子 猫 2      46句

捨てに行く人に抱かれし子猫かな   朴魯植   ホトトギス

猫の子  子猫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ボヤという子猫のなまえ朧月 寺田良治 船団 201612
誉められて泣いて見せたる子猫かな 横田初美 春燈 201704
みどり子にされるままなる子猫かな 江島照美 201705
捨子猫地蔵に借りを増やしけり 中川句寿夫 ここのもん 201705
寺家さまに貰はれてゆく仔猫かな 中川句寿夫 ここのもん 201705
かかはりは仔猫ゆづりしだけのこと 中川句寿夫 ここのもん 201705
約束の仔猫貰はる地震のあと 中川句寿夫 ここのもん 201705
付けられし鈴気に入らぬ子猫かな 柴田佐知子 201705
嫁しもせず子猫ぞろぞろ飼ふ娘かな 中山皓雪 201707
自らの影と遊んでゐる子猫 高橋将夫 201708
留守の間の庭に子猫の産まれをり 秋千晴 201707
一才で姉となる子が仔猫抱く 小林朱夏 201707
抱けば鳴く玩具の子猫梅雨晴れ間 青谷小枝 やぶれ傘 201708
悦楽や仔猫と我と日だまりに 栗原京子 201712
里親をさがす仔猫ら昏々と 栗原京子 201712
寝転んで子猫とじやれる昼下がり 瀬島洒望 やぶれ傘 201805
孫は無理子猫ならまだ産めるかも 大内幸 六花 201807
驚いて貌の平たき子猫かな 柴田佐知子 201807
ふところの子猫見せあふ河原かな 永淵恵子 201807
湯上りのやうな子猫のかたまれり 高倉和子 201808
手秤の仔猫に指をなめらるる 西村洋平 春燈 201905
貰はるる子猫や赤き毬添へて 森脇貞子 雨月 201905
少子化にもてはやされし子猫かな 植村蘇星 京鹿子 201906
子猫はや威嚇のポーズにて立てり 浅田光代 風土 201906
スポイトの乳吸ふ子猫名をもらひ 斉藤マキ子 末黒野 201906
目の開きし子猫に東京タワーの灯 柴崎富子 白地 201909
引き取りし仔猫に鳴かれゐる雨夜 青谷小枝 やぶれ傘 201910
春を呼ぶ子猫育てる小学生 鈴木としお 春燈 202004
目の見えぬ子猫のふれる熊のプーさん 大日向幸江 あを 202006
捨てられた子猫にミルクスポイドで 大日向幸江 あを 202006
鳴きながらカバンの底にゐる子猫 山田六甲 六花 202006
昼寝した子猫深夜は空を見る 秋川泉 あを 202006
かたまりて同じ声だす子猫かな 柴田佐知子 202007
熱弁の男に子猫抱かせたし 柴田佐知子 202007
夕さりの庭を横切る子猫かな 大庭美智代 末黒野 202007
捨て仔猫掬ひミイコと名を与へ 丸井巴水 京鹿子 202009
鳴くときは目の細くなる子猫かな 柴田佐知子 202104
はや人を見る目ありそな子猫かな 高橋将夫 202105
座布団の縁すべりたる子猫かな 中根美保 風土 202105
ゆりかごの赤子みてゆく子猫かな えとう樹里 202108
相談もせずつれ帰る子猫かな あさなが捷 202108
親子猫横切る先に萩みだれ 有賀昌子 やぶれ傘 202201
先住の犬に甘ゆる子猫かな 持永真理子 ホトトギス 202210
あとずさる仔猫に魚のなほ跳ぬる 田中とし江 202302
しがみつく子猫の爪をそつとはづす 石橋幾代 202302
子猫鳴く橋のたもとの船だまり 山田六甲 六花 202303
子猫→1

 

2023年4月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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2023年4月25日 2023年4月25日