桔 梗 1       315句

きりきりしやんとして咲く桔梗かな   一茶

桔梗   きちかう

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
白桔梗弥勒の宙のまんなかに 豊田都峰 山の唄 198300  
桔梗に孤高の月日ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 199809  
ひと去りて墓前にのこる白桔梗 八木愁一郎 ぐろっけ 199810  
桔梗よ我が暗澹をぬぐえぬぐえ 田中空音 海程 199811  
桔梗の影のゆらゆら石斧かな 小菅佳子 199812  
露桔梗紫好きは何時よりぞ 中森百合子 199909  
桔梗を露毎剪りて御佛に 中森百合子 199909  
一弁にむらさきのさす白桔梗 大和田鏡子 俳句通信 199909  
盆支度桔梗を根〆に添えにけり 久保田一豊 いろり 199909  
廬山寺の白河沙と桔梗かな 平橋昌子 199910  
白桔梗穢の字は歳を積むことと 中原道夫 銀化 199910  
百観音白花桔梗明りかな 林裕子 風土 199911  
桔梗濃き枝折戸の奥納経所 井水貞子 春耕 199911  
ふくらみを狙われており桔梗かな 桑原敏枝 いろり 199911  
桔梗や一重まぶたは祖母ゆづり 小野麻利 199912  
桔梗やわれにも欲しき富士額 小澤克己 遠嶺 199912  
夕闇のおくれて包む白桔梗 清水明子 遠嶺 199912  
美しき忘却の日々白桔梗 肥后潤子 遠嶺 199912  
痴れてよりかの桔梗のけむり籠め 梅田津 銀化 199912  
桔梗やハンドソープが空っぽに 松永典子 船団 199912  
ホームレス名前を問えば萩桔梗 藤田守啓 船団 199912  
白桔梗無音の街に迷い込む 吉川真実 海程 200001  
桔梗咲いて母の手袋おちている 小西ありそ 海程 200002  
反戦や桔梗とマヨネーズ交互に 宮崎斗士 海程 200002  
萩桔梗照り返されて生きている 星野早苗 空のさえずる 200002  
白桔梗折り目正しき女なりし 辻享子 ヒッポ千番地 200003  
石臼の蹲踞となる白桔梗 小島とよ子 新樹光 200007  
白桔梗静かに賜ふ茶の心 稲辺美津 夏椿 200007  
井戸蓋の上の桔梗失せゐたり 山尾玉藻 火星 200010  
桔梗より始まる夜の花野かな 小竹由岐子 円虹 200010  
白桔梗殿村菟絲子の声がして 丸山佳子 京鹿子 200010  
桔梗の白極まれり喜雨亭忌 村上光子 馬醉木 200010  
桔梗の色濃き里や富士に雲 荒川優子 春耕 200011  
桔梗や師弟に親も子もあらず 八染藍子 200012  
白桔梗介護施設に母見舞ふ 保田英太郎 風土 200101  
一本の桔梗寝墓に影領つ 岡有志 ぐろっけ 200102  
頼られて桔梗かるかや女郎花 稲見光 船団 200105  
衿正すお方に久し桔梗の庭 丸山佳子 京鹿子 200109  
初桔梗ことばにすれば吾を涜す 蔵持柚 銀化 200109  
しあはせな指先に剪る白桔梗 禅京子 風土 200110  
虚子在すごとくに床の白桔梗 纐纈千鶴子 百鳥 200110  
桔梗も刻み混ぜたる飼馬桶 永沼弥生 春耕 200110  
桔梗や石に黒紐かけてあり 有本恵美子 200110  
桔梗や猫嫌ひとは知らざりき 石橋翠 いろり 200111  
ものがたさ見え桔梗の蕾むかな 大橋敦子 雨月 200111  
桔梗や楷書のごとき花つけて 辻由紀 雨月 200111  
桔梗の細身を誰にたとふべき 鈴木節子 200112  
玉雲寺に括られなほも桔梗いろ 塩貝朱千 京鹿子 200112  
母の忌のゆたかに桔梗供へけり 小田悦子 春耕 200112  
信楽の壺一束の白桔梗 林友次郎 遠嶺 200112  
白桔梗影のごと干すひとりの衣 野口香葉 遠嶺 200112  
白桔梗和紙のあかるさもて咲けり 関洋子 200201  
館長は光秀贔屓桔梗咲く 古川利子 200202  
桔梗の乳のべたつくたなごころ 加藤みき 200209  
桔梗咲きみなこちら向くリフトかな 阿部ひろし 酸漿 200209  
折紙をひらくごとくに桔梗咲く 今谷おさむ ぐろっけ 200209  
桔梗やむくり持たせし深庇 朝妻力 雲の峰 200210  
黒塀に沿ひて桔梗の箱育ち 後藤志づ あを 200210  
核なき世ねがふ爆心地の桔梗 長谷川史郊 馬醉木 200211  
丹波路や音頭焦がるる花桔梗 丸山冬鳳 京鹿子 200211  
桔梗や筋目大事に生きし母 山田弘子 円虹 200211  
桔梗を母の花とし育てけり 黒川悦子 円虹 200211  
二三本桔梗添へて供華らしく 黒川悦子 円虹 200211  
神神廻山桔梗刈萱欲しいまま 関口ゆき あを 200211  
桔梗のふくらみ極め開きけり 玉川悠 遠嶺 200212  
ぱんぱんに桔梗の蕾駒ヶ岳 宇田喜美栄 200212  
岩山の登山電車よ桔梗咲く 川島澄子 酸漿 200212  
桔梗濃し町を見下す山の墓 河合大拙 百鳥 200212  
いしぶみの小径の風や白桔梗 山下美絵子 遠嶺 200212  
桔梗や手帳に残る「雨・あき子」 関根洋子 風土 200301 波郷記念館
桔梗の芽ひとの痛みは計られず 風間史子 200306  
桔梗や山の風音荒くとも 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
桔梗活け客間に静寂生れけり 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
洋間にも日本の心桔梗活け 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
咲くときの緊張ほどけたる桔梗 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
桔梗や岩にてとどむ獣道 小澤克己 遠嶺 200309  
夜明け星白桔梗の黙を解く 谷口みちる 200309  
欠礼の筆こつと擱く白桔梗 鷹羽狩行 200310  
奥宮に祀る大岩白桔梗 芝尚子 あを 200310  
観音の胴のくびれや白桔梗 宮川みね子 風土 200311  
花桔梗心ゆくまで眺めをり 森田セツ子 築港 200311  
昼の闇桔梗の開く音すなり 秋岡朝子 200311  
桔梗の雨滴を溜めしあしたかな 宇田喜美栄 200311  
三世の広島なまり桔梗咲く 江坂衣代 百鳥 200311  
老い知らず生きむと思ふ白桔梗 角直指 京鹿子 200311  
我々の意志桔梗の花に在り 菅原健一 200312  
陶工は無名でありし白桔梗 伊藤敬子 遠嶺 200312  
道端に振り向くやうに桔梗咲く 北原瑞枝 遠嶺 200312  
桔梗の一輪で足る茶室かな 池谷市江 200312  
目の覚むるごと高原の桔梗花 大石喜美子 雨月 200312  
石庭の余白に咲いて白桔梗 多田節子 雨月 200312  
桔梗の雫もろとも今朝の供華 城石美津子 京鹿子 200312  
白桔梗小さな膝を崩さざる 徳永真弓 百鳥 200312  
六月の桔梗湖の朝の音 岡井省二 岡井省二全句集 200312  
ふれしばかりに桔梗の口あけぬ 松尾規子 200402  
桔梗やふいに解けし固結び 松本きみ枝 遠嶺 200402  
死ぬるまで衿恃崩さじ白桔梗 大橋麻沙子 雨月 200409  
朝の祈り済みし狭庭の白桔梗 吉田眞弓 雨月 200410  
桔梗や生涯現役で終りたし 大場光奈 百鳥 200410  
詞華集に胸ゆする夜や白桔梗 浜中雅子 遠嶺 200411  
塵ひとつなき尼寺の白桔梗 青木久子 遠嶺 200411  
人は死に人にのこりし桔梗かな 沼田巴字 京鹿子 200411  
沈香は闇討桔梗に夕焼 吉弘恭子 あを 200411  
桔梗の切絵のごとく咲きにけり 内藤ゑつ ゑつ 200411  
桔梗や池の向うに九体仏 三嶋隆英 馬醉木 200412  
桔梗や味噌糀屋の通し土間 田嶋洋子 春燈 200412  
桔梗やいまだ張りある母のこゑ 曷川克 遠嶺 200412  
桔梗のひらくに惜しきつぼみかな 山口速 200412  
評伝をむさぼる夜の白桔梗 大曽根育代 遠嶺 200501  
木洩れ日の門を入りたり萩桔梗 大久保廣子 火星 200501  
とことこ歩き終点は桔梗 坂本敏子 京鹿子 200501  
乾山の皿絵の桔梗きほひ立つ 丹生をだまき 京鹿子 200502  
桔梗や錦ヶ浦の碧き海 林友次郎 遠嶺 200502  
桔梗や男ばかりの石切場 高橋将夫 星の渦 200507  
桔梗のあいまいのなき五弁かな 大橋麻沙子 雨月 200509  
桔梗といふだに律儀さうな花 大橋麻沙子 雨月 200509  
桔梗を机上論理の筋定まる 大橋麻沙子 雨月 200509  
尼さまの説法届く桔梗かな 大橋麻沙子 雨月 200509  
桔梗咲き細川ガラシアの世を思ふ 大橋麻沙子 雨月 200509  
桔梗咲くうしろ水面の揺れてをり 宮津昭彦 200509  
証明写真手配書めきて桔梗咲く 泉喜代美 200509  
遠まはりして子規庵の桔梗かな 外川玲子 風土 200510  
西行に「芹摘む人」や白桔梗 橋添やよひ 風土 200511  
桔梗咲く兼好法師の墓処 武久昭子 風土 200511  
窯裏の背高桔梗風つのる 西山美枝子 酸漿 200511  
滔々と水流れをり咲く桔梗 関戸国子 酸漿 200511  
退院の一歩に桔梗ふくらめり 小林朱夏 200511  
一面に桔梗咲きたり無縁墓 延川笙子 六花 200511  
白桔梗活けて始まる茶の湯かな 有島夛美 河鹿 200512  
今もまだきつと桔梗を探してる 直江裕子 京鹿子 200512  
名将の居城跡とや桔梗咲く 鈴木清子 遠嶺 200601  
桔梗や宿の掃除の時間なる 甲斐のぞみ 百鳥 200601  
おもかげや折目正しき白桔梗 舩越美喜 京鹿子 200601  
熱さまし効いてゐる間の白桔梗 森早和世 ぐろっけ 200601  
しがらみも雨に流して桔梗かな 佐々木はな子 遠嶺 200602  
一輪の桔梗青富士といづれ濃き 瀧春一 常念 200606  
金婚と妻へ感謝の桔梗植う 杉本重雄 200608  
観世音拝すまなかひ白桔梗 足立典子 雨月 200609  
小面やひらきそめたる白桔梗 谷村幸子 200610  
桔梗や幻住庵と石山寺 石脇みはる 200610  
梅雨いまだ明けぬに鉢の桔梗咲く 松崎鉄之介 200610  
閼伽桶にみやげ一輪山桔梗 中山純子 万象 200611  
短調の色にそよぎて桔梗かな 前川明子 200612  
爪先を桔梗として寝まるなり 小形さとる 200612  
木洩れ日に水のぶつかる白桔梗 田中英子 火星 200612  
白桔梗仏の母へともしけり 柴田久子 風土 200612  
桔梗淋し束ねてもほどきても 山本浪子 風土 200612  
萩すすき桔梗なでしこ益子焼 鷹羽狩行 200702

浜野和枝

『益子』序句

塔頭に寄り添ふ雨の桔梗かな 川畑はるか 遠嶺 200702  
白桔梗面影いつも胸にあり 瀧澤白絣 遠嶺 200702  
急磴の真昼の昏さ花桔梗 佐々木幸 200702  
桔梗の日向から入る具足の間 百瀬七生子 海光 200705  
桔梗や声におとすとおさへると 百瀬七生子 海光 200705  
一本づつ桔梗の雨や海蔵寺 百瀬七生子 海光 200705  
白桔梗嗣治の中の女たち 服部郁史 京鹿子 200705  
頬杖の遺影を埋め百合・桔梗 鷹羽狩行 200707  
寺紋なる桔梗咲いて冠木門 谷村幸子 200709  
今生の一会に遊ぶ白桔梗 田村すゝむ 風土 200710 源氏庭
桔梗の開眼のごと開きけり 四條進 200711  
桔梗や曾て同門三田きえ子 鷹羽狩行 200711  
桔梗咲く浅草若手大歌舞伎 市村義夫 風土 200711  
凛然と山桔梗佇つ露含み 柳生千枝子 火星 200711  
鉢植の桔梗を飾る塀の上 松崎鉄之介 200711  
薬のごと香料合はす白桔梗 乃美隆子 200712  
桔梗や笑顔ばかりの残さるる 前川明子 200712  
住みなれし庭静謐に桔梗咲く 水野節子 雨月 200712  
嫁しし子の家紋の桔梗咲きつげり 西山美枝子 酸漿 200712  
八十路なる白き桔梗がのぞきをり 加藤富美子 200801  
桔梗やただ在るままに成るままに 荒川清司 遠嶺 200801  
不器用に生くるも去るも白桔梗 松村義男 遠嶺 200801  
白桔梗空無に色のありとせば 東良子 首座星 200804  
桔梗の芽阿修羅の生まれ変はりなり 高橋将夫 200806  
小気味好きまでにくっきり白桔梗 前川千恵子 雨月 200809  
坪庭に桔梗咲かせて茶懐石 藤見佳楠子 200810  
腕に巻く亡母の時計や白桔梗 田下宮子 200810  
桔梗や引き返すならこのあたり 石寒太 炎環 200810  
白桔梗挿す晩学の文机 西出俊子 酸漿 200810  
桔梗や男に言ひ訳など無用 梅村すみを 200811  
桔梗を好きといふ人信じけり 清水節子 馬醉木 200812  
桔梗剪る半袖シャツの父の腕 横山さくら 春燈 200812  
白桔梗人形衿を重ねをり 栗栖恵通子 200812  
杣人に鋏わたさる桔梗畑 高橋芳子 火星 200812  
蝋涙が見る間に垂れて白桔梗 荒井千佐代 200901  
桔梗や童顔なれど火宅僧 瀬島酒望 やぶれ傘 200901  
光秀のゆかり寺なり桔梗咲く 難波篤直 200909  
桔梗の咲いて大護摩供養かな 谷村幸子 200909  
桔梗や淋しくなれば買物に 芝尚子 あを 200909  
石仏に寄りそひ咲けり寺桔梗 池田加寿子 200910  
桔梗咲き寺格を誇る尼の寺 尾崎みつ子 雨月 200910  
初咲きの桔梗を手向く妻の墓 藏本博美 ぐろっけ 200910  
雨上り供花の桔梗を切りに出づ 西出俊子 酸漿 200910  
石庭の波の音きく桔梗なる 谷口芳江 200910  
白馬村に百観音や白桔梗 陣野今日子 風土 200911  
白桔梗尖る蕾に露光る 陣野今日子 風土 200911  
桔梗や笑うてすませゐたりけり 加藤みき 200911  
井戸端に束子の乾ぶ白桔梗 上林富子 やぶれ傘 200911  
膝ついて白い桔梗とゆれにけり 藤兼静子 200912  
桔梗や棺にあらぬ無言館 関根洋子 風土 200912  
悌のたとへば白き桔梗かな 大野崇文 201001  
桔梗や男の衿侍失くすまじ 大野崇文 201001  
長者橋鴨二羽お達者桔梗橋 藤野寿子 あを 201001  
百歳の逆縁知らず白桔梗 大西順子 ろんど 201002  
盆花に桔梗必ず加へたる 滝沢伊代次 万象 201008  
光秀の愛でし桔梗の秘めし色 宮田香 201009  
寺へ買ふ供花に桔梗を加へけり 椿和枝 201009  
杉苔にひそとたたずむ桔梗かな 鷲見たえ子 201010  
桔梗や教授を兼ぬる住持在し 尾崎みつ子 雨月 201010  
流人墓に弾け咲きたる桔梗かな 山田六甲 六花 201010  
桔梗一枝切られて生きる古染付 菊谷潔 六花 201011  
桔梗や師系図にある点と線 中村恭子 201011  
簡潔な僧の法話や白桔梗 大西逸子 京鹿子 201011  
梅雨明や花瓶グラスに白桔梗 長澤健子 酸奬 201011  
行くリフト足触るるかに桔梗咲く 田野倉和世 酸奬 201011  
桔梗の蕾ぽんと今にもはじけさう 大橋敦子 雨月 201011  
五弁花をはきと桔梗繧色 大橋敦子 雨月 201011  
桔梗や千年にごる浄土池 市村健夫 馬醉木 201012  
桔梗の蕾明日用明後日用 湯川雅 ホトトギス 201012  
桔梗や五常のいろといふべかり 本多俊子 201012  
青いろを空に捧げて白桔梗 川崎真樹子 春燈 201012  
供華にと届く朝勇りの白桔梗 小澤利子 201101  
桔梗や明智贔屓の丹波人 田中春子 雨月 201101  
初めての医師を訪ふ道白桔梗 林哲夫 ぐろっけ 201101  
桔梗咲く風のさらさら日和かな 安藤久美子 やぶれ傘 201101  
白桔梗ただ念ぜよと一言寺 秋山信行 やぶれ傘 201101  
桔梗の青むらさきに鏡花の忌 鈴木榮子 繭玉 201105  
明智塚へ添へたきものに花桔梗 伊東和子 201111  
隣接の墓と分け合ひ花桔梗 粟倉昌子 201111  
墓訪はな夫の好みし桔梗剪り 村上光子 馬醉木 201111  
白桔梗作法守りて咲きゐたる 大川ゆかり 201112  
岩桔梗雲に波あり渚あり 上谷昌憲 201112  
一人ごとのやうに古稀きて白桔梗 楠原幹子 201112  
桔梗にある冷たさとやさしさと 高橋将夫 201112  
きつぱりと桔梗の花でありにけり 藤生不二男 六花 201112  
秋色のはじめと思ふ桔梗かな 藤生不二男 六花 201112  
桔梗のことごとく日を浴びにけり 藤生不二男 六花 201112  
白は紫を紫は白愛づる桔梗かな 藤生不二男 六花 201112  
白桔梗夜は飛び立つやもしれず 藤生不二男 六花 201112  
石仏群一輪すくと白桔梗 四葉允子 ぐろっけ 201201  
桔梗咲く一時疎開の時間割 佐藤いづみ ろんど 201201  
きちかうの畏き紺の蕾かな 田岡千章 201202  
旅先で鉢植桔梗買ひにけり 久世孝雄 やぶれ傘 201202  
桔梗や端座の父をふと思ふ 北崎展江 くりから 201209  
絵手紙に訃の報せあり白桔梗 野畑さゆり 201210  
吹き通る風に桔梗の静ごころ 辻知代子 201211  
桔梗咲き昨日がけふに改たまる 中山純子 万象 201211  
桔梗の白もて母をとりなさん 本多俊子 201211  
人想ふ桔梗揺らして来た風に 塩貝朱千 京鹿子 201211  
いまに咲きセツと八雲の萩・桔梗 酒井秀郎 返り花 201211  
花籠の桔梗一輪友を待つ 後藤克彦 かさね 201211  
桔梗の白砂まぶしき源氏庭 辻知代子 201211  
きちかうの開きし音を疑はず 湯谷良子 火星 201212  
きちかうの雑草を統ぶ紫紺かな 佐藤喜仙 かさね 201212  
桔梗の莟の中の無菌室 宮内とし子 201212  
ザビエルと名付く洋菓子白桔梗 藤沢秀永 201212  
一茎の桔梗に句縁深まりぬ 荒尾茂子 京鹿子 201212  
桔梗の静かに揺るる竜安寺 石脇みはる 201301  
桔梗や捨て置けぬことあれこれと 鴨下昭 201301  
黒墓石桔梗の碧浮き立たす 清水量子 201301  
庭園に桔梗の咲く切絵展 唐澤よし枝 京鹿子 201301  
亡き姉の植ゑし桔梗供華とせり 斉藤マキ子 末黒野 201304  
ぽんと咲く社の紋の桔梗かな 秦和子 201310  
たおやかに和の趣の桔梗苑 秦和子 201310  
花桔梗御所と続ける式部邸 植村よし子 雨月 201310  
花桔梗古墳へ続く庭夕べ 植村よし子 雨月 201310  
スタジオに桔梗挿せるアナウンス 小林成子 火星 201310  
静かなる湖族の里や白桔梗 坂上香菜 201311  
桔梗咲き径果つガラシャ幽閉地 塩見英子 雨月 201311  
乗鞍の雲上にゐて岩桔梗 飯田美千子 201311  
晩年のなき母に剪る桔梗かな 中田みなみ 201311  
鮮らしき風を吐くやに桔梗咲く 小倉正穂 末黒野 201311  
雲とんで尾根一列に岩桔梗 山田春生 万象 201311  
叢に桔梗一輪しゃんと咲く 和田郁子 201312  
行く人へ季を告ぐるかに白桔梗 小川玉泉 末黒野 201312  
桔梗咲く宝石函を開くるやう 村高卯 201312  
桔梗や風呂敷はみな批のもの 小倉正穂 末黒野 201312  
桔梗の明日咲くゆるびありにけり 西岡啓子 春燈 201312  
万葉の紫匂ふ桔梗かな 神戸やすを 201312  
白桔梗風強からず弱からず 大坪景章 万象 201312  
白桔梗銚子に活けて綾子の忌 山田春生 万象 201312  
雨にぬれ紫冴ゆる桔梗かな 吉田博行 かさね 201312  
誰とも会わず白木槿白桔梗 津田このみ 船団 201401  
こころにも時差のあるやう白桔梗 小谷知里 京鹿子 201401  
茎三尺蕾の桔梗みな倒る 村田とくみ ぐろっけ 201402  
ひびのある陶器に植ゑし桔梗かな 岡田香緒里 やぶれ傘 201402  
桔梗咲く庭に小さな座禅石 小菅美代子 ぐろっけ 201403  
露坐仏の台座に手向け白桔梗 榊山智惠 末黒野 201403  
朝刊の遅し桔梗の芽の揃ふ 中田禎子 201405  
雁帰る墓石に印す桔梗紋 北村淳子 ろんど 201407  
桔梗や口縄坂の文学碑 坂根宏子 201409  
山門を行き交ふ雲水花桔梗 井口ふみ緒 風土 201409  
光秀の果たせぬ夢や桔梗咲き 坂根宏子 201410  
里山や八重咲き桔梗探し当て 坂根宏子 201410  
黒揚羽山門にある桔梗紋 坂根宏子 201410  
辿り来てガラシャゆかりの夏桔梗 鈴木照子 201410  
威厳ある閻魔大王白桔梗 坂上香菜 201411  
強風を耐ふる岩場や山桔梗 布施由岐子 末黒野 201411  
桔梗を括りし膝の濡れゐたり 西村節子 火星 201411  
桔梗のあふるる乳を手にうけて 加藤みき 201411  
馬の背のやうな尾根路や岩桔梗 山田春生 万象 201411  
裏庭におりて桔梗を剪りにけり 白石正躬 やぶれ傘 201411  
桔梗や青き血渇く午後三時 塩貝朱千 京鹿子 201411  
麻沙子忌を明日にさみだれ桔梗咲く 竹内喜代子 雨月 201411  
秘めごとを包む風情や花桔梗 小林久子 201411  
玄関の戸外を向いてゐる桔梗 市川伊團次 六花 201411  
起き抜けの無心の刻や白桔梗 田村加代 末黒野 201412  
紫にあらず桔梗のききゃういろ 窪田佳津子 雨月 201412  
遺句読みておもかげ偲ぶ白桔梗 武生喜玖乃 雨月 201412  
きちこうと読めば俳韻白桔梗 黒滝志麻子 末黒野 201412  
背負籠のきちかう鈴の鳴るごとし 森岡正作 201501  
白桔梗雨に細りし一揆の碑 久布白文子 馬醉木 201502  
桔梗や谷戸の日差のひきしまり 森清信子 末黒野 201502  
桔梗の折目正しく開きけり 松田泰子 末黒野 201502  
桔梗の一分の狂ひなくひらく 柴田佐知子 201503  
組み立てたやうに桔梗の開きけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
何時死ぬかも判らぬ桔梗植ゑ直す 中江月鈴子 201506 桔梗 →2

 

2020年8月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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