菜 花      28句

菜の花   菜花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
黄の翅の菜花にこぼれ滲み入る 鎌倉喜久恵 あを 200205  
船頭の合間は菜花摘んでをり 中島瑞枝 百鳥 200406  
雨聴くやほろほろ苦き菜花粥 浅野洋子 春燈 200506  
潟ほとりの七ヘクタール菜花みつ 石井たを子 200607  
画用紙をはみ出しあふれ菜花かな 黒澤登美枝 200706  
飽食や菜花の苦み口にせず 高橋澄子 200706  
外堀は菜花の川へつづきけり 河崎尚子 火星 200807  
夕星や菜花まさをに茄であがる 犬塚芳子 200906  
麦畑菜花畑地産地消 伊藤紀子 ろんど 200907  
菜花摘む農婦の姿夕茜 竹内喜代子 201006  
潜水艦菜花の波の上を航く 中島ひろし 末黒野 201007  
霜除を分け菜園の菜花摘む 阿部文子 酸漿 201104  
菜花畑対岸雪の比良の嶺 松村富子 201105  
菜花畑乱舞のごとくもんしろ蝶 早崎泰江 あを 201106  
菜花咲き灯台木綿日和かな 岡澤田鶴 201207  
菜花置く無人売り場をとほりけり 大島英昭 やぶれ傘 201305  
菜花や渡れば揺るる流れ橋 田中浅子 201305  
黄蝶飛んでやがて菜花に紛れけり 小池清司 かさね 201306  
耕作を継がぬ畑に菜花咲く 須賀敏子 あを 201306  
食用の菜花ほころぶ厨かな 奥田温子 やぶれ傘 201406  
ひと茹でに春の色立つ菜花かな 黒沢由紀子 201505  
海見ゆる菜花の中を郵便車 牧はるか 末黒野 201605  
観覧車菜花の風を廻しをり 箕輪カオル 201705  
式済みし母は寄り道菜花摘む 山田邦彦 201902  
きみどりの湯気を吐きたる菜花かな 瀬川公馨 201906  
その先の菜花畑を目印に 辻響子 201906  
かぎろひの御代新しき菜花かな 延川五十昭 六花 201906  
父の忌の辛子を利かす菜花和へ 浜福惠 風土 202005  

 

2020年5月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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