マフラー 2       81句

派手なマフラー被せる車席の米袋   高島茂

襟巻  マフラー

作品
作者
掲載誌
掲載年月
マフラーや介護予防と言ふ体操 長崎桂子 あを 201404
われを鼓舞するマフラーを撥ね上げて 荒井千佐代 201405
雪掻きの遂にマフラーなど外す 山田暢子 風土 201405
男前猫の店番マフラーして 塩貝朱千 京鹿子 201405
マフラーをだらりと診察予約票 荒木甫 201405
マフラーを巻きなほしての車椅子 有松洋子 緑光 201411
壁掛のマリオネットにマフラーを 橋本靖子 201501
手袋もマフラーもして塾帰り 塩路彩奈 201501
マフラーをゆるゆるにして上野まで 大島英昭 やぶれ傘 201501
マフラーや夜勤の妻の朝帰り 山本無蓋 201502
マフラーの赤さ余生を楽しまむ 岩月優美子 201503
マフラーを巻いて疑ひ深くゐる 直江裕子 京鹿子 201504
愛さるるごとくマフラー二重巻き 高橋道子 201504
きのふの憂さ残るマフラー今日も巻く 中島讃良 ろんど 201504
マフラーをゆるく傷痕養へり 渡部良子 馬醉木 201504
学ランに赤いマフラー二重巻き 篠田純子 あを 201504
マフラーをポケットに入れクロークヘ 高橋均 やぶれ傘 201506
マフラーの巻きかた案外難しい 八木健 八木健俳句集 201509
マタイ受難曲終章マフラー編み上ぐる 荒井千佐代 201604
マフラーの身一つ軽き人来たる 菊池洋子 やぶれ傘 201604
ほろ酔の夫買うて来し赤マフラー 窪みち子 201604
マフラーを蟹として青年期 宇都宮敦子 201604
マフラーの結び目電飾浴びてをり 宇都宮敦子 201702
タイシルクのマフラーにこにこ巻きくるる 近藤紀子 201703
やはらかく生きむマフラー編みはじむ 村田あを衣 京鹿子 201703
マフラーの顔略式となりにけり 大矢恒彦 201703
マフラーの色の好みは母ゆづり 堀岡せつこ 201703
犬にマフラー園児は口をとんがらせ 齋藤厚子 201704
はづすときマフラーの房頬打てり 成田美代 201704
写経するやうにマフラー編み進む 青木朋子 201703
安心のマフラーに顔埋めけり 高倉和子 201704
マフラーを二重に沖を見てゐたり 兵藤惠 201704
詰襟にマフラーのみの遅刻生 松原智津子 万象 201705
マフラーや正午の路地に弁当屋 栗原京子 201705
マフラーに埋れてをりぬ子の笑顔 田村加代 末黒野 201705
口元を覆ふマフラー優男 黒澤佳子 あを 201705
マフラーを解くや遅刻の女学生 近藤真啓 春燈 201712
緋のマフラーゆるやかに締め卒寿かな 佐藤雄二 万象 201802
新しいマフラーくるり息弾む 東秋茄子 京鹿子 201802
マフラーの渦渦渦渦通勤電車 山田くみこ 201803
マフラーを巻きたる人の左利き きくちきみえ やぶれ傘 201803
不機嫌な人は可愛いマフラーで 小山陽子 やぶれ傘 201803
マフラーの真つ赤なガイド先頭に 菊池洋子 やぶれ傘 201803
マフラーを巻き直し待つ六本木 山浦紀子 春燈 201803
マフラーを巻き直し待つ六本木 山浦紀子 春燈 201803
マネキンの付けたるマフラー買ひにけり 上林富子 やぶれ傘 201804
街に遇ふわが女医マフラーはね上げて 西村梛子 馬醉木 201901
マフラーを自在に巻きて一人旅 橋本順子 201903
山の星探すマフラー二重巻 宮内とし子 201903
気負ひなき歩幅マフラー巻き直す 鷺山珀眉 京鹿子 201903
マフラー巻き逢ふも別れも改札口 山田正子 201904
マフラーに愛を編み込む指美しき 渡辺若菜 春燈 201904
オカリナや夏マフラーの浮遊かな 奥田筆子 京鹿子 201911
人はみな他人マフラー靡かせて 山田暢子 風土 202001
マフラーを取りて司教となりゆけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
君の首このマフラーで絞めたくて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
マフラーを結び直して郷里発つ 西本花音 京鹿子 202002
マフラーにかくす素顔と本心と 波戸辺のばら 202003
マフラーをゆるめて歩く池の端 谷口摩耶 202003
ゴッホの黄のマフラーバスの老紳士 渕田則子 末黒野 202003
マフラーを二重に飯田橋あたり 大島英昭 やぶれ傘 202003
マフラー巻き人の会話の外にゐる 亀井福恵 京鹿子 202003
マフラーは赤逢ひたき人のあるごとく 小坂優美子 馬醉木 202003
人待つや又マフラーを巻き直し 佐藤康子 末黒野 202004
マフラーで言葉をふさぐ少女かな 篠田大佳 あを 202004
卓上に中折れ帽子マフラーと 浅嶋肇 やぶれ傘 202006
擦れ違うマフラーの人美人かも 和田芳明 船団 202006
マフラーを巻きて身軽く出掛け来し 稲畑汀子 ホトトギス 202012
今宵からマフラー巻いてゆくことに 泉一九 やぶれ傘 202101
マフラーへやさしき言葉くるみけり 阪倉孝子 202102
マフラーをはづし曝せり古希の首 南うみを↓ 風土 202102
寒さうな色のマフラーしてスマホ きくちきみえ やぶれ傘 202103
マフラーを綺麗に畳み席につき 小山よる やぶれ傘 202103
タクシーに忘れし黒のマフラーは 升田ヤス子 六花 202104
残り香のマフラー借りぬ神楽坂 是松三雄 末黒野 202104
マフラーを幅広に折り口元へ 神山市実 やぶれ傘 202105
マフラーを無造作に巻く若さかな 渡辺美智子 末黒野 202203
マフラーをして上弦の月仰ぐ 谷口摩耶 202203
決断をせまられマフラー締め直す 山田正子 202205
マフラー入れ柩の犬にありがとう 中田みなみ 202206
マフラー取るお堂に香の立籠めて 鈴木崇 202210
マフラー→1

 

2022年12月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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