実 梅 2    92句

天地の恙なかりき実梅落つ   本橋仁   露光

実梅  青梅  梅の実

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
嫁ぎたる子も来て落す実梅かな 村上沙央 200710  
生り年の実梅に貰ふ力かな 和田照子 200712  
実梅落つ上野の森のかくれ茶屋 桑原泰子 八千草 200801  
背をかがめ実梅の下を潜りけり 山田六甲 六花 200807  
累代の墓に実梅を供へけり 山田六甲 六花 200807  
花散りてすでに実梅の容あり 鈴木多枝子 あを 200807  
前山に雨意のちかづく実梅かな 戸栗末廣 火星 200808  
実梅落つ坂道多き裏高尾 沖倉好秋 酸漿 200808  
我が家では大豊作の実梅もぐ 森山のりこ あを 200808  
実梅捥ぐ力無き手が梯子持つ 森山のりこ あを 200808  
今なほも晋作生家実梅満つ 長谷川史郊 馬醉木 200809  
実梅ジャム作る子の手間ありがたき 渡辺安酔 200809  
家中に実梅ジャムの香ゆきわたり 渡辺安酔 200809  
実梅落つその音かとも昼下り 藤井昌治 200809  
西行の井水に実梅洗ひをり 野上智恵子 万象 200810  
ねんごろに実梅の産毛浸しけり 東芳子 酸漿 200810  
狛犬に子が噛ませたる実梅かな 矢野百合子 200811  
母の忌のその頃となる実梅かな 鷹羽狩行 200906  
実梅捥ぐ葉陰の空に鶴見岳 川崎俊子 馬醉木 200908  
玄関へ自家用リフト実梅落つ 山路紀子 風土 200908  
天守台へ実梅の坂を昇りゆく 永島雅子 春燈 200908  
訪うて来て実梅かぐはし門構 中原吟子 雨月 200908  
実梅とり男手ほしき家系かな 森山のりこ あを 200908  
実直に暮らしてゆかむ実梅捥ぎ 松岡和子 200909  
山房の誉望に太りたる実梅 窪田佳津子 雨月 200909  
主病み実梅熟るまま落つるまま 田中春子 雨月 200909  
不揃ひの実梅今年の消息と 西村摩耶子 京鹿子 200909  
どの家も留守ばかりなり実梅落つ 高倉恵美子 200910  
実梅もぐ葉ごしの空の蒼さかな 芝尚子 あを 200910  
存在の紛れてをりし実梅かな 稲畑汀子 ホトトギス 201006  
実梅落つみな僧兵の顔をして 森岡正作 201007  
木に見棄てられし実梅の落ちにけり 荒井千佐代 201007  
記念館ベンチの実梅そのままに 森山のりこ あを 201007  
雨兆す実梅しきりに落つる音 宮崎左智子 201008  
偏照りの後の偏降り実梅濃し 能村研三 201008  
拭へどもあばたの消えぬ実梅かな 岡野ひろ子 201009  
実梅つく樹令百とも伝えしに 浜田南風 201009  
一斉に脚立広げて実梅採る 石川裕美 ぐろっけ 201009  
陶狸実梅に打たれじつと耐ふ 鈴木浩子 ぐろっけ 201010  
実梅みな摘み納めたる後の雨 鎌田篤 雨月 201010  
尺貫の表示小さく実梅売 松本文一郎 六花 201010  
実梅捥ぐみるみる籠の青くなり 櫨木優子 201011  
実梅熟るたましいの濃き雨一日 服部郁史 京鹿子 201104  
又一つ実梅ころころ芝の中 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
あきしのの風のねぎらひ実梅熟る 鈴鹿仁 京鹿子 201107  
よく見れば小さき実梅のぞきけり 東芳子 酸漿 201107  
葉隠れの実梅つぶらや天神社 福本すみ子 201108  
盆栽の実梅りりしき青さかな 鈴木セッ 201108  
日面の実梅ぐんぐん太りけり 松木清川 ぐろっけ 201108  
老い順に逝かぬが不幸実梅落つ 松本恒子 ぐろっけ 201108  
後ずさりして見る実梅まだあるは 能村研三 201108  
月の面の濃淡実梅こぼしては 甲州千草 201108  
たわわなる実梅の幹の大洞ろ 柳澤宗正 万象 201108  
葉に隠れ数へ切れざる実梅かな 大橋晄 雨月 201108  
記念樹の実梅こまごま育ちをり 金森信子 雨月 201108  
実梅落つ尼寺雨に鎖もるる 高木美波 万象 201109  
パン屋出てその先の角実梅落つ 竹久みなみ 風土 201109  
ブルーシートに落とす実梅の青さかな 仁平則子 201109  
落梅の哀しき色や実梅塚 仁平則子 201109  
隠れん坊実梅見つける脚立班 品川鈴子 ぐろっけ 201109  
脚立より探せば実梅次々と 品川鈴子 ぐろっけ 201109  
一つこぼれし山門の実梅籠 田中文治 火星 201110  
ま緑に芽吹きて実梅待つこころ 大橋敦子 雨月 201207  
白日の実をこぼしゐる実梅かな 山田六甲 六花 201207  
濠端の其処は暗がり実梅落つ 河口仁志 201208  
月光に拾ひし実梅ほのぬくし 浜口高子 火星 201208  
礼かはす度に実梅の殖えにけり 城孝子 火星 201208  
実梅煮てひと日とつぷり香にひたる 篠原幸子 春燈 201209  
実梅捥ぐ大黒さんのスニーカー 千田百里 201209  
天平の礎石に実梅はづみ落つ 山田春生 万象 201209  
小田原かはた紀州かと選る実梅 箕輪カオル 201209  
実梅捥ぐ転校生に友の出来 栗山恵子 雨月 201209  
実梅もぐ雫の綺羅をふりかむり 大橋伊佐子 末黒野 201210  
梅園や実梅予約の大看板 松本文一郎 六花 201210  
とりこぼしの実梅の落ちし音なりし 垣岡暎子 火星 201210  
実梅落つ臍の真青を上にして 古川忠利 ろんど 201211  
鉄下駄の名代の寺の実梅かな 酒井秀郎 返り花 201211  
実梅落つ眉山に谺返しつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
実梅捥ぐまだ三つ四つは葉隠れに 斉藤祐子 あを 201308  
実梅落つかはたれどきのいろ尽し 小林成子 火星 201309  
実梅落つ桧枝岐には間引き絵馬 古川忠利 ろんど 201310  
月上げて実梅の落つる宵の口 吉田きみえ 末黒野 201310  
姉逝きて庭の実梅の落つるまま 大川暉美 末黒野 201310  
目を凝らしやや間を置きて実梅捥ぐ 遠藤逍遙子 風土 201310  
をちこちに実梅のこぼれ町古りぬ 田中文治 火星 201310  
吊し雲二人に多き実梅もぐ 野畑さゆり 201310  
欲しい人持ち帰られよ実梅落つ 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
取り置きし実梅如何と集め置く 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
明日から雨の予報や実梅もぐ 稲畑汀子 ホトトギス 201406
葉隠れに覗く実梅や神籤結ふ 松本鷹根 京鹿子 201508  
来し方に悔いの数多や実梅もぐ 町山公孝 201508  
陽の匂ひたつぷり吸ひし実梅かな 池田光子 201509  
洗ひ了へ旅の実梅の香りたつ 棚橋朗 201509  
実梅落ち亀の甲羅を打ちにけり 柳澤宗正 万象 201509  
見上げては実梅の嵩を量る日日 笠井敦子 201509  
宝前の実梅百余の熟れ競ふ 磯野しをり 雨月 201509  
枇杷の実も実梅も青し母逝けり 山本則男 201510  
身のほどを知り風もなく実梅落つ 中村三郎 京鹿子 201510  
濛々と雨の家居や実梅落つ 深川淑枝 201511  
腰笊にこぼるる実梅風渡る 町山公孝 201608  
到来の実梅に仕事増えにけり 菅澤陽子 春燈 201609  
勢ひの余り実梅は結界へ 安居正浩 201609  
建長寺瑞の実梅の粒ぞろひ 西村しげ子 雨月 201609  
この家もひとり暮しや実梅落つ 山田閏子 ホトトギス 201610  
落つる実梅日毎に増ゆる里の道 小倉純 末黒野 201610  
秀逸と書かれし実梅香をひろぐ 石川叔子 201610  
尼寺の実梅に紅のはしりたる 佐藤花木 雨月 201610 実梅→ 1

 

2017年6月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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