作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
めまとひにとことん就いてゆきにけり |
栗栖恵通子 |
槐 |
199809 |
すでに風格めまとひを引き連れて |
水内慶太 |
銀化 |
199810 |
めまといに扉大きく開けてやる |
中林明美 |
ヒッポ千番地 |
200003 |
めまとひの微力おそろし烏合かな |
鈴鹿仁 |
京鹿子 |
200006 |
思ひ當るふしめまとひを初めとす |
中原道夫 |
銀化 |
200007 |
目まとひのもとよりゐたる山椒摘 | 伊藤多恵子 | 火星 | 200108 |
めまとひや髪に雨来る予感あり |
村上留美子 |
火星 |
200108 |
めまとひとぶつかつて目の眩しかり |
北原東洋男 |
濱 |
200207 |
神体山目まとい生れて纏いつく | 坂口三保子 | ぐろっけ | 200208 |
めまとひの襲撃に会ふ峽の口 |
金沢富水 |
狩 |
200209 |
めまとひの一群にあふ逢魔どき |
山口マサエ |
雲の峯 |
200308 |
果物の皮剥きかけていてめまとい |
松山律子 |
六花 |
200308 |
めまとひと競ひ歩きに一日消ゆ |
風間史子 |
鴫 |
200310 |
めまとひや日暮にくぐる高台寺 |
遠野萌 |
空 |
200312 |
めまとひは百姓一揆にも似たる |
富沢敏子 |
鴫 |
200408 |
めまとひを思ひ切り吹く悟空かな |
中田禎子 |
槐 |
200409 |
めまとひや歩をゆるめても速めても |
中村洋子 |
風土 |
200410 |
めまとひが秘密の話もつてくる |
三崎由紀子 |
遠嶺 |
200506 |
めまとひと払ふてゐたり黄泉の蓋 |
栗栖恵通子 |
槐 |
200508 |
めまとひの波状攻撃くらひけり |
瀬川公馨 |
槐 |
200508 |
めまとひや九十段の隠し径 |
吉田島江 |
火星 |
200508 |
目まとひを連れて歩きし国宝寺 | 梅村五月 | 栴檀 | 200508 |
句帳にて目まとひ払ふ西明寺 | 梅村五月 | 栴檀 | 200508 |
めまとひや森の出口の見当らず |
勝屋風奈美 |
狩 |
200509 |
めまとひを纏ひ他郷のふところへ |
風間史子 |
鴫 |
200509 |
めまとひ追ひ小股にたどるさざえ堂 |
梅原美子 |
濱 |
200509 |
めまとひを拂ひ延命水あまし |
藤江朋子 |
万象 |
200510 |
めまとひのタオルの中に入りくる |
高倉恵美子 |
空 |
200602 |
外野手のしきりに払ふ目まとひか | 服部早苗 | 沖 | 200609 |
めまとひに追ひつめられてゐたりけり |
中村洋子 |
風土 |
200610 |
磨崖佛よりめまとひの移り来し |
百瀬七生子 |
海光 |
200705 |
めまとひが迎ふ亡夫の小学校 |
品川鈴子 |
ぐろっけ |
200706 |
めまとひに邪魔されてをり遅刻せり |
竹下昌子 |
鴫 |
200708 |
めまとひを払ふに風に向かひけり |
小林輝子 |
万象 |
200708 |
めまとひのひとつ眼鏡の内側へ |
金井充 |
百日紅 |
200711 |
めまとひのついてくるならついてこい |
都留嘉男 |
八千草 |
200712 |
目まとひに追はれ夕ベの谷地を去る | 伊藤白潮 | 鴫 | 200804 |
目まとひの浮遊をさそふ水車かな | 出来由子 | 鴫 | 200806 |
雨の日のめまとひの眼に当り来る |
松崎鉄之介 |
濱 |
200807 |
めまとひを払ひつ賽銭投げにけり |
山田六甲 |
六花 |
200808 |
めまとひに慕はれ杣の土均す |
仲井多美江 |
京鹿子 |
200901 |
めまとひに好かれて一人芝居かな |
伊藤紀子 |
ろんど |
200909 |
目まとひは森の門番敏く来る | 大畑善昭 | 沖 | 200909 |
目まとひにとことん好かれ園巡る | 柿沼盟子 | 風土 | 200911 |
めまとひやつひに仕舞の一つなり |
小林優子 |
酸漿 |
200911 |
めまとひの弄びたる青空を |
吉弘恭子 |
あを |
201007 |
めまとひの子の高さにも上下して |
秋千晴 |
空 |
201009 |
曖昧なめまといの芯揺るぎなし |
入江節子 |
ろんど |
201010 |
荷物提げめまとひに首振つてをる | だいじみどり | 空 | 201107 |
めまとひや緊急地震速報音 | 篠田純子 | あを | 201106 |
めまとひのロンドロンドに身を反す | 森理和 | あを | 201106 |
めまとひに老の両眼からかはれ | 近藤豊子 | 雨月 | 201109 |
めまとひの中くる貌を見られゐし | 山尾玉藻 | 火星 | 201207 |
めまとひの柱を立てて来つつあり | 中村洋子 | 風土 | 201209 |
めまとひや追剥めきて眼を狙ふ | 河野美奇 | ホトトギス | 201310 |
観音供養めまとひをなつかしみ | 瀧春一 | 花石榴 | 201312 |
めまとひや愛宕山へは十三里 | 稲田和子 | 璦 | 201406 |
めまとひを打ちしひびきや志士旧居 | 桂樟蹊子 | 璦 | 201405 |
めまとひや愛宕山へは十三里 | 稲田和子 | 璦 | 201406 |
めまとひにつきまとはれて関所越ゆ | 村田岳洋 | ろんど | 201410 |
めまとひのどこからとなく付いて来る | 塩路五郎 | 璦 | 201410 |
めまといや昨夜を昔と思うとき | 池田澄子 | 面 | 201602 |
めまとひを片手払ひに読む碑文 | 西住三惠子 | 空 | 201608 |
目まとひも連れて雨意なる野風呂岬 | 和田照海 | 京鹿子 | 201609 |
めまとひを払ひ一句を授かりぬ | 笹村政子 | 六花 | 201611 |
めまとひを払ひつつ畑仕舞ひけり | 秋山信行 | やぶれ傘 | 201612 |
目まとひの眼鏡掛けても外しても | 久保東海司 | 槐 | 201612 |
お洒落してめまとひに付き纏はるる | 千田百里 | 沖 | 201808 |
目まとひの径を抜けきて波郷句碑 | 黒滝志麻子 | 末黒野 | 201808 |
めまとひや六十路終りの眉の辺を | 荒井千佐代 | 空 | 201811 |
めまとひや借りる宿場の魔除鈴 | 村田あを衣 | 京鹿子 | 201907 |
めまとひのまばたく毎に増えてをり | 能村研三 | 沖 | 201908 |
めまとひや癇癪玉を隠し持つ | 久保夢女 | 槐 | 201909 |
めまとひを払ひはらひて日比谷口 | 小林共代 | 風土 | 201909 |
めまとひに惚れられてゐる円らな眼 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202005 |
めまとひに好かれ人には好かれざる | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202005 |
めまとひの乱舞談合坂あたり | 千田百里 | 沖 | 202107 |
めまとひをくぐりて渡る太鼓橋 | 赤峰ひろし | 鴻 | 202211 |
めまとひをはらふ帽子の鍔かたし | 萩原渓人 | やぶれ傘 | 202212 |
2023年6月28日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。