳 | 槐 | 200009 |
青虫の口の動きを厭きず見る | 東莎逍 | 船団 | 200011 |
青虫をつぶす今日から老いるかな | 坂本敏子 | 京鹿子 | 200110 |
青虫の夜に肥るらし誘眠剤 | 芝尚子 | あを | 200207 |
夕映えて青虫のねびまさりたる | 田村みどり | 京鹿子 | 200211 |
青虫も添えて青菜の無人市 | 松本恒司 | ぐろっけ | 200308 |
青虫のぷくぷく太り苔を這ふ | 奥村鷹尾 | 京鹿子 | 200308 |
青虫の足音もなく阿弥陀かな | 竹内悦子 | 槐 | 200401 |
青虫の青の輝き新樹光 | 諸橋廣子 | 対岸 | 200402 |
運のよき青虫なりき花キャベツ | 石脇みはる | 槐 | 200407 |
青虫のころころ太る青菜あり | 鈴木幾子 | 酸漿 | 200408 |
青虫のころがるたびに太るなり | 宮崎すみ | 対岸 | 200409 |
青虫のはらわた真夏のアスファルト | 林裕美子 | 六花 | 200410 |
青虫の琥珀の糞の数珠つなぎ | 海野勲 | 万象 | 200411 |
青虫を捕えて蜂の飛び立てず | 山尾和子 | 京鹿子 | 200509 |
白菜の中の青虫動きをり | 高倉恵美子 | 空 | 200605 |
青虫の遠嶺へ反るを殺さむと | 山田美恵子 | 火星 | 200610 |
青虫をぶら下げて飛ぶ春の鵙 | 廣畑育子 | 濱 | 200705 |
家苞に青虫住める春キャベツ | 上原朝子 | 苑 | 200706 |
青虫の腹の桃色梅雨晴間 | 佐々木秀子 | 鴫 | 200710 |
青虫のなかぞらでまふ糸で舞ふ | 佐藤恭子 | あを | 200809 |
青虫をチャックのやうに外しけり | 橋本順子 | 槐 | 201011 |
姫バラの青虫みつけ雀かな | 森理和 | あを | 201109 |
青虫が青虫を乗り越えて行く | ふけとしこ | 船団 | 201401 |
青虫の青い現在白い過去 | 火箱ひろ | 船団 | 201403 |
青虫の機嫌伺ふ首夏の庭 | 杉原ツタ子 | 槐 | 201409 |
青虫の丸まつてゐし命乞ひ | 大内マキ子 | 万象 | 201409 |
自転車のふらついて青虫よける | 市川伊團次 | 六花 | 201409 |
青虫の草になりたる思ひかな | 西岡啓子 | 春燈 | 201412 |
よろける雀咥えた青虫暴れをり | 篠田純子 | あを | 201508 |
暖冬や菜に青虫の育ちをり | 鈴木礼子 | 末黒野 | 201603 |
かたときも青虫の喰ふ若葉かな | 荒井和昭 | 鴫 | 201610 |
貌ふつて青虫を喰む枯蟷螂 | 田中とし江 | 空 | 201703 |
同じ穴同じ葉っぱの青虫くん | 森有子 | 瓔 | 201712 |
青虫となつて宇宙を這ひ回る | 辻水音 | 瓔 | 201712 |
枝先まで葉を食ひ尽くし青虫は | 岩藤礼子 | やぶれ傘 | 201710 |
脱走す懸命にノタノタ青虫 | 梨地ことこ | 船団 | 201811 |
青虫のまんまるなるをつつきゐる | 草柳忍 | 鴻 | 201910 |
摘まみ捕る青虫太し雨上がり | 磯野青之里 | 六花 | 202001 |
寝食を忘れず青虫を殺めず | 池田澄子 | 船団 | 202006 |
2023年8月20日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
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