木の葉 3     70句

木の葉散り尽して見える木の正座   田沼文雄   呼気

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
公園の木の葉散り敷く台風過 横路尚子 末黒野 201501  
里山は月夜つづきに木の葉降る 豊田都峰 京鹿子 201501  
歌あれば夢の数だけ木の葉舞う 覚本秀子 ろんど 201501  
木の葉散るその時空の青かりき 豊田都峰 京鹿子 201501  
木戸たたく木の葉まじりの夜の風 豊田都峰 京鹿子 201501  
木の葉散るかくてすぎゆくことばかり 豊田都峰 京鹿子 201501  
風神の操る木の葉思ふまま 佐々木和子 201502  
いつか散るための木の葉の重さかな 太田佳代子 春燈 201502  
野火止の速き流れを木の葉かな 水野加代 万象 201502  
谷川の渡つ瀬に舞ふ木の葉かな 中野久雄 末黒野 201502  
すいつちよに馬乗りさるる木の葉かな 北郷和顔 末黒野 201502  
山里丸陰りて木の葉降るばかり 樺山翠 雨月 201502  
萩往還木の葉しぐれに志士の影 川村欽子 雨月 201502  
木の葉落つ落ちればやがて散り散りに 濱上こういち 201502  
佇むは木の葉しぐれの音の中 鈴木直枝 ろんど 201502  
落ちさうで落ちぬ木の葉に風吹いて 齋藤博 やぶれ傘 201502  
群れ雀木の葉にあらず降つてきし 志方章子 六花 201503  
とめどなき木の葉の中のカメラマン 渡邉俊子 京鹿子 201503  
あの世まで運ぶ荷もなく木の葉散る 松田都青 京鹿子 201503  
地べたとは悲しき言葉木の葉散る 松田都青 京鹿子 201503  
木の葉髪タンゴ踊りて恙なし 中林晴雄 201503  
次の芽の兆しを見せて木の葉落つ 都留百太郎 末黒野 201503  
一呼吸置きては木の葉舞ひしきる 杉山瑞恵 雨月 201503  
風乗せる駐輪場の木の葉かな 布川孝子 京鹿子 201504  
手相見の看板に散る木の葉かな 瀬島洒望 やぶれ傘 201504  
波を噛む多摩の荒瀬や木の葉雨 鈴木静恵 花こぶし 201508  
ででむしの角先覗く木の葉かげ 後藤眞由美 春燈 201509  
葉に触れて木に触れて降る木の葉かな 根岸善行 風土 201602  
いくつかは微笑みながら木の葉散る 有松洋子 201602  
はらはらと木の葉散る散るすずめ散る 松村光典 やぶれ傘 201602  
木の葉散る自由と不安なひまぜに 菊谷潔 六花 201602  
木の葉散る孤独な奴と群れる奴 齊藤實 201603  
木の葉雨色さまざまに芝飾り 水谷直子 京鹿子 201603  
妣の衣を妻は出かけ着木の葉ちる 元橋孝之 京鹿子 201603  
木の葉降り止まず塵取と竹箒 竹内悦子 201603  
晩節の今を惜しめと木の葉散る 石田きよし 201603  
せせらぎに応ふるやうに木の葉散る 箕輪カオル 201603  
降り積みて降り積みてなほ積む木の葉 柿沼盟子 風土 201603  
春の雷やがて木の葉を叩く雨 藤井美晴 やぶれ傘 201605  
目の端に小さな木の葉散りにけり 山田六甲 六花 201610  
木の葉散る色を尽して丸の内 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
木の葉舞ふ空に音符を描きつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
散りやまぬ木の葉しぐれの別れかな 荒井ハルエ 春燈 201612  
石仏は寒山拾得木の葉雨 嶋崎豊子 雨月 201701  
坂の名の由来探しに木の葉踏む 田村すゝむ 風土 201701  
不惑にもならずに逝けり木の葉雨 頓所友枝 201701  
秋の空木の葉ゆらゆら薄むらさき 水谷直子 京鹿子 201702  
石垣の崩れし城址木の葉舞ふ 遠山のり子 201702  
序破急の風のまにまに木の葉散る 卜部黎子 春燈 201702  
木の葉散る喬樹連なる大通り 岡田史女 末黒野 201702  
木の葉散るみどりの芝に描くごと 水谷直子 京鹿子 201703  
何もせぬ一日の木の葉時雨かな 岡田史女 末黒野 201703  
庭箒と熊手を買ひて木の葉道 小沼ゑみ子 末黒野 201703  
木の葉散り風は寄処を失ひし 梶本佳世子 ホトトギス 201704  
引力をばらばらにして木の葉散る 七種年男 201704  
木の葉散るこれで君とは終りです 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711  
電波塔天辺目差し木の葉舞ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201711  
栞り置く木の葉掃き寄せ置く木の葉 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
一枚の木の葉を風が浚ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
とり敢へず句帳に栞る木の葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
雨よりも風に木の葉の従へる 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
蹴散らして木の葉に心乗せてをり 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
明日は又雨の予報や木の葉坂 稲畑汀子 ホトトギス 201711  
木の葉舞ふ待降節に入りてなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712  
木の葉舞ふ夕陽が丘の黄金比 鷺山珀眉 京鹿子 201712  
八つ橋の木の葉時雨となりにけり 大島英昭 やぶれ傘 201711  
大道芸失敗も芸木の葉舞ふ 湯橋喜美 201802  
地下道に天窓とふ空木の葉散る 辻由紀 雨月 201802  
晩鐘や木の葉しぐれの音を追ふ 片山煕子 京鹿子 201802  
木の葉降るたびおほぞらの色うすれ 南うみを 風土 201802  
地球といふ星の木の葉の降る音か 本多俊子 201802  
執着はなくて幸せ木の葉髪 江島照美 201802  
玄関に這入りたがつてゐる木の葉 安原葉 ホトトギス 201804  
抜けるとはまだある証拠木の葉髪 熊埜御堂義昭 ホトトギス 201804  
木の葉散り尽くすまで待つ心かな 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
栞りたく拾ふ木の葉もありぬべし 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
散り尽くすまでは掃かざる木の葉かな 稲畑汀子 ホトトギス 201811  
日の本に兵の夢木の葉散る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811  
木の葉舞ふ都庁天辺目指しつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811  
風音やひらがな紡ぐ木の葉雨 鈴鹿呂仁 京鹿子 201901  
一枚の木の葉の本志天へ向く 鈴鹿呂仁 京鹿子 201901  
直感のときに危ふし木の葉散る 北川孝子 京鹿子 201901  
民草と言はれ生き延び木の葉髪 大島寛治 雨月 201902  
自分史の終章木の葉降り止まず 山中志津子 京鹿子 201902  
荒風に流され木の葉ちりぬるを 西村白杼 京鹿子 201902  
木の葉髪句帳は身分証明書 中田みなみ 201902  
夫々の生き様見せて木の葉散る 岩月優美子 201902  
先触れは一陣の風木の葉散る 久保夢女 201902  
いと小さき業平塚や木の葉散る 黒滝志麻子 末黒野 201902  
散ることの一途や木の葉音もなく 滝口洋子 末黒野 201902  
降りしきる木の葉に猫の顔をあげ 秋川泉 あを 201902  
ツーリングはげしく木の葉降る中を 秋川泉 あを 201902  
風格の滲み出でたる木の葉髪 本田保 春燈 201903  
子の指図受くる日々なり木の葉髪 那須禮子 春燈 201903  
来し方の謝意に看取りの木の葉髪 吉田万喜子 雨月 201903  
讃美歌を聴く窓木の葉雨しきり 福岡かがり 雨月 201903  
いったんは大空へ翔び木の葉散る 下田奉枝 雨月 201903  
木の葉一枚拾ひ日常に戻る 井尻妙子 京鹿子 201903  
風尖り木の葉しぐれの黙誘ふ 菊池和子 京鹿子 201903  
缶蹴りの終はりにはしる木の葉雨 藤井杏愛 京鹿子 201903  
光陰を矢にはたとへず木の葉髪 岡本一路 京鹿子 201903  
祈るかに句を詠む司教木の葉降る 藤井啓子 ホトトギス 201904  
共白髪果たせぬままに木の葉髪 赤川誓城 ホトトギス 201904  
鏡中に母似の吾や木の葉髪 東木洋子 春燈 201904  
木の葉雨浴びつつ散歩四千歩 橋本美代 やぶれ傘 201904  
ラジカセの昭和の調べ木の葉髪 及川照子 末黒野 201905  
木の葉髪是非なきことの沙汰として 中川のぼる 201905  
掃かぬまま木の葉の庭を楽しまむ 稲畑汀子 ホトトギス 201911  
風吹けばとどまる木の葉なかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201911 木の葉→ 1

 

2019年11月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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