めまとひ(目まとひ)     76句

目まとひを忘れゐる間も払ひをり   藤木南斗   南風

蠛蠓  めまとい  糠蚊

作品
作者
掲載誌
掲載年月
めまとひにとことん就いてゆきにけり
栗栖恵通子
199809
すでに風格めまとひを引き連れて
水内慶太
銀化
199810
めまといに扉大きく開けてやる
中林明美
ヒッポ千番地
200003
めまとひの微力おそろし烏合かな
鈴鹿仁
京鹿子
200006
思ひ當るふしめまとひを初めとす
中原道夫
銀化
200007
目まとひのもとよりゐたる山椒摘 伊藤多恵子 火星 200108
めまとひや髪に雨来る予感あり
村上留美子
火星
200108
めまとひとぶつかつて目の眩しかり
北原東洋男
200207
神体山目まとい生れて纏いつく 坂口三保子 ぐろっけ 200208
めまとひの襲撃に会ふ峽の口
金沢富水
200209
めまとひの一群にあふ逢魔どき
山口マサエ
雲の峯
200308
果物の皮剥きかけていてめまとい
松山律子
六花
200308
めまとひと競ひ歩きに一日消ゆ
風間史子
200310
めまとひや日暮にくぐる高台寺
遠野萌
200312
めまとひは百姓一揆にも似たる
富沢敏子
200408
めまとひを思ひ切り吹く悟空かな
中田禎子
200409
めまとひや歩をゆるめても速めても
中村洋子
風土
200410
めまとひが秘密の話もつてくる
三崎由紀子
遠嶺
200506
めまとひと払ふてゐたり黄泉の蓋
栗栖恵通子
200508
めまとひの波状攻撃くらひけり
瀬川公馨
200508
めまとひや九十段の隠し径
吉田島江
火星
200508
目まとひを連れて歩きし国宝寺 梅村五月 栴檀 200508
句帳にて目まとひ払ふ西明寺 梅村五月 栴檀 200508
めまとひや森の出口の見当らず
勝屋風奈美
200509
めまとひを纏ひ他郷のふところへ
風間史子
200509
めまとひ追ひ小股にたどるさざえ堂
梅原美子
200509
めまとひを拂ひ延命水あまし
藤江朋子
万象
200510
めまとひのタオルの中に入りくる
高倉恵美子
200602
外野手のしきりに払ふ目まとひか 服部早苗 200609
めまとひに追ひつめられてゐたりけり
中村洋子
風土
200610
磨崖佛よりめまとひの移り来し 
百瀬七生子
海光
200705
めまとひが迎ふ亡夫の小学校
品川鈴子
ぐろっけ
200706
めまとひに邪魔されてをり遅刻せり
竹下昌子
200708
めまとひを払ふに風に向かひけり
小林輝子
万象
200708
めまとひのひとつ眼鏡の内側へ
金井充
百日紅
200711
めまとひのついてくるならついてこい
都留嘉男
八千草
200712
目まとひに追はれ夕ベの谷地を去る 伊藤白潮 200804
目まとひの浮遊をさそふ水車かな 出来由子 200806
雨の日のめまとひの眼に当り来る
松崎鉄之介
200807
めまとひを払ひつ賽銭投げにけり
山田六甲
六花
200808
めまとひに慕はれ杣の土均す
仲井多美江
京鹿子
200901
めまとひに好かれて一人芝居かな
伊藤紀子
ろんど
200909
目まとひは森の門番敏く来る 大畑善昭 200909
目まとひにとことん好かれ園巡る 柿沼盟子 風土 200911
めまとひやつひに仕舞の一つなり
小林優子
酸漿
200911
めまとひの弄びたる青空を
吉弘恭子
あを
201007
めまとひの子の高さにも上下して
秋千晴
201009
曖昧なめまといの芯揺るぎなし
入江節子
ろんど
201010
荷物提げめまとひに首振つてをる だいじみどり 201107
めまとひや緊急地震速報音 篠田純子 あを 201106
めまとひのロンドロンドに身を反す 森理和 あを 201106
めまとひに老の両眼からかはれ 近藤豊子 雨月 201109
めまとひの中くる貌を見られゐし 山尾玉藻 火星 201207
めまとひの柱を立てて来つつあり 中村洋子 風土 201209
めまとひや追剥めきて眼を狙ふ 河野美奇 ホトトギス 201310
観音供養めまとひをなつかしみ 瀧春一 花石榴 201312
めまとひや愛宕山へは十三里 稲田和子 201406
めまとひを打ちしひびきや志士旧居 桂樟蹊子 201405
めまとひや愛宕山へは十三里 稲田和子 201406
めまとひにつきまとはれて関所越ゆ 村田岳洋 ろんど 201410
めまとひのどこからとなく付いて来る 塩路五郎 201410
めまといや昨夜を昔と思うとき 池田澄子 201602
めまとひを片手払ひに読む碑文 西住三惠子 201608
目まとひも連れて雨意なる野風呂岬 和田照海 京鹿子 201609
めまとひを払ひ一句を授かりぬ 笹村政子 六花 201611
めまとひを払ひつつ畑仕舞ひけり 秋山信行 やぶれ傘 201612
目まとひの眼鏡掛けても外しても 久保東海司 201612
お洒落してめまとひに付き纏はるる 千田百里 201808
目まとひの径を抜けきて波郷句碑 黒滝志麻子 末黒野 201808
めまとひや六十路終りの眉の辺を 荒井千佐代 201811
めまとひや借りる宿場の魔除鈴 村田あを衣 京鹿子 201907
めまとひのまばたく毎に増えてをり 能村研三 201908
めまとひや癇癪玉を隠し持つ 久保夢女 201909
めまとひを払ひはらひて日比谷口 小林共代 風土 201909
めまとひに惚れられてゐる円らな眼 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
めまとひに好かれ人には好かれざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005

 

2021年6月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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