草 笛 3       60句

草笛や盲導犬の深まなざし   清水保  獐

麦笛  草笛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
草笛を上手に吹く子しんがりに 内海良太 青嶺 201612
草笛のわれは海の子ばかり吹く 中川句寿夫 ここのもん 201705
草笛を一人が吹いてつまらなく 稲畑汀子 ホトトギス 201706
草笛を突然吹きぬみそつかす 黒滝志麻子 末黒野 201708
草笛や心の濡れてくる夕べ 近藤喜子 201708
草笛の音に郷愁を深うせる 大村仍子 雨月 201708
草笛や頷くだけで済む返事 湯川雅 ホトトギス 201709
草笛や父と過ごしし日の夕日 和田幸江 春燈 201709
草笛を教へて山に消えしひと 田原陽子 201710
分校に草笛吹くといふ授業 藤井啓子 ホトトギス 201710
夫の吹く草笛夫の音なりけり 岩永はるみ 春燈 201710
草笛や息の加減のすぐ戻り 森清堯 末黒野 201710
草笛を吹けば応へり古墳山 辻江けい 船団 201802
草笛を吹き歓迎の宿主 大石よし子 雨月 201808
漢吹く草笛山の遭難碑 塩見英子 雨月 201808
草笛を吹く人集ふ懐古園 荻野周子 雨月 201808
草笛の聴こへ来るなり古城跡 佑藤稲子 やぶれ傘 201808
草笛のあなたが好きだ桃子さん 藪ノ内君代 船団 201811
草笛や歩けば光る水辺の樹 児玉充代 201812
草笛や唱歌軍歌と続きゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
草笛に風の音階ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
草笛を自由自在に卒寿翁 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
風に乗る草笛風の消す鳥語 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
草笛の平成送る音色かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
淋しさも悲しさも草笛が知る 稲畑汀子 ホトトギス 201905
草笛を鳴らすも陣屋跡の風 橋添やよひ 風土 201906
草笛を吹きたる美術館庭に 竹下陶子 ホトトギス 201908
草笛を小諸に聞きし日や遥か 安立公彦 春燈 201908
草笛の兄弟めける父子かな 田嶋洋子 春燈 201908
草笛や過去からの音きいてゐる 近藤喜子 201908
草笛を吹いて令和を行進す 三木亨 201908
草笛や話せば郷里同じ人 永澤千恵子 201908
草笛吹くまつすぐな眼に見つめられ 池田光子 風土 201908
野歩きや子の草笛に背押され 鍋島武彦 末黒野 201908
草笛を吹く少年の皓歯かな 和田啓 末黒野 201908
草笛や遠山並の濃く淡く 森清堯 末黒野 201909
接点はなし草笛の女とは 山田健太 風土 201909
草笛や空似の人へ遠会釈 鷺山珀眉 京鹿子 201909
草笛や竹馬の友の野辺送り 鍋島武彦 末黒野 201911
何もしてやれず草笛母に吹く 三上程子 風聴くや 202003
人恋ふや草笛を吹き草矢打ち 増成栗人 202007
草笛や追ひつけさうで追ひつけず 湯川雅 ホトトギス 202010
草笛や小諸は虚子の俳枕 浜崎素粒子 ホトトギス 202010
草笛の鳴れば聖霊降臨す 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
尺八の名手草笛儘ならず 坂下成紘 202108
草笛の音色潤ふ水の郷 澤田英紀 202108
草笛やまだ失はぬ好奇心 小倉陶女 春燈 202108
草笛や頬を窄むる餓鬼大将 佐藤まさ子 春燈 202108
草笛や遠き日の恋草の彩 安田優歌 京鹿子 202108
切れぎれの夫の草笛子ら寄り来 森清信子 末黒野 202109
六義園の草笛の主老い初めて 平澤侃 末黒野 202109
草笛にくちづさむ歌古き歌 渡辺しづ子 202109
一音しか出せぬ草笛吹く今宵 増成栗人 202109
沼風に草笛鳴らす宗吾の地 大沢美智子 202110
草笛の子の待つてゐる縄電車 松田那羅生 202110
草笛の一瞬呆けし男刺す 直江裕手 京鹿子 202112
草笛を言葉のやうに吹きゐたる 大川ゆかり 202201
草笛の愁ひ残して千曲川 岸本順子 京鹿子 202201
草笛や能楽堂のあたりより 和田華凛 ホトトギス 202210
草笛の君のメロディー里遠し 鷺山珀眉 京鹿子 202210
草笛 →1      

 

2023年5月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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