紀元節     36句

梅正に綻びそむる紀元節   正岡子規   寒山枯木

建国記念の日  紀元節

作品
作者
掲載誌
掲載年月
句に集ふことにも雪の紀元節 稲畑汀子 ホトトギス 200002
文と子のボール飛び交ひ紀元節 稲畑廣太郎 ホトトギス 200002
忠義てふはるかなる死語紀元節 塩路隆子 精鋭選集 200008
万歳をして眠る児や紀元節 赤木真理 ぐろっけ 200009
北鮮の閲兵式や紀元節 山下青坡 200305
口語版古事記を求む紀元節 泰江安仁 百鳥 200305
大正期校庭素足紀元節 稲本款冬子 築港 200404
今はもう紀元節とははるかなり 稲本款冬子 築港 200404
紀元節の一節を口ずさみけり 二村蘭秋 雨月 200505
紀元節小さくなりし国たふと 相馬黄枝 200604
紀元節に生まれていくさ大嫌い 達山丁字 200605
名をかへて祝日とせる紀元節 二村蘭秋 雨月 200605
吊皮がだまつて揺れる紀元節 松田都青 京鹿子 200706
紀元節銃後真白き割烹着 堀内一郎 あを 200802
瑞穂なる国の真水や紀元節 関根洋子 風土 200805
紀元節唱歌おのづと口ずさみ 徳永辰雄 春燈 200805
平成も二十年なり紀元節 小松渓水 酸漿 200805
紀元節直立不動を忘れゐし 松田都青 京鹿子 200806
三日月の跳ねて昔の紀元節 神蔵器 風土 201004
紀元節グレートデンと道分つ 佐藤喜孝 あを 201004
紀元節と呼びし旗日のなつかしき 駒井のぶ 201005
誕生日いつも不思議に紀元節 達山丁字 201005
明かされし戦中の秘話紀元節 田中芳夫 201005
老いぼれの背筋をぴんと紀元節 磯崎清 201005
日の御子の恙思ほゆ紀元節 椋本一子 雨月 201005
紀元節学徒でありし日の遠き 和田一 雨月 201005
そのかみの紀元節をも語り合ひ 浅井靑陽子 ホトトギス 201007
橋の名に残る昭和や紀元節 千手和子 馬醉木 201104
数ふれば女帝は十人紀元節 田中芳夫 201105
遠雪嶺晴れて昔の紀元節 中山純子 万象 201105
遠き日の歌を忘れず紀元節 平賀扶人 馬醉木 201206
木々が雪振り払ふ音紀元節 小林輝子 風土 201705
神の世は国栖に始り紀元節 和田華凛 ホトトギス 201706
視界無に雪に静もる紀元節 三輪温子 雨月 201905
踏むほどに縄文の土紀元節 近藤真啓 春燈 201905
青空に千木と日の丸紀元節 荻布貢 201905
旗揺れて門に来てゐる紀元節 本郷桂子 ホトトギス 202107

2022年2月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。