11    200句

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作者
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掲載年月
前書その他
菊活けて部屋の空気を入れ替ふる 稲畑汀子 ホトトギス 201210  
菊日和よりはじまつてゐる講話 稲畑汀子 ホトトギス 201210  
生涯を終へたる人へ菊白し 安武晨子 201210  
大菊を咲かせ逝きたる君のこと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201210 林久雄様悼句
混濁は清む証なり菊開花 鈴木初音 201211  
飛びうつり遊ぶ小雀菊の花 吉成美代子 あを 201211  
眉太き夢窓頂相菊日和 酒井秀郎 返り花 201211  
品格と華美を競うて菊花展 小林久子 201211  
浜菊や海風さやぐみちのくに 酒井秀郎 返り花 201211  
昃けば菊の香散りて兵馬俑 中島玉五郎 201211  
城壁の野面積みなり菊花展 酒井秀郎 返り花 201211  
菊の日や天橋立の股のぞき 岡野安雅 かさね 201211  
菊の鉢蕾ばかりを買ひにけり 溝渕弘志 六花 201211  
菊を見せしだれて散りぬ大花火 菅野蒔子 末黒野 201211  
掃除用バケツのなかの菊の花 吉成美代子 あを 201211  
蒼天や洗濯日和菊日和 木村茂登子 あを 201212  
祝ぎごとの案内の届く菊日和 笠井敦子 201212  
白菊のいのち永きといふものを 藤生不二男 六花 201212  
箱膳に立華の蒔絵菊節会 山本町子 風土 201212 池坊より頂きて
老班は長寿のしるし菊咲けり 塩千恵子 201212  
竹筒に菊いつぽんの髪塚 笹村政子 六花 201212  
嵯峨菊を手帳にしるすおさむの眼 有本南陵 ろんど 201301  
菊作り損ぜしを己が姿とも 森谷達三 春燈 201301  
勝利騎手菊大輪を高々と 山本孝夫 201301 菊花賞
影伸びて菊花と親しくなりてをり 松嶋一洋 201301  
縁側に座布団ふたつ菊日和 頓所友枝 201301  
難聴の平癒祈願や菊の宮 紀川和子 201301  
日々訪ねくるる黄菊を抱きて妻 柴田良二 雨月 201301  
濃紺菊ゆうばり川の切換へ点 園部早智子 ろんど 201301  
白菊に風の宿らむ朝明かな 岸本幸 ろんど 201301  
筆談具膝に菊見る車椅子 植木緑愁 201301  
六地蔵一体づつに小菊の香 史あかり ぐろっけ 201301  
六波羅殿まとひし菊の華やげり 中石士亮 万象 201301  
核家族よそに簾の小菊かな 小倉正穂 末黒野 201301  
針持つ手止めて見る菊菊日和 藤井久仁子 ぐろっけ 201301  
菊の香の優しくなりぬ入日どき 紀川和子 201301  
菊花展美女の香りと綯ひ交ざり 北尾章郎 201301  
菊日和将に駿馬のゲートイン 山本孝夫 201301 菊花賞
たましひのあそびせむとや菊を焚く 神蔵器 風土 201301  
金賞と同じルーツの菊なれど 北尾章郎 201301  
石段を登れば浄土菊まつり 堀川征孝 201301  
懸崖菊の咲き揃ひたる絆かな 北尾章郎 201301  
大鼓 おおかわ に息吹きかける菊供養 栗栖恵通子 201301  
命名の墨跡豊か菊薫る 浅岡麻實 末黒野 201302  
ひらきつつ銀河でありぬ菊の花 森田子月 ぐろっけ 201302  
べたべたと夕日の当る貴船菊 水野恒彦 201302  
円窓の風の受け皿小菊盛 水貴 ろんど 201302  
一葉の眼の切れ長や菊香る 森田節子 風土 201302  
同好を募る貼り紙菊花展 坂場章子 201302  
今年又夫の遺愛の菊薫る 田村加代 末黒野 201302  
遠山と語らひ菊と語らへる 井上浩一郎 ホトトギス 201302  
返さるる声に力や菊日和 坂場章子 201302  
自転車の前籠に菊あふれをり あさなが捷 201302  
亡き人を追ふかに菊の淡淡し 園部早智子 ろんど 201302  
本尊に供ふ白菊開山忌 小山ほ子 末黒野 201302  
手を繋ぐ卒寿の夫婦菊日和 福島松子 ぐろっけ 201302  
秀明菊長居は次の日を云ふて 柳本渓光 ろんど 201302  
目元から翳り始めぬ菊の姫 石井勇 末黒野 201302  
野の菊は色明かに愛らしき 長崎桂子 あを 201302  
優等賞ばかり並びし菊花展 田村善伴 万象 201302  
里宮の小さき境内菊花展 祐宗千代子 雨月 201302  
賞の差のしかと分らぬ菊花展 黒滝志麻子 末黒野 201302  
新妻や菊街道をマラソンす 佐藤凉宇子 ろんど 201302  
菊の香や平らかに生き九十九髪 土居通子 ろんど 201302  
菊の寺に千のほとけの声をきく 武政礼子 雨月 201302  
菊花展仰々しきは名札かな 有本南陵 ろんど 201302  
菊日和境内巡る車椅子 上月智子 末黒野 201302  
人疲れ気疲れしたる菊を焚く 笹井康夫 201302  
水音の参道に沿ひ貴船菊 藤井君江 馬醉木 201302  
境内でお札売る婆菊日和 小林美登里 かさね 201302  
大賞の菊はくがねをまとひけり 西田美ち ろんど 201302  
大壷の菊の品格嵯峨御流 田中浅子 201302  
灯を消して一輪の菊薫りをり 加藤八重子 末黒野 201303  
嵯峨菊の括られしまま雨となる 宮川みね子 風土 201303  
日翳るやいなや白菊一歩前 鳳蛮華 201303  
頼朝の菊の着付けの威丈高 久保東海司 201303  
早暁の白菊二輪冴えざえと 佐藤喜仙 かさね 201303  
残されし日の匂ひして菊を焚く 中沢三省 風土 201304  
ひな菊の野に寝転びて昭和追ふ 仲田眞輔 ぐろっけ 201305  
夫にわづか遅れ逝きたし菊日和 田嶋洋子 七線譜 201306  
一日とて目の放されぬ菊作り 竹下陶子 ホトトギス 201307  
下したて羽根刷毛借りる菊掛字 品川鈴子 ぐろっけ 201310  
白菊に埋もれし友のしづかなる 竹貫示虹 京鹿子 201310  
クロといふ半野良の死や菊の供花 佐藤喜仙 かさね 201310  
姉逝けり白の妙なる枕菊 岡田和子 馬醉木 201311  
みづうみのけふ荒々と菊畑 山尾玉藻 火星 201311  
菊日和鋏音で知る出来具合 中島玉五郎 201311  
浮かべけり湯舟明かりに菊摘んで 山田六甲 六花 201312  
置き薬減りて買ひ足す菊日和 上田雪夫 ぐろっけ 201312  
別れ句座遺影に菊を飾りたる 足利ロ子 ぐろっけ 201312  
粛として舞ふ白足袋や菊日和 大谷信子 201312  
菊くべし火に宛名なき文足せり コ田千鶴子 馬醉木 201312  
菊を干す朝日豊かな母の郷 甲州千草 201312  
菊を剪る母せしやうに少し剪る 橋本榮治 馬醉木 201312  
菊干場暮れてほのかな香を残す 甲州千草 201312  
菊五輪武蔵嫌ひの隣村 山田六甲 六花 201312 武蔵石牢跡
逝く人の声を溶かして菊一花 鴨下昭 201312  
群れ咲きて昭和の匂ひ菊の花 鴨下昭 201312  
大輪の菊花の並ぶ公民館 國保八江 やぶれ傘 201312  
丹精を全開にして菊花展 市板橋昭子 201312  
大輪の菊に吾妹子重ねをり 土居通子 ろんど 201401  
菊花展手入れに入る人の影 安藤久美子 やぶれ傘 201401  
恙なく遊行期を生き菊日和 増田甚平 ろんど 201401  
やり直し効かぬ人生菊日和 塩路五郎 201401  
二三回の鳩のまばたき菊日和 庄司久美子 201401  
農道の地蔵の膝に菊の花 松嶋一洋 201401  
白菊に埋もれ美しき友おくる 舩山東子 ろんど 201401  
白菊や石もて閉ざす南蛮井 築城百々平 馬醉木 201401  
百菊や江戸職人の技極む 平松うさぎ 201401  
浜菊の揺れづめ舟が船を引く 丸井巴水 京鹿子 201401  
いさ起たむ地蔵半跏や菊のまへ 西田孝 ろんど 201401  
風炉名残せむ菊炭の高き香に 密門令子 雨月 201401  
仏壇に白菊飾り旅に出る 樋口正輝 ぐろっけ 201401  
噴煙の三筋となれり菊花展 松田多朗 馬醉木 201401  
火照る手の菊分けてゐる閼伽井かな 西田孝 ろんど 201401  
亡きあとを知らで同期の菊だより 石坂比呂子 ろんど 201401  
名水のあふるる城下菊香る 久保久子 春燈 201401  
手折り来てゆかし香満つる黄の小菊 斉藤裕子 あを 201401  
厄祓ふにはか巫女なり髪に菊 荒井千佐代 201401  
出品の菊が休みをくれといふ 金子幸子 ろんど 201401  
熨斗つけし鯛の頭や菊花展 阪倉孝子 201401  
緞帳のごとく懸崖菊の綺羅 積岡典子 ろんど 201401  
賞外す隣の菊に魅了され 密門令子 雨月 201401  
新聞を斜めに菊を包みけり きくちきみえ やぶれ傘 201401  
診ることは後まはしなり菊自慢 金山雅江 春燈 201401  
菊の晴母に行き先あまたあり 松井倫子 火星 201401  
菊一花そのむらさきは華厳かな 西田孝 ろんど 201401  
金賞の一段高き菊の自負 渡邊泰子 春燈 201401  
桂郎忌白菊は露溜めゐたり 田中佐知子 風土 201401  
つつしみて開く雨月誌菊日和 武政礼子 雨月 201401  
大菊の整列閲兵ここちかな 和田郁子 201401  
大輪の菊の湿りを一抱へ 密門令子 雨月 201401  
五輪まで寿命延ばすぞ菊なます 石田かし子 ろんど 201401  
朝の日をけぶらせ菊を焚きにけり 増田幸子 万象 201402  
菊の鉢向きととのへて選を待つ 荒木稔 ぐろっけ 201402  
ぼろ菊の罪あるごとくうなだるる 藤本千鶴子 火星 201402  
一握の菊焚かれゐる煙かな 古沢幸次 ろんど 201402  
バイオの花買はずに庭の菊を切る 沼崎千枝 末黒野 201402  
灯りゐて白菊のなほ白きかな 三木千代 201402  
特賞の札に納得菊花展 大滝敏子 末黒野 201402  
百歳の仰せ言なり菊香る 宮崎左智子 201402  
評判や懸崖黄菊竜の起つ 吉田克美 ろんど 201402  
浜菊や大波寄する日暮れ時 久世孝雄 やぶれ傘 201402  
風花やお菊の井戸に昼の闇 山田六甲 六花 201402  
焚く菊の青き焔や千代子逝く 加藤峰子 201402  
出不精になりはじめけり菊日和 高橋明 末黒野 201402  
瞭然と白菊の無垢宵闇に 大島寛治 雨月 201402  
菊まつり懸崖菊を先づ並べ 國保八江 やぶれ傘 201402  
菊まつり丹精を聞くいとほしく 東秋茄子 京鹿子 201402  
菊花展寺領の風の穢れなし 三木千代 201402  
菊咲くや橋とは人を待つところ 松田泰子 末黒野 201402  
菊日和癌が消えしと友来る 福島せいぎ 万象 201402  
素人目にいづれ劣らぬ菊花展 嵐弥生 末黒野 201402  
通夜の燭ゆれ白菊の翳りけり 川上恵子 雨月 201402  
撮るならば厚物咲の菊の前 後藤比奈夫 ホトトギス 201403  
満席の戒名講座菊の花 金田けいし ろんど 201403  
括らんと抱へし菊のぬくみかな 高村令子 風土 201403  
菊の賀に侍る慶び近づきし 安原葉 ホトトギス 201403  
菊の鉢供華に菊主追悼し 植村よし子 雨月 201403  
菊を焚く煙を流すほどの風 白石正躬 やぶれ傘 201403  
菊を焚く狭き庭では香を残す 東秋茄子 京鹿子 201403  
菊日和巨乳の祖母の土佐訛り 火箱ひろ 船団 201403  
金賞のここにも女流菊花展 相良牧人 201403  
霜の菊詰めたる柩思ふべし 水野恒彦 201403  
着せ掛けるさま巴塚菊供ふ 池田かよ ぐろっけ 201403  
菊焚きし匂ひののこる割烹着 柴田志津子 201403  
菊の祝明治大正昭和過ぎ 今井千鶴子 ホトトギス 201403  
ぽつくりの鼻緒の刺繍菊日和 稲垣佳子 末黒野 201404  
唐墨にかなふ黄菊となりにけり 本多俊子 光のうつは 201404  
匂ひたつ黄菊白菊女坂 稲垣佳子 末黒野 201404  
碧空や参道占むる菊花展 稲垣佳子 末黒野 201404  
よりそへばふつと黄菊の匂ひけり 本多俊子 光のうつは 201404  
回廊の菊の懸崖良き日和 稲垣佳子 末黒野 201404  
霹靂の主宰継承菊日和 竹下陶子 ホトトギス 201404  
静かさの湯島天神菊日和 稲垣佳子 末黒野 201404  
泉水の石の反り橋貴船菊 稲垣佳子 末黒野 201404  
卒寿なる母が句会へ菊日和 坂根宏子 野山の道 201404  
懸崖をそろりと運び菊花展 庵原敏典 末黒野 201404  
銅賞の菊に並びて日向ぼこ 中山純子 万象 201405  
白清く一輪残る鉢の菊 赤座典子 あを 201405  
菊若葉はやくも虫の来てゐたる 志方章子 六花 201407  
島霞み菊の御紋の三笠艦 松本三千夫 末黒野 201407  
菊香満つ今宵にひびく祝ひ唄 鈴鹿仁 京鹿子 201409 母誕生会
誕生石輝く今宵菊薫る 鈴鹿仁 京鹿子 201409 母誕生会
ゆつたりと歩む母子や菊日和 横山さくら 春燈 201410  
白菊やおのがこころの観世音 丸山佳子 京鹿子 201410  
わが未來たくす佛の菊ましろ 丸山佳子 京鹿子 201410  
家々に大菊ならび不思議な村 衣斐ちづ子 201410  
咲きゐたる枷美しや一重菊 吉武千束 太古のこゑ 201411  
その中に命這はせて菊香る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411  
懸崖菊先の先まで気を抜かぬ 国包澄子 201411  
観音の天衣の襞や菊香り 坂上香菜 201411  
品格を問へる人あり貴船菊 笠井清佑 201412  
移り去る人と別れの十日菊 水原春郎 馬醉木 201412  
野菊晴れ牛舎の屋根を新しく 曽根薫風 馬醉木 201412  
産土の笛や太鼓や菊の朝 竹中一花 201412  
菊の宴そろそろ帰る時間です 庄司久美子 201412  
菊花展老いてますます巧みなる 谷岡尚美 201412  
菊の園訪ひたる人も杖に寄り 武政礼子 雨月 201412  
寄り合つてをり捨て墓と菊畑 井上信子 201412 菊→ 12

 

  2015年11月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。