小六月 3    88句

小六月  小春

作品
作者
掲載誌
掲載年月
名苑の余白を埋めて小六月 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808
空青く頭からっぽ小六月 火箱ひろ 船団 201809
縞馬の目の泣きぼくろ小六月 竹下陶子 ホトトギス 201809
何も彼も過ぎ行く時間小六月 稲畑汀子 ホトトギス 201811
六甲の山脈親し小六月 稲畑汀子 ホトトギス 201811
全快の葉さん迎へ小六月 稲畑汀子 ホトトギス 201811
華燭待つ家族集へば小六月 稲畑汀子 ホトトギス 201811
あきらめといふ言葉なし小六月 稲畑汀子 ホトトギス 201811
昨日まで油断してゐし小六月 稲畑汀子 ホトトギス 201811
小六月百済観音九頭身 中山未奈藻 201811
辛くない鹿肉カレー小六月 森なほ子 あを 201901
荒川をカヌーいくつか小六月 齋藤朋子 やぶれ傘 201902
心地よき音の水車や小六月 安斎久英 末黒野 201902
慈父地蔵慈母観音や小六月 山田夏子 雨月 201902
陶磁器の並ぶ店先小六月 古川しげ子 雨月 201902
マツト背に岩登りとや小六月 古賀恵子 201902
考へる人の背りうと小六月 辻由紀 雨月 201902
よく動く鳩の赤き目小六月 石田阿畏子 馬醉木 201902
落慶の堂の朱柱小六月 山田由利枝 雨月 201902
有馬富士指呼にドライブ小六月 辻田玲子 雨月 201902
見返りの阿弥陀の眼施小六月 平松うさぎ 201902
億年の地層のあらは小六月 佐藤稲子 やぶれ傘 201902
小六月ずーっと長く居たい場所 直江裕子 京鹿子 201903
参道は風の浄土よ小六月 安斎久英 末黒野 201903
石垣を曲がって迷子小六月 おーた一えつこ 201903
縁側で爪切る音や小六月 竹内文夫 やぶれ傘 201904
良寛の文字のびやかに小六月 小笠原妙子 201905
意見聞くための歩幅や小六月 中山未奈藻 201905
ボンネットに雀来てゐる小六月 曽根富久恵 201905
悪筆の古文書もあり小六月 江島照美 発火点 201909
虚子押せし戸無く祇王寺小六月 稲畑廣太郎 ホトトギス 201911
深海に埋もる猫や小六月 鈴鹿呂仁 京鹿子 202001
小六月ひねもすころん神の鈴 藤岡紫水 京鹿子 202001
ハケの道東西にのび小六月 小林共代 風土 202001
小六月ローマ教皇長崎へ 須賀敏子 あを 202001
小さきカフェここにも在りぬ小六月 森なほ子 あを 202001
源氏山のこゑ下りてくる小六月 落合絹代 雨月 202002
蝶が減つてゐるとのニュース小六月 松村光典 やぶれ傘 202002
暮れなづむ富嶽の反りや小六月 小原芙美子 風土 202002
小六月富士山頂は雪化粧 箕田健生 やぶれ傘 202002
久々に友と語りし小六月 三浦純子 202002
仁王尊のすがたうべなふ小六月 奥畑しげみ 雨月 202002
抽斗のフラン硬貨や小六月 若見洋子 馬醉木 202002
丹の橋の影置く池や小六月 岡野里子 末黒野 202003
親鸞を捨てにゆく施設小六月 梅津昌広 船団 202003
公園のベンチでスマホ小六月 野村宏 202003
茶畑のここが北限小六月 服部早苗 202005
どの影もそこに止まり小六月 戸栗末廣 202005
香煙を赤子に掬ふ小六月 林徹也 202006
崩れんとして雲早し小六月 稲畑汀子 ホトトギス 202011
点滴の跡薄らぎぬ小六月 赤座典子 あを 202101
補聴器に砂利を踏む音小六月 大島英昭 やぶれ傘 202101
木の空に鴉の凛と小六月 室井津与志 春燈 202102
メモを取りメモを忘るる小六月 高井修一 春燈 202102
保育士と散歩の笑顔小六月 森清信子 末黒野 202103
堰音のかろき山里小六月 加藤静江 末黒野 202103
家路への坂ゆるゆると小六月 臼居澄子 末黒野 202103
空の青みづうみの青小六月 遠藤泉 202103
川べりにとんび二羽ゐる小六月 白石正躬 やぶれ傘 202103
小六月即身仏に逢ひにゆく 天野美登里 やぶれ傘 202103
久闊や何から話そ小六月 星野椿 ホトトギス 202104
小六月古都に喧騒戻らざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
小六月神鈴の音乾きゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
痛む足床に横たへ小六月 長崎桂子 あを 202201
静けさに読書邪魔され小六月 森なほ子 あを 202201
ひとりごとの人との距離を小六月 篠田純子 あを 202201
白髪のライダー憩ふ小六月 谷田明日香 風土 202201
郵便のバイクの止まる小六月 平沢恵子 春燈 202202
オーナーの替はる蕎麦屋や小六月 中上馥子 春燈 202202
窓際に猫のまどろむ小六月 高井修一 春燈 202202
歎異抄繙いている小六月 若泉真樹 202202
手こぎ舟ゆ手を振り振られ小六月 有賀鈴乃 末黒野 202203
新聞で包む陶器や小六月 曽根富久恵 202205
えびぞりにかたまる赤子小六月 えとう樹里 202206
花嫁の放りしブーケ小六月 永淵惠子 202206
小六月干物空を使ひ切り 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
富士山をくつきり見せて小六月 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
小六月山手線の軋みかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
汀子句碑文字くつきりと小六月 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
東京の坂尽きるまで小六月 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
この話どこで笑おう小六月 井尻妙子 京鹿子 202211
福耳で聞き合ふ羅漢小六月 峰崎成規 202301
見返りの阿弥陀の眼施(げんせ)小六月 平松うさぎ 202301
煎餅をいろいろ買うて小六月 谷口摩耶 202301
刃物屋の店中狭し小六月 中島和子 やぶれ傘 202302
鴨川の飛石を跳ぶ小六月 濱野 新 やぶれ傘 202302
にはとりのこここここよと小六月 千田百里 202302
イヤホンの右ばかりとれ小六月 小泉里香 やぶれ傘 202304
小六月→1

 

2023年12月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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