きりぎりす   137句

泉に没しても真緑のきりぎりす   高島茂

螽斯   きりぎりす

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
きりぎりす枕の裏側つめたくて 寺田良治 船団 199903  
きりぎりす草原の暑をたたへけり 阿部ひろし 酸漿 199909  
きりぎりす真昼草原けぶるまで 阿部ひろし 酸漿 199909  
草原の暑し涼しときりぎりす 阿部ひろし 酸漿 199909  
草原や烈日たたへきりぎりす 阿部ひろし 酸漿 199910  
しづけさに点を打つてはきりぎりす 鷹羽狩行 199912  
きりぎりす鳴かせ留守居をしてゐたり 唐沢静男 春耕 199912  
限られた語彙を嘆きぬきりぎりす 野口香葉 遠嶺 200001  
独り身が好きか嫌いかきりぎりす 尾上有紀子 わがまま 200002  
謎解きのホームズに似てきりぎりす 三宅やよい 玩具帳 200004  
籠に慣れ朝から鳴けるきりぎりす 冨田志げ子 酸漿 200010  
きりぎりす庭に陶土の乾きをり 大竹淑子 風土 200010  
いやいやと哭くまで問いぬきりぎりす 原しょう子 二十五時 200010  
徒に俳歴長しきりぎりす 阿部寒林 200010  
殊更の潮なりけりきりぎりす 男波弘志 200011  
きりぎりすきりぎりす君てふ脈理 田中亜美 海程 200101  
ときに声つよめ名残りのきりぎりす 山仲英子 200110  
きりぎりす黙祷よりのクラス会 野澤あき 火星 200111  
今生に長居して聞くきりぎりす 村越化石 200111  
こゑすでに銅色のきりぎりす 小形さとる 200111  
ばたばたと葬具片付くきりぎりす 野澤あき 火星 200112  
切株の縁にささくれきりぎりす 望月周 百鳥 200201  
きりぎりすいつものやうに肩を揉む 金子桜花 百鳥 200202  
還暦やつくづくわれはきりぎりす 酒井康正 百鳥 200209  
ときに点加へ鳴きつぐきりぎりす 鷹羽狩行 200210  
きりぎりす美味しきものを卓の上 村越化石 200210  
眠剤の効かなくなりしきりぎりす 塩谷はつ枝 馬醉木 200212  
黎明の静寂界のきりぎりす 林翔 200212  
青臭し草の湿りのきりぎりす 高橋さえ子 200212  
複眼のぽちと金色きりぎりす 岡崎桂子 対岸 200212  
きりぎりす俘虜に教わるモーツァルト 陶山泰子 ぐろっけ 200301  
きりぎりす牛の鼻環の金びかり 丸山分水 200309  
泣くも笑ふ同じ顔きりぎりす 堀内一郎 あを 200310  
落梨をしかと抱きてきりぎりす 中村輝子 酸漿 200311  
よき声できりぎりす鳴く勝手口 中村輝子 酸漿 200311  
きりぎりす土手のうしろに雲が立ち 宮津昭彦 200311  
友の忌や日かげに乾くきりぎりす 秋岡朝子 200311  
きりぎりす繃帯よりもむづ痒き 八田木枯 晩紅 200312  
鯨幕めぐらしてありきりぎりす 中島陽華 200401  
三川のゆたかに合ひしきりぎりす 吉田島江 火星 200403  
きりぎりす壁越へられず鳴くや縷々 竹貫示虹 京鹿子 200409  
叢の闇の深きにきりぎりす 薮口弥生 築港 200409  
ふるさとや柱を齧るきりぎりす 八田木枯 夜さり 200409  
きりぎりす繃帯よりもむずがゆき 八田木枯 夜さり 200409  
今生の遊びのたらぬきりぎりす 野澤あき 火星 200411  
明眸や塔婆をのぼるきりぎりす 長谷川邦子 春燈 200411  
きりぎりす柩車静かに動き出す 杉江茂義 雲の峰 200411  
しづけさや足失ひしきりぎりす 加藤富美子 200412  
きりぎりす土嚢に番号書かれあり 西畑敦子 火星 200501  
掛け合ひも間延びがちなりきりぎりす 細野恵久 ぐろっけ 200508  
山小屋のつきあげ窓やきりぎりす 水田清子 200509  
結論の出ぬ話してきりぎりす 塩川雄三 築港 200511  
きりぎりす油切れたるごとく啼く 塩川雄三 築港 200511  
助けたるきりぎりす来て夜毎鳴く 小林美恵子 築港 200511  
きりぎりす潮待つ閑のまどろみに 塙三千男 馬醉木 200512  
きりぎりす墓石の影に身を移す 宮森毅 六花 200512  
余白なき齢またよしきりぎりす 江崎成則 栴檀 200512  
落日に脚踏ん張るやきりぎりす 市堀玉宗 栴檀 200601  
頼家の墓の暮色やきりぎりす 高橋さえ子 200601  
きりぎりす潮の匂へる唐津城 苑実耶 200602  
放たれし牛をめぐりてきりぎりす 瀧春一 常念 200606 武州妻沼
火山灰(よな)のみちに轍の深くきりぎりす 瀧春一 常念 200606 輕井澤
ニートてふ今きりぎりす鳴きもせず 吉田裕志 200610  
箸茶碗疾く片付けしきりぎりす 山尾玉藻 火星 200610  
バス降りてつゞく磯道きりぎりす 松尾緑富 ホトトギス 200612  
玄室に雨水溜まるきりぎりす 高橋さえ子 200702  
炎天の草生は秋のきりぎりす 瀧春一 200706  
ふたりの子あゆます道のきりぎりす 瀧春一 200706  
家づとにきりぎりす獲て黍の道 瀧春一 200706  
きりぎりす伏せたる笊の中に鳴く 水谷ひさ江 六花 200710  
きりぎりす人に会はざる岬みち 松尾緑富 ホトトギス 200711  
放蕩の果ての柩にきりぎりす 岡野イネ子 春燈 200711  
洗堰の真中くぼめるきりぎりす 浜口高子 火星 200711  
日々新たな風に鳴き次ぐきりぎりす 村越化石 200711  
新刊のわが書に乗れりきりぎりす 村越化石 200711  
脚線美日に晒しをりきりぎりす 森理和 あを 200712  
きりぎりすどこかが痛むやうなこゑ 山口速 200801  
椅子の上に逆さまの椅子きりぎりす 山尾玉藻 火星 200809  
風やんで昼くらくなるきりぎりす 白数康弘 火星 200809  
松風の信濃の空やきりぎりす 鈴木直充 素影 200811  
竿のものすぐに乾きぬきりぎりす 吉田康子 火星 200811  
きりぎりすどこかに潜む厨かな 能勢栄子 200812  
風美しき夜のみどりのきりぎりす 松原仲子 200812  
もろともに余生うたはむきりぎりす 土屋啓 馬醉木 200901  
きりぎりす晩夏の地平炎え旺り 瀧春一 深林 200901 奥蓼科
食べるとき齢見られしきりぎりす 岡本高明 船団 200903  
真つ昼間広き畑にきりぎりす 滝沢伊代次 万象 200908  
赤点の放課後一人きりぎりす 篠原まどか 炎環 200911  
雨音に隙ありにけりきりぎりす 浜口高子 火星 200911  
きりぎりす足場の中の小学校 大山文子 火星 200911  
夕暮れにまだ間のありぬきりぎりす 飯塚ゑ子 火星 200911  
献杯の唱和の後のきりぎりす 田中貞雄 ろんど 200911  
石段は地中に続くきりぎりす 北島和奘 風土 200912  
きりぎりす翅ぼやかして鳴きにけり 鳳蛮華 201001  
閑庭の一隅一碑きりぎりす 遠藤和彦 遠嶺 201001  
この草に声細りゆくきりぎりす 藤井美晴 やぶれ傘 201001  
無頼派の終の栖やきりぎりす 柴田志津子 201002  
点を打つては鳴きはじめきりぎりす 鷹羽狩行 201009  
一湾は鏡の照りやきりぎりす 鷹羽狩行 201010  
島の子に余る校舎やきりぎりす 田中珠生 馬醉木 201011  
草原は見事に暮れてきりぎりす 柴田佐知子 201011  
老人の増ゆる日本やきりぎりす 高倉和子 201011  
鳴き鳴きて汝も雨乞ふやきりぎりす 伊藤一枝 酸漿 201011  
草の葉に草より青ききりぎりす 大坪景章 万象 201012  
きりぎりす声使ひきる籠の中 大松一枝 201111  
草原の日のさしわたりきりぎりす 黒坂紫陽子 馬醉木 201111  
バス停にゐるきりぎりす幼くて 有本惠美子 ろんど 201111  
きりぎりす高く吊られて鳴き始む 田尻勝子 六花 201111  
一つ鳴き連れ鳴く籠のきりぎりす 藤岡紫水 京鹿子 201201  
きりぎりす母が何やら書いてゐる 城孝子 火星 201201  
ひとところ荒れし畳やきりぎりす 高倉和子 夜のプール 201203  
食細き仏はげますきりぎりす 山尾玉藻 火星 201210  
失業やきりぎりすには長き脚 常田創 201311  
きりぎりす日あたる方へ鳴きうつり 田中文治 火星 201311  
よろづ屋にちちろ酒屋にきりぎりす 高橋将夫 201311  
寝間の戸の半開きなりきりぎりす 桑原逸子 201312  
蜑の戸の早き夕暮きりぎりす 蘭定かず子 火星 201312  
きりぎりす鉄扉に鍵の穴二つ 西村節子 火星 201312  
飴色の格子天井きりぎりす 西村節子 火星 201401  
笑ふたびこころの奥のきりぎりす 本多俊子 201411  
きりぎりす浴後の風の来たりけり 白石正躬 やぶれ傘 201411  
いろ紙の切り屑吹かるきりぎりす 浜口高子 火星 201412  
スプーンの上のパエリアきりぎりす 山田美恵子 火星 201412  
暴風予報そこにゐたのかきりぎりす 浜福惠 風土 201501  
笑ふのも泣くのも一人きりぎりす 田代貞枝 201501  
日白き黙に何問うきりぎりす 水野恒彦 201611  
抜け道の参道が好ききりぎりす 柴田久子 風土 201611  
いつの間に菜食派なりきりぎりす 柴田久子 風土 201611  
杓子庵の小さき畑のキリギリス 中村洋子 風土 201611 中勘助記念館
草原は少年の友きりぎりす 津川かほる 風土 201611  
枝折戸の風のゆらぎやきりぎりす 下山田美江 風土 201611  
一泊の留守を預かるきりぎりす 矢口笑子 春燈 201611  
イソップの知らぬ火蟻ときりぎりす 江草礼 春燈 201710  
きりぎりす時折鳴いて一昼夜 田尻勝子 六花 201710  
隣への行き来は自由きりぎりす 小川玉泉 末黒野 201711  
きりぎりす老年励まし鳴きやまず 阪野基道 船団 201811  
混浴へ道ほの暗しきりぎりす 柴田志津子 201811  

 

2019年8月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。