9    200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
菊ひらく香りを運ぶ風やさし 柳生千枝子 火星 200809  
小菊みなひらき香りのそれぞれに 柳生千枝子 火星 200809  
夕落暉菊の香りのひろごれり 柳生千枝子 火星 200809  
心もて大錦鶏菊に拘りぬ 天野きく江 200809  
師の庭に繍線菊映えて安らげり 篠崎荘市 酸漿 200809  
農老いぬ小菊めぐらす畑の縁 林翔 200810  
大輪の菊の花火を見とどけし 松本蓉子 六花 200810  
厚物と小菊と違ふ日の匂ひ 亀田虎童子 200811  
何歳になればこと足る菊の秋 鷹羽狩行 200811 満七十八歳
くしけづりたき糸菊の大きさよ 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
だがどれも違ひは見えず菊花展 布川直幸 200811  
菊薫る米寿の夫の恙なく 前川千恵子 雨月 200811  
菊作りせし手仏を拝みし手 村越化石 200811  
菊の香やぬくみの残るベレー帽 飛鳥由紀 200811 深悼 白潮先生
別の名を齢草とふ菊の花 木村茂登子 あを 200811  
葉隠れに時をり見えて菊の花 吉成美代子 あを 200811  
観音に向ふ安心菊澄めり 清水節子 馬醉木 200812  
菊冷の夜のあをあをと壁鏡 西村博子 馬醉木 200812  
菊活けてしばし端座の夕ごころ 山中宏子 200812  
菊の香や遺影の夫へ叙位・叙勲 千坂美津恵 200812  
固つぼみ多き菊にて供へけり 井上信子 200812  
小菊買ふゆきずりフリーマーケット 岩本紀子 200812  
おほかたは選外それが菊花展 布川直幸 200812  
金賞菊香る小菊侍らせて 小城綾子 200812  
富士仰ぐ東籬の菊に日燦燦 遠藤逍遙子 風土 200812  
しやちほこの尾の晴れきはむ菊花展 蘭定かず子 火星 200812  
そこら中菊鉢並べ入院す 垣岡瑛子 火星 200812  
小菊咲く日を奪ひ合ひ譲り合ひ 伊藤一枝 酸漿 200812  
くるくると紅の縁取り菊垂る 赤座典子 あを 200812  
初咲きを母に供へる黄の小菊 斉藤裕子 あを 200812  
栗鼠走る谷中寺町菊祭 芝尚子 あを 200812  
菊の香や等身大の壁鏡 伊藤憲子 200901  
宸殿の庭の嵯峨菊威儀正し 高谷栄一 200901  
菊香る暗峠越ゆるなり 谷岡尚美 200901  
菊一枝挿して静寂のさだまりぬ 田中芳夫 200901  
殷殷と等々力囃し菊まつり 牧知子 炎環 200901  
菊の花干され送電線の街 近恵 炎環 200901  
白菊や風よく通る身となられ 関根誠子 炎環 200901  
白菊のほろほろこぼる二七日 徳植よう子 200901  
静謐や東京都知事賞の菊 落合絹代 風土 200901  
夕の星もひとつふやす菊畑 三代川玲子 春燈 200901  
靖国の叔父や従兄弟や菊白し 吉川隆 春燈 200901  
先輩の畑にいただく白い菊 濱田ヒチヱ ぐろっけ 200901  
菊薫り青年現れし点前席 中原吟子 雨月 200901  
篤姫の襟正しけり老菊師 石原光徳 酸漿 200901  
ねんごろに清めし仏壇菊薫る 鈴木良子 酸漿 200901  
よろづ屋に日影あまねし黄菊咲く 大島英昭 やぶれ傘 200901  
東籬の菊陶淵明を忍びけり 松崎鉄之介 200901  
頬ゆたに弥陀笑みたまふ菊の前 渡邉友七 あを 200901  
菊薫る隣に越せし若夫婦 能勢栄子 200902  
存分に小菊の供花を父母に 米山喜久子 200902  
細鉢に小菊の丈をつなぎけり 達山丁字 200902  
菊花展凛と生きたき人生も 塩野きみ 遠嶺 200902  
大奥の愛憎もあり菊花展 半田卓郎 遠嶺 200902  
尼御所の奥の暗さや菊の雨 木下ふみ子 馬醉木 200902  
残る香や出荷終へたる菊畑 城台洋子 馬醉木 200902  
散髪の店の中まで菊飾る 大西八洲雄 万象 200902  
菊薫る孝心篤き師の句碑に 味村志津子 雨月 200902  
菊の香や小菊好みし母のこと 前川千恵子 雨月 200902  
もたらさる黄菊家柿句座溢れ 仙石君子 雨月 200902  
師の為人句に漲りて菊薫る 森幸 雨月 200902  
菊花展に立礼すがし脚美人 丸山佳子 京鹿子 200902  
送らむかこの禍年の菊茹でて 井上信子 200902  
菊花展するめの骨のごはごはす 荒井和昭 200902  
品格がどうのかうのと菊の蕊 相良牧人 200902  
柔和なる笑みたたへをり菊の中 早崎泰江 あを 200902  
独り言聞かれたかしら菊に水 鈴木多枝子 あを 200902  
菊の香や家老屋敷の部屋構 北村香朗 京鹿子 200903  
内陣は蛇腹天井散華菊 川合まさお ぐろっけ 200903  
菊生けて和む和室や文化の日 兼子栄子 酸漿 200903  
菊匂ふ日溜りにゐて故郷恋ふ 柳生千枝子 火星 200906  
香煙はいつもむらさき菊の華 宇都宮滴水 京鹿子 200908  
エスカレーター女の踵に菊が咲く 北側美美 200908  
防人となる日も近し菊の秋 八田木枯 晩紅 200908  
懸崖の菊の前なる水溜り 山尾玉藻 火星 200909  
眼前に雨をあつめて菊見かな 鳥居おさむ ろんど 200909  
菊馨る大佛蓮華座に 木村茂登子 あを 200909  
懸崖菊たかる児らみな翅生えて 品川鈴子 ぐろっけ 200910  
菊馨る大佛蓮華座に 木村茂登子 あを 200910  
菊の日や吉事を包む奉書紙 田下宮子 200911  
残るてふこと美しき黄菊かな 鷹羽狩行 200911  
水切りに放つ菊の香新たなり 堀田順子 馬醉木 200911  
菊かほる人り鉄砲と出女と 神蔵器 風土 200911  
白菊や小事大事をふところに 井上信子 200911  
黙しつつ遺体に菊を埋めつづく 北村香朗 京鹿子 200911  
白菊の棺に芭蕉の著書納む 北村香朗 京鹿子 200911  
打菓子の色とりどりに菊づくし 森山のりこ あを 200911  
白菊の明りに秘仏ほのぼのと 五十嵐勉 200912  
嵯峨菊の鉢二つ三つ閑居かな 五十嵐勉 200912  
老いてこそ思ひ出多し野路の菊 増田一代 200912  
御殿着の刺繍絢欄菊香る 田下宮子 200912  
野球帽ひとつ加へし菊の棺 石寒太 炎環 200912  
孫ひ孫棺囲みたり菊入るる 岸崎華堂 炎環 200912  
野の菊へかがみてはなし生れけり 細川和子 炎環 200912  
野地菊や甲塚への曲り径 加藤克 200912  
羽衣に菊の香まとひ翔けゆけり 延広禎一 200912 悼 岡井節子先生
菊花の宴火の鳥のオブジエあり 中島陽華 200912  
風の世に籬ありけり菊香る 小澤克己 遠嶺 200912  
白菊や虚心坦懐てふ言葉 上原恒子 雨月 200912  
扇持つ指先に品菊の宴 伊吹之博 京鹿子 200912
プライドを全開にして菊咲けり 泉田秋硯 201001  
懸崖の菊一輪づつのいのちかな 大文字孝一 春燈 201001  
菊冷や厨子の螺鈿の底光り 藤岡紫水 京鹿子 201001  
菊日和見返り阿弥陀慈愛の目 今井弘雄 春燈 201001  
小菊咲く日毎にふえし花の数 星アヤ 酸漿 201001  
社家に嫁し喜寿をいただき菊作り 滝川あい子 雨月 201001  
引越しの荷物の一つ菊の鉢 廣瀬雅男 やぶれ傘 201001  
翁径句碑に沁み入る菊の雨 古田かつみ 201001  
白菊や遺影の翔のベレー帽 水原春郎 馬醉木 201001  
佳信来て心寧らぐ菊日和 片岡良子 雨月 201001  
嫁取りに菓子を撒きけり菊日和 水上れんげ 201001  
亡き母の齢めざさむ菊真白 森ひろ 馬醉木 201001  
眠りゐて嬰児の笑み菊日和 有村キミ子 酸漿 201001  
娘らの振り袖姿菊日和 後藤とみ子 ぐろっけ 201001  
野路菊の咲きつぐ丘や殉教地 淺井照子 京鹿子 201001  
厄除の鐘ひとつ撞く菊日和 渡辺若菜 春燈 201001  
友禅菊燈下に彩を放ちけり 安藤久美子 やぶれ傘 201001  
里帰り母とふたりの菊日和 山本節子 201001  
職捨てしその日の背伸び菊日和 有働亨 馬醉木 201001  
貴船菊竿の高さに咲きてをり 木野本加寿江 火星 201001  
辛き日も佳き日もありて菊日和 見田英子 春燈 201001  
進水を待つ船のあり菊日和 山田春好 201001  
菊の供華翳し竜馬の墓閑か 川井秀夫 ろんど 201001  
菊の香や賀の乾杯に華やげり 門伝史会 風土 201001  
菊花展万葉仮名の色紙吊り 山野惣一郎 遠嶺 201001  
菊秋や額に大の字児は眠り 大橋晄 雨月 201001  
菊大輪日本象徴深くせり 佐藤健伍 201001  
菊日和間垣をくぐる猫車 田村愛子 万象 201001  
菊日和大師の母の御寺かな 武田美雪 六花 201001  
菊日和大手門より入りけり 中道愛子 201001  
菊日和大甕に水満たしけり 石脇みはる 201001  
桂郎の菊をくららに明史にも 岩木茂 風土 201001  
大輪を閲兵ここち菊花展 和田郁子 201001  
袴穿くことにも慣れて菊日和 大文字孝一 春燈 201001  
追ひつきし夫の行年菊薫る 平居澪子 六花 201001  
鉄瓶に菊を活けたる蕎麦屋かな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201001  
白菊もて柩満たさむ祈りの手 渡漫千枝子 馬醉木 201002  
入魂の句碑に白菊散らし祝ぐ 陶山泰子 ぐろっけ 201002  
再診の菊の日和をよしとせり 武藤嘉子 201002  
暗闇坂岩の壁から濃紺菊 篠田純子 あを 201002  
にこやかに戸口に立つや菊襲 小沢吉野 201002  
天水の菊の御紋や木の実落つ 菅野日出子 末黒野 201002  
蛸の目の見はる明石の菊花展 田中みのる 火星 201002  
菊花展手まり並べたようであり 後藤とみ子 ぐろっけ 201002  
菊の前死者は見らるるばかりなり 柴田佐知子 201002  
お佛花を替へてもやはり菊の花 舩越美喜 京鹿子 201002  
みほとけに合掌一礼菊の花 山口素基 万象 201002  
益荒男の菊祝ぐ歌のやさしけれ 金子つとむ ろんど 201002  
坤櫓うしろに菊花展 田中みのる 火星 201002  
菜園の隅に括られ残り菊 國保八江 やぶれ傘 201002  
翁径句碑に沁み入る菊の雨 古田かつみ 201002  
皿の上の菊一輪の河豚の味 四條進 201002  
白菊の支へ合ふ葉の緑濃し 鈴木敬一 201002  
白菊やをとこ死んでも伸びる髭 小泉貴弘 春燈 201002  
紫宸殿衣冠束帯菊香る 田部みどり 201002  
亡き犬に小菊供へし小屋の隅 村井洋子 酸漿 201002  
亡命の讃ふる詩碑や菊日和 川上成弥 遠嶺 201002  
若武者の太鼓に離す菊花展 田中みのる 火星 201002  
秋高し子供神輿に菊の紋 田所洋子 雨月 201002  
お抹茶の席もありけり菊花展 田中みのる 火星 201002  
咄家に文化勲章菊日和 川上成弥 遠嶺 201002  
除幕せし句碑黒みかげ菊載せて 塩出眞一 ぐろっけ 201002  
菊の香や尼が代書の離縁状 伊藤ふみ 馬醉木 201002  
菊の名のもつてのほかや香り立つ 池部久子 酸漿 201002  
菊の名をいくつか覚え寺を去る 藤兼静子 201002  
菊花展孔雀の雌雄研ぎ競ふ 田中みのる 火星 201002  
菊花展行き止りまで来りけり 涼野海音 火星 201002  
菊薫る野坂参三咳払ひ 吉弘恭子 あを 201002  
生きざまは人さまざまや菊の園 小泉貴弘 春燈 201002  
きまじめに括りし菊のにほひかな 荒井和昭 201002  
喪ごころや黄菊白菊咲き乱れ 武藤嘉子 201002  
軒毎に嵯峨菊咲かせ大覚寺 松田とよ子 201002  
媛神の地に着く懸崖菊の先 柴田佐知子 201003 宗像大社
雨上がる朝立ち飾る菊の宿 神田惣介 京鹿子 201003  
澄める秋菊の御紋の二頭馬車 井口初江 酸漿 201003  
菊花展見にゆく細き雨の中 柴田佐知子 201003 宗像大社
ばたばたとテントの張られ菊花展 浅井青陽子 ホトトギス 201003  
一と電車見送り駅の菊花展 小川玉泉 末黒野 201003  
菊大輪噴火のごとく崩れけり 加藤兵四郎 201003  
僧正に父郷の説菊日和 竹内久子 京鹿子 201003  
菊あればホ句あればわが八十路かな 竹下陶子 ホトトギス 201004  
境内の声に誘はれ菊花展 森清尭 末黒野 201004  
曇天を糺し矢車菊開く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201006  
おしやれして夫婦で撮りぬ菊日和 小澤徳江 遠嶺 201008  
アルプスの晴れし日菊の脇芽欠く 大西八洲雄 万象 201008  
矢車菊故国離れて色淡し 鳳蛮華 201009  
すれ違ふ人も菊提げ菊日和 鷹羽狩行 201010  
磯菊の香まで根こそぎ所望せり 品川鈴子 ぐろっけ 201010  
白菊の中の棺に父眠る 鈴木てるみ ぐろっけ 201010  
偲ぶとは人の思ひの乱れ菊 竹貫示虹 京鹿子 201010  
菊さはに飾りて朝の大師様 阿部ひろし 酸漿 201010  
菊香る忌日の庭でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201010  
菊日和異国情緒といふ街に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201010  
菊の花家族写真の隅に咲く 吉成美代子 あを 201011  
馥郁と香る盛りをすぎし菊 山仲英子 201011  
磯菊と吹かれ浜辺の一人句座 布川直幸 201011  
丑うまれ特牛(こっとい)句碑へ菊散華 品川鈴子 ぐろっけ 201011  
菊の花支柱を見あげつつ運ぶ 吉成美代子 あを 201011  
相伝の木地師の鑿や菊日和 清水美子 春燈 201011  
菊の香や加賀の城下の娶唄 八田マサ子 馬醉木 201012 菊 →10

 

  2015年11月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。