風薫る 7    48句

風薫る  薫風

作品
作者
掲載誌
掲載年月
風薫る移転準備の着々と 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
色褪せし茶の実の家紋風薫る 辻響子 202006
英国大使館の庭のひろびろ風薫る 篠田純子 202006
風薫る高校庭に球音なし 長崎桂子 あを 202007
風薫る岸辺に亀の甲羅干し 箕田健夫 やぶれ傘 202007
風薫る休校の庭鶏の声 大塚たきよ 202007
風薫る風のときどき重くなる 直江裕子 京鹿子 202008
野も山も青々々と風薫る 柴田靖子 202008
風薫るひとり樫に寄り添へば 安立公彦 京鹿子 202008
あれこれに折り合いつけて風薫る 吉宇田麻衣 202009
風薫る琵琶後ろ手に天女像 角口秀子 202009
幼な児の授乳は無心風薫る 高村令子 風土 202009
封印を解かれし遊具風薫る 平居澪子 六花 202009
新刊書を抱ふる帰路や風薫る 及川照子 末黒野 202009
体操のピアノの弾み風薫る 鈴木英雄 末黒野 202009
雨止んで一陣の風薫るなり 黒川悦子 ホトトギス 202011
神みそなはせたまへとて風薫る 稲畑汀子 ホトトギス 202104
海よりの山よりの風薫りけり 稲畑汀子 ホトトギス 202106
檜皮打つ竹釘口に風薫る 平松うさぎ 202107
オリープの葉裏燦々風薫る 金光浩彰 202108
一湾の細波のきら風薫る 岡野里子 末黒野 202108
風薫るさらりと乾く濯ぎ物 市川夏子 末黒野 202108
一木の仏に手斧風薫る 宮内とし子 202109
ワクチン注射待つ間の樹蔭風薫る 田中臥石 末黒野 202109
子育ての人生半ば風薫る 渡辺富士子 末黒野 202109
近付ける東京五輪風薫る 鈴木石花 風土 202109
文化庁予定地わたる風薫る 橋添やよひ 風土 202109
五万本の十字架の丘風薫る 奥田茶々 風土 202109
等間隔の石置き屋根や風薫る 奥田茶々 風土 202109
人しのぶとき仰ぐとき風薫る 岩岡中正 ホトトギス 202110
自粛なほこんなにも風薫るのに 海輪久子 ホトトギス 202110
一片の雲消ゆるより風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202206
動かざる豪華客船風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202206
森抜けて来て風薫る高原に 稲畑廣太郎 ホトトギス 202206
団子屋は本日定休風薫る 篠田大佳 あを 202206
自転車の法衣なびかせ風薫る 秋川泉 あを 202207
黒川の湯巡り木札風薫る 七郎衛門吉保 あを 202207
横顔のいつしか少年風薫る 小山繁子 春燈 202208
引越しは森ある町へ風薫る 渡辺若菜 春燈 202208
退職の辞の晴れやかや風薫る 中島美冬 春燈 202208
風薫る昭和の貌の路線バス 大沢美智子 202208
亡き人と象潟に在り風薫る 若泉真樹 202209
スケボーを駆る子転ぶ子風薫る 森清堯 末黒野 202209
調教馬憩ふ木の蔭風薫る 高木邦雄 末黒野 202209
風薫るベンチの夫婦アイボ連れ 吉田千恵子 末黒野 202209
木の間から異国の言葉風薫る 神野未友紀 202210
屋上に出よ六甲の風薫る 安原葉 ホトトギス 202212
風薫る何も要らない森の朝 林れい 202212
風薫る →1

 

2023年5月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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