木の葉 2     195句

木の葉散り尽して見える木の正座   田沼文雄   呼気

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
落葉掃く背中に木の葉また降りぬ 秋千晴 200604  
木の葉飛ぶ夕星よりもなほ遠く 松内佳子 百鳥 200604  
もう一度母呼ぶ木の葉月夜かな 環順子 夢帽子 200608  
木の葉ちるひとつは比叡より高く 豊田都峰 京鹿子 200701  
嶺晴れや木の葉散り来る寺の磴 穴澤光江 遠嶺 200702  
雲低く静かなる湖木の葉散る 伊藤一枝 酸漿 200702  
散る木の葉奈良坂道のバレリーナ 中島陽華 200702  
風少し木の葉しきりに降る日なり 小泉当子 酸漿 200702  
絵タイルの道は画廊へ木の葉降る 池田かよ ぐろっけ 200702  
晴天を木の葉の舞うてをりにけり 筒井八重子 六花 200702  
木の葉舞ふ音の乾けり大手門 山口順子 馬醉木 200703  
いろいろな木の葉が舞へり神迎へ 加藤みき 200703  
星空へ残る木の葉の一行詩 新井佐知子 遠嶺 200703  
京劇の如くに降れる木の葉かな 山田六甲 六花 200704  
夕映えの木の葉しぐれの峠口 今井松子 遠嶺 200704  
木の葉散る熱きココアを吹くときも 服部早苗 200704  
きらきらと一句授かる木の葉舟 原島ふじ子 遠嶺 200704  
舞う木の葉刹那の影を曳くもあり 桑原泰子 八千草 200705  
今木の葉しぐれ先立て風の音 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
風音に加はつてゐし木の葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
木の葉散るひとひらごとの思ひかな 竹貫示虹 京鹿子 200711  
空耳に木の葉しぐれの加はりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
ひもろぎの木の葉しぐれを禊とし 西口万佐子 200801  
ハローウィンの魔女へ天使へ舞ふ木の葉 中村悦子 200801  
木の葉散る自力の他力と木の葉ちる 豊田都峰 京鹿子 200801  
木の葉散る第四幕のうす明り 豊田都峰 京鹿子 200801  
いかるがの里静かなり木の葉舞ふ 高根照子 200802  
緑青の木の葉息づく古屏風 後藤眞由美 春燈 200802  
行厨の何時も何処かに木の葉散り 岸本久栄 雨月 200802  
遊び子の大声小声木の葉散る 吉沢陽子 200802  
真間山門木の葉を散らす小鳥あり 小島三恵 酸漿 200802  
山のこゑ織りなし木の葉しぐれかな 太田寛郎 200803  
舞ひ上がり青空を飛ぶ木の葉かな 藤井圀彦 200803  
舞ふことの形それぞれ木の葉散る 紅露恵子 万象 200803  
風に揺れ蜘蛛の一糸に舞ふ木の葉 高木千鶴子 酸漿 200803  
北風の中飛びくる木の葉胸に受く 坂井和子 酸漿 200803  
青空や木の葉の影に白い雲 中藤勉 遠嶺 200803  
少年と木の葉の雨の中に立つ 梶井和呼 酸漿 200803  
主無き古城の木の葉時雨かな 赤池英津子 遠嶺 200803  
木の葉雨降る音谷へ沈みゆく 木村享史 ホトトギス 200806  
大木の葉がふはふはとみどりの日 木村茂登子 あを 200806  
暖流の早さに消ゆる木の葉かな 久永つう 六花 200806  
宙に風木の葉の群が詩を作る 湯浅夏以 樹も鳥も 200806  
時計草くるりと木の葉廻しけり 山本ミツ子 六花 200808  
木の葉雨ナースゆきつつ伸びをせり 藤田宏 長城 200808  
簗守りの木の葉草の葉すくひゐる 大崎紀夫 やぶれ傘 200808  
黒南風に木の葉の雨滴こぼれ落つ 永田勇 六花 200809  
木の葉落つ音に振り向く冬支度 城孝子 火星 200812  
日に透くる木の葉時雨を浴びてをり ことり 六花 200812  
木の葉降り止まず鎌原観音堂 石寒太 炎環 200812 鎌原
木の葉蝶見失ひたり忍者の碑 塩路隆子 200812  
山寺は桶の底まで木の葉かな 佐藤眞隆 京鹿子 200901  
ひとひらの木の葉は山のはつたより 豊田都峰 京鹿子 200901  
道端に風が集めし木の葉かな 安本恵子 200901  
秋風にさつと木の葉の散りにけり 松本蓉子 六花 200901  
石灯籠木の葉しぐれに灯りけり 渡邊泰子 春燈 200901  
一陣の風に木の葉は鳩となる 和田郁子 200902  
ふたみひら赤き木の葉は里だより 豊田都峰 京鹿子 200902  
塔頭を抜け出て木の葉時雨かな 小澤克己 遠嶺 200902  
木の葉散り久しくつけぬイヤリング 溝越教子 春燈 200902  
近くにも初めての道木の葉雨 坂場章子 200902  
掃き終へし所めがけて木の葉舞ふ 秋千晴 200902  
天窓に木の葉のうごく紙漉場 根橋宏次 やぶれ傘 200902  
池の端に日差し届かず木の葉舟 小山百合子 遠嶺 200903  
間断なき木の葉時雨や滝の道 手島伸子 雨月 200903  
木の葉散るかそけき音を地に鎮め 吉村さよ子 春燈 200903  
すつ飛び来猫と木の葉と犬と児と 小山徳夫 遠嶺 200903  
水底の木の葉押し上げ蘆の角 半澤正子 馬醉木 200907  
一片の木の葉に水の迅さ見し 稲畑汀子 ホトトギス 200911  
四十雀木の葉こぼるるやうにとぶ 箕輪カオル 200911  
幾千のきらめきとなり木の葉散る 柿沼盟子 風土 200911  
四十雀枝移るたび散る木の葉 星アヤ 酸漿 201001  
虚空にてひとひるがへり木の葉落つ 根岸善行 風土 201001  
木の葉降るかごめかごめの輪の中に 山本典子 201002  
木の葉舞ふ森おほいなる手風琴 近藤喜子 201002  
木の葉落ちみんなで暖をとっており 島本知子 ぐろっけ 201002  
晴れの日に散ると決めゐし木の葉かな 豊田都峰 京鹿子 201002  
近くにも初めての道木の葉雨 坂場章子 201002  
老とてもセンチメンタル木の葉落ち 北尾章郎 201002  
とどめなく木の葉散る散る犬駆ける 池本一軒 201002  
溜息の椅子と名付けて木の葉散る 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 201003  
ふりかへらぬ子となり木の葉浴びてゐる 井上菜摘子 京鹿子 201003  
ビル風や木の葉の渦に搦められ 木下和代 末黒野 201003  
散り敷けばひと色なりし木の葉かな 飯沼芳枝 201003  
よもすがら木の葉時雨の山の宿 奥村真人 雨月 201003  
てのひらの木の葉が軽きこゑ発す 橋本良子 遠嶺 201003  
誰もいないふるさと木の葉が舞つて 五ケ瀬川流一 六花 201003  
語らひのベンチに木の葉時雨かな 赤羽正行 遠嶺 201003  
木の葉舞ふ良い人生でありました 今井千鶴子 ホトトギス 201004  
台風の通りし庭の木の葉屑 鈴木礼子 末黒野 201004  
秋近し吹かれて木の葉しらしらと 大崎紀夫 やぶれ傘 201011  
過去背負ふ被爆の街の木の葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201011  
群雀木の葉混じりに降り来たり ことり 六花 201011  
木の葉めく我へ木の葉のふりやまず 掛井広通 201102  
散り急ぐ木の葉狭庭の秋果つる 松村富子 201102  
一片の詩となり渓へ木の葉散る 小倉正穂 末黒野 201102  
刻告ぐる大覚寺の鐘木の葉散る 直井たつろ 風土 201102  
音もなく寺苑濡らすや木の葉雨 山口キミコ 201102  
木の葉散る一塊の風よぎりゆく 伊藤一枝 酸漿 201102  
木の葉落つ走るが如く地の上を 北川詠子 ぐろっけ 201102  
観音像磨くをみなに木の葉散る 大橋晄 雨月 201102  
積もる葉に木の葉降り来て音立つる 池部久子 酸漿 201102  
渓流に落ちて木の葉の旅はじめ 藤原照子 201102  
足裏に木の葉の弾む日和かな 松村光典 やぶれ傘 201102  
後先に姿無き道木の葉散る 竹下昭子 ぐろっけ 201102  
色あせし地蔵の帽子木の葉散る 宮崎@高根 201103  
木の葉散る吹きさらしなる喫煙所 石黒興平 末黒野 201103  
熟考のまたふりだしに木の葉雨 中島讃良 ろんど 201103  
小さき池七彩にして木の葉泛く 小倉正穂 末黒野 201103  
すてられしもの起ち上る木の葉風 堀内一郎 あを 201103  
木の葉散る石山寺の下向道 直井たつろ 風土 201104  
木の葉舞ふ籠坂峠九十九折 安斎久英 末黒野 201104  
祇王寺の木の葉ふる日を訪ねけり 大橋伊佐子 末黒野 201104  
たちあがりつまづいてゐる木の葉かな 吉弘恭子 あをかき 201104  
吹く風と残る木の葉と細き月 安原葉 ホトトギス 201105  
カヌー行く木の葉のやうに光り乗せ 布川直幸 201106  
渓谷の風一陣に木の葉舞ふ 高谷栄一 嵯峨野 201107  
擬態てふ忍び技あり木の葉蝶 藤田かもめ ぐろっけ 201108  
木の葉浮き雪は沈める出湯かな 佐藤喜孝 あを 201109  
滝の上にひるがへりては木の葉散る 中條睦子 万象 201110  
木木の葉音重奏となる梅雨の森 宮崎正 ホトトギス 201110  
木の葉散り尽くすまで手を入れぬ庭 稲畑汀子 ホトトギス 201111  
なほ梢を離れぬ木の葉二三枚 稲畑汀子 ホトトギス 201111  
六甲や木の葉時雨に肩濡るる 山田六甲 六花 201112  
木の葉降る両手上げむとしてをれば 山田六甲 六花 201112  
夜よりも寂しき木の葉降る昼は 山田六甲 六花 201112  
わが影へさそへば音とくる木の葉 豊田都峰 京鹿子 201201  
戸を立てに本伏せて立つ木の葉降る 中山純子 万象 201202  
ちりめんの波に散り次ぐ木の葉雨 西川みほ 末黒野 201202  
同齢の談志逝きけり木の葉雨 小島昭夫 春燈 201202  
山を越す天狗の風か木の葉雨 谷村祐治 雨月 201202  
花嫁を珠と囲むよ木の葉降り 井上信子 201202  
木の葉散るちりては空を深めけり 饗庭悳子 末黒野 201202  
約束のあるかに急ぎ木の葉降る 川下明子 雨月 201202  
全山の揺らぐ思ひや木の葉散り 谷村祐治 雨月 201202  
天空に夢を預けて木の葉舞ふ 寺田すず江 201202  
木の葉降る高みに風のあるらしく 廣瀬雅男 やぶれ傘 201203  
木の葉降る音に耳立て散歩犬 福島松子 ぐろっけ 201203  
木の葉降る水面に二つ三つ日の斑 大島英昭 やぶれ傘 201203  
木の葉散る発光体でいる時間 陽山道子 船団 201203  
夕空はフラミンゴ色木の葉散る 市川玲子 馬醉木 201203  
京洛の鳥瞰図なり木の葉しぐれ 伊藤希眸 京鹿子 201203  
校庭に土俵の名残木の葉降る 師岡洋子 ぐろっけ 201203  
音無きは自然の和音木の葉散る 覚本秀子 万華鏡 201206  
地に落つる木の葉の音の乾ききり 菊地葉子 やぶれ傘 201206  
一陣の風に木の葉は鳩となり 和田郁子 粥の味 201209  
蜘蛛の囲にかかる木の葉のあをさかな 奥田温子 やぶれ傘 201210  
柿の木の葉に隙のなき厄日かな 大山文子 火星 201211  
木の葉降る降る仲間とは大切な 酒本八重 201212  
音もなく木の葉散る散る初冬かな 田島昭久 かさね 201301  
木の葉掃く公民館長やや若く 小川滋 やぶれ傘 201301  
木の葉浮かせて堰越ゆる流れかな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201301  
木の葉みなかすかに色をつけゐたる 筒井八重子 六花 201302  
捨てし夢捨て切れぬ夢木の葉散る 祐宗千代子 雨月 201302  
木の葉降り頻り図書館埋まりさう 大橋晄 雨月 201302  
木の葉散る庵に猫の出入口 泉和美 末黒野 201302  
木の葉散る我をめがけて散るごとし 佐藤喜仙 かさね 201302  
木の葉散る地蔵は瞼閉ぢ給ひ 細川コマヱ 雨月 201302  
つくばひの木の葉絡めて初氷 松本周二 かさね 201302  
竹垣に色さまざまな木の葉散る 長崎桂子 あを 201302  
公爵の愛でたる屋敷木の葉舞ふ 福本すみ子 201302  
通学路子供と木の葉駈け出せり 藤原千代子 万象 201303  
よく笑ふ一団の来る木の葉雨 宇都宮敦子 201303  
木の葉散る奥は湯の町夢二館 不破幸夫 馬醉木 201303  
栗鼠走る建仁寺垣木の葉散る 菅野日出子 末黒野 201303  
栗鼠跳んで木の葉時雨の雑木山 大上充子 馬醉木 201303  
木の葉散りつくし天域展げたる 安武晨子 201305  
初音聞く木木の葉擦れの背山より 安斎久英 末黒野 201306  
木の葉舞ひ着地の音も逃がさずに 稲畑汀子 ホトトギス 201311  
日の差せば黄葉に戻る木の葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201311  
掃き切るといふことのなき木の葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201311  
あるがまま木の葉自由となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201311  
木の葉舞ふ時の移りの中にゐし 鈴鹿仁 京鹿子 201312 系露忌
納骨の木の葉且つ散る峠越え 石坂比呂子 ろんど 201401  
木の葉散り目蓋厚き磨崖仏 今井妙子 雨月 201401  
木の葉舞ふ先師の句碑の文字やさし 細川コマヱ 雨月 201401  
連なりて川を流るる木の葉かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201401  
高みには風のあるらし木の葉散る 廣瀬雅男 やぶれ傘 201401  
人が言ひさうかと思ふ散る木の葉 定梶じょう あを 201402  
木の葉散る静けさにあり無住庵 川上恵子 雨月 201402  
流れゆく雲一に日のいろ木の葉舞ふ 宮川みね子 風土 201402  
如意棒の一振り木の葉飛び散れり 橋本順子 201402  
碧天や木の葉しぐれの峠道 岡本ヨシエ 末黒野 201403  
木の葉しぐれ森の小径のもぐら塚 清水美子 春燈 201403  
木の葉雨独りぼつちになる予感 岡山敦子 京鹿子 201403  
木の葉散る櫻の樹令七百年 布施まさ子 風土 201403  
佇ちゐれば木の葉に埋もれゆくやうな 大島英昭 やぶれ傘 201403  
降りそそぐ木の葉しぐれや久女句碑 小泉欣也 ろんど 201403  
木の葉散る音のやさしき時の鐘 榊山智惠 末黒野 201403  
風景に少し遊びて木の葉散る 蔦三郎 ホトトギス 201406  
木の葉散る刻が来たれば木を離れ 蔦三郎 ホトトギス 201406  
台風の落せし木の葉拾ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201410  
木の葉揺れ涼気を運ぶ驟雨かな 中里昌江 末黒野 201410  
木の葉散る百万坪といふ褥 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411  
木の葉雨地球重たくなりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411 木の葉→ 3

 

2019年11月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。