風薫る 5    224句

神木のなんぢゃもんぢゃの風薫る  田中良弘  鏃 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
ひとりにはひとりの工夫風薫る 安武晨子 201008  
ルノアール乙女の頬よ風薫る 竹下昭子 ぐろっけ 201008  
一期一会叶ひたること風薫る 大橋敦子 雨月 201008  
トランポリン子ら跳ね上げて風薫る 柴田良二 雨月 201008  
木造校舎窓いっぱいに風薫る 貝森光洋 六花 201008  
百歳の余生すこやか風薫る 岡久枝 酸漿 201008  
胸式と腹式呼吸風薫る 長崎桂子 あを 201008  
マラカスを振る道化師や風薫る 延広禎一 201009  
風薫る自宅の居間にほっこりと 高根照子 201009  
風薫るハートの絵馬の利きめかな 中野さき江 春燈 201009  
風薫る人慣れの鳩靴を踏む 石川裕美 ぐろっけ 201009  
笙の音に始まる神事風かをる 西本輝子 雨月 201009  
肩上げて孫抱く夫や風薫る 小滝奈津江 酸漿 201009  
出会ひたるクインエリザベス風薫る 小黒加支 酸漿 201009  
脳天に瑜伽の呼吸や風薫る 小瀧洋子 ろんど 201009  
踵から歩くリハビリ風薫る 吉田克美 ろんど 201009  
百二十二回目の句座風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
風薫る空路は西の賀へ続く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
郊外といふ風薫る出会かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
稲城野の空を広げて風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
これよりの句碑の未来へ風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
家持ちしよりの星霜風薫る 水原春郎 馬醉木 201106  
竹筆の文字勇ましや風薫り 松田和子 201107  
遠出もう出来ぬ齢や風薫る 山田暢子 風土 201107  
七島に火の山一つ風薫る 大西八洲雄 万象 201107  
至福とは斯かる日のこと風薫る 上原恒子 雨月 201107  
ハーモニカ吹く老の背よ風薫る 浅田奈美 酸漿 201107  
入院中読書三昧風薫る 安部里子 あを 201107  
風薫り勅使の白馬噺ける 高谷栄一 201108  
妣眠る里の山河や風薫り 田中浅子 201108  
家ごとに神在す川端かばた風薫り 伊藤憲子 201108  
屋上より屋上俯瞰風薫り 鈴木照子 201108  
黒楽の銘は瑞雲風薫る コ田千鶴子 馬醉木 201108  
風薫る僧の法衣の濃むらさき 及川澄江 風土 201108  
風薫る常陸訛のおほどかに 藤原若菜 春燈 201108  
風かをる念仏無心ゆゑなれば 豊田都峰 京鹿子 201108  
風薫る第四楽章終りなば 泉田秋硯 201108  
天平の列にミス奈良風薫る 山下佳子 201108 聖武天皇祭
向ふから応ふるやっほ風薫る 清水和夫 201108  
流行も少しとり入れ風薫る 林美智 ぐろっけ 201108  
風薫る県庁坂に孫文碑 大西和子 ぐろっけ 201108  
風薫る庭師ふたりの小昼時 浅沼久男 201108  
風薫る後期高齢者のゴルフ 松下八重美 201108  
風薫る日をにしひがし風見鶏 川崎良平 雨月 201108  
木斛の風薫りけり回向院 田中臥石 末黒野 201108  
花時計刻の確かや風薫る 城戸緑 末黒野 201108  
草原の浮雲一朶風薫る 中野久雄 末黒野 201108  
建築家の名のある通り風薫る 早崎泰江 あを 201108  
風薫るドナウ河畔の白き塔 長濱順子 201109  
裾さばき佳き学僧や風薫り 桂敦子 201109  
化粧せし石仏のあり風薫る 黒田秋子 万象 201109  
賑はへる落書広場風薫る 加藤静江 末黒野 201109  
墓石は聖書の容風薫る 城戸緑 末黒野 201109  
風薫る駅に臨時の時刻表 小原登志春 雨月 201109  
醤も亦龍野の誇風薫る 千原叡子 ホトトギス 201110  
風薫る佛足石にそつと乗る 武田貞子 ぐろっけ 201110  
風薫る野をくるくると一輪車 國保八江 やぶれ傘 201110  
風薫る教会付属幼稚園 久世孝雄 やぶれ傘 201110  
連綿と孔子の教へ風薫る 尾崎みつ子 雨月 201110  
パレットに溶く空色や風薫る 上村美翔 うらら 201202 高校生
ワイシャツの襟の硬さや風薫る 上村美翔 うらら 201202  
騎馬戦の女大将風薫る 美田茂子 末黒野 201204  
リリアンの色混み合うて風薫る 徳田千鶴子 馬醉木 201206  
風薫る三角ビルの一辺に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201206  
腕白な野球少年風薫る 高野幸次 201206  
風薫るオランウータン腕組みて 塩路五郎 201207  
風薫る苑を離れず二羽の鳩 和田郁子 201207  
風薫る僧より受くる長寿箸 小林共代 風土 201207  
花嫁を乗せる川舟風薫る 菅原孟 かさね 201207  
風薫る木曽路は全て山の中 菅原孟 かさね 201207  
風薫る千切れんばかり応援旗 碇天牛 雨月 201207  
コンサートの余韻御所まで風薫る 三川美代子 201208  
蓬莱の庭のせせらぎ風薫る 和田郁子 201208  
風薫る眼とじれば美少年 本多俊子 201208  
老人は樹下のベンチに風薫る 坂上じゅん かさね 201208  
接戦の末の勝利や風薫る 座古稔子 201208  
風薫る中や花塚茶怨塚 塩田博久 風土 201208  
公卿風武家風射手や風薫る 橋添やよひ 風土 201208  
命つなぐ朱鷺の誕生風薫る 中村喜美子 春燈 201208  
潮入の川のさざ波風薫る 熊谷清子 春燈 201208  
病窓をすかしぬ朝の風薫る 小川玉泉 末黒野 201208  
風薫る鏡の中の皺ふえて 千葉恵美子 末黒野 201208  
東京に空の町生れ風薫る すずき巴里 ろんど 201208  
水底にさゆらぐ小石風薫る 成田美代 201208  
遥けくも四谷赤坂風薫る 大橋晄 雨月 201208  
抱かれし嬰児微笑や風薫る 神田惣介 京鹿子 201209  
山寺の高きにありて風薫る 北崎展江 くりから 201209  
半世紀住み古りし街風薫る 大橋晄 雨月 201209  
連れ添うて七十年や風薫る 神田千枝女 雨月 201209  
石鼎の愛でし深吉野風薫る 尾崎みつ子 雨月 201209  
ナポリタン紅白旗に風薫る 森田子月 ぐろっけ 201209  
ヨーデルに合はす手拍子風薫る 中村紘 ぐろっけ 201209  
風薫る路上に拡ぐ工具箱 松本文一郎 六花 201209  
山に富み水に富む街風薫る 藤浦昭代 ホトトギス 201210  
日々は浄土の途上風薫る 中野京子 201210  
風薫る朱鷺の巣立ちにゆめ託す 松本アイ ぐろっけ 201210  
サーカスのジンタなつかし風薫る 三浦澄江 ぐろっけ 201210  
山宿のテラスのランチ風薫る 佐竹千代 やぶれ傘 201210  
病室の声の健やか風薫る 今橋眞理子 ホトトギス 201211  
マロニエはキャンドルツリー風薫る 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
変らざる六十五年風薫る 水原春郎 馬醉木 201306 結婚記念日
補助輪を外す時なり風薫る 大日向幸江 あを 201306  
教はりし花の名諳じ風薫る 熊丸淑子 馬醉木 201307  
自在なるトランペットや風薫り 渡部法子 201307  
風薫る比叡の山を真正面 鷲見たえ子 201307  
風薫り飛火野はいま萌黄色 笠井清佑 201307  
境内に大きな絵馬や風薫る 須賀敏子 あを 201307  
風薫る追分の空夕こころ 丸山酔宵子 かさね 201310  
風薫る丘のま中は県境 望月晴美 201310  
風薫る牧を真赤な乗馬服 江見悦子 万象 201310  
風薫るこれからといふ人生に 今橋眞理子 ホトトギス 201311  
人の世の終末も風薫るべし 竹下陶子 ホトトギス 201312  
青畝句碑右近ガラシャに風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405  
ひるがへるとき風薫る庭となる 稲畑汀子 ホトトギス 201405  
路地奥の路地の用事に風薫る 布川直幸

201405

 
水天を縫ふやうに船風薫る 布川直幸 201406  
街のどの坂道来るも風薫る 上坂渥子 雨月 201406  
風薫る夫を宝と言へる人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406  
風薫る一ト丘をもて成りし街 上坂渥子 雨月 201406  
ひとりだけ泣いて来る子に風薫る 遠藤真砂明 201407  
見舞はぬといふ気遣ひに風薫る 久染康子 201407  
風薫る仏に捧ぐコンサート 三川美代子 201407  
無器用に生き今日の幸風薫る コ田千鶴子 馬醉木 201407 洋之結婚
風薫る楷書に学ぶ士魂かな 豊田都峰 京鹿子 201407  
風薫る父の学びし藩校に 碇天牛 雨月 201407  
水分の神をまつりて風薫る 太田昌子 馬醉木 201407  
祭神は稗田阿礼風薫る 山口キミコ 201407  
ひつそりと吾山の句碑や風薫る 塩千恵子 201408  
観音の寺の開扉や風薫り 片岡久美子 201408  
風薫る空へ早稲田の校舎伸び 江木紀子 雨月 201408  
文豪の文机の朱や風薫り 塩路隆子 201408  
「夕顔之墳」ある町家風薫る 飯田美千子 201408  
風薫る歩ける今を感じけり 江島照美 201408  
風薫る病衣の襟を正しけり 山本無蓋 201408  
風薫る宅配人の駆足に 大木清美子 201408  
仔羊の跳ねて牧場の風薫る 栗山恵子 雨月 201408  
筆の穂に墨たつぷりと風薫る 宮川みね子 風土 201408  
鼻唄も音痴の亡夫風薫り 宮崎左智子 201408  
土産屋の上は食堂風薫る 瀬島洒望 やぶれ傘 201408  
古書院の格子欄間や風薫り 田中淺子 201408  
一歩出づればそこに山あり風薫る 足立典子 雨月 201408  
代診の医師の若さよ風薫る 寺岡ひろし 雨月 201409  
草原に山羊の目碧く風薫る 大内マキ子 万象 201409  
空色の巣箱はふたつ風薫る 辻響子 201409  
癒えたしの一途の試歩や風薫る 玉置かよ子 雨月 201409  
木曽駒のたてがみ黒し風薫る 永田万年青 六花 201409  
風薫る頬なづる髪目を閉ぢて 水谷直子 京鹿子 201409  
次郎正子眠れる故地の風薫る 塩見英子 雨月 201409  
風薫る上唇に軟膏を 高貴美子 201409  
風薫る十字の石碑整然と 中村弘 末黒野 201409  
舞姫を執筆の間や風薫る 原田しずえ 万象 201409  
トランペット音色は髭に風薫る 佐瀬晶子 ろんど 201409  
悪人も善人もなく風薫る 増田甚平 ろんど 201409  
大腸を巡るカメラや風薫る 吉村摂護 201410  
名鐘の鎮もる寺や風薫る 加藤静江 末黒野 201410  
風薫る雑踏に居て一人ぽち 黒木東吾 やぶれ傘 201410  
風薫る二円切手を足す封書 大木清美子 201410  
送別の孫の転勤風薫る 加藤八重子 末黒野 201410  
手術とは新生のこと風薫る 有松洋子 緑光 201411  
うどん屋の昭和の味や風薫る 鴨下昭 201411  
都心には都心の雅風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505
丹波路は自然の宝庫風薫る 稲畑汀子 ホトトギス 201506  
故郷に近づく程に風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
ラファエロにミケランジェロに風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
やうやくにつながる電話風薫る 稲畑汀子 ホトトギス 201507  
風薫る自転車で訪ふ敦句碑 土屋光男 春燈 201507  
会津には会津の仏風薫る 岡真紗子 201507  
百歳を生きる喜び風薫る 野原春醪 馬醉木 201508  
ちちははに賜ひし五体風薫る 高瀬史 馬醉木 201508  
風薫る若狭に運ぶ夫婦箸 白神知恵子 女坂 201508  
岩木山のぞむ天守や風薫る 鈴木静恵 花こぶし 201508  
普請終へたる百畳に風薫る 石川叔子 201508  
子等去りし砂の山河に風薫る 齋藤晴夫 春燈 201508  
駅守る猫の目細し風薫る 小林文良 春燈 201508  
サラブレッド余生を牧場に風薫る 那須禮子 春燈 201508  
霊峰へ白き装束風薫る 甕秀麿 201508  
苗積むは祖父の手仕事風薫る 藤沢秀永 201508  
風薫る四肢たくましき調教馬 下平しづ子 雨月 201508  
屋島寺の源平絵解き風薫る 辻田玲子 雨月 201508  
巡礼の一人行く影風薫る 広瀬俊雄 万象 201508  
ロートルの小便カーブ風薫る ねじめ正一 船団 201508  
風薫る奉納燈籠数多かな 杉原ツタ子 201509  
風薫る 学文路 かむろ 九度山高野下 原田達夫 201509  
句碑となる石や鞍馬の風薫る 大橋晄 雨月 201509  
前を見よそこに夢あり風薫る 丹羽武正 京鹿子 201510  
遠く来しそれぞれに風薫るなり 佐土井智津子 ホトトギス 201511  
全身で泣くみどり児に風薫る 今橋眞理子 ホトトギス 201511  
定位置に父微動なし風薫る 長沼佐智 船団 201512  
月桂樹の香る花街風薫る 石川賢吾 201602  
スニーカー首にはタオル風薫る 中川のぼる 201602  
風薫る芦屋は山と海の街 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
雨止んで吹き下ろす風薫りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
考への行きつ戻りつ風薫る 稲畑汀子 ホトトギス 201606  
耳鳴りも永年の友風薫る 吉村摂護 201606  
読み癖の残る文庫や風薫る 安立公彦 春燈 201607  
今日のごと明日あらばよし風薫る 高橋和女 春燈 201607  
兄の忌の公園墓地や風薫る 本郷美代子 やぶれ傘 201608  
風薫る高麗の日韓友好祭 安永圭子 風土 201608  
腰かけて城址の礎石風薫る 藤原照子 201608  
風薫るドレミの歌のとほくまで 中島昌子 201608  
恵存の太きペン字や風薫る 村高卯 201609  
滔々と走る疎水や風薫る 大森道生 春燈 201609  
古歌の名の橋や小径や風薫る 落合絹代 風土 201609  
水豊かに坂東太郎風薫る 久保村淑子 万象 201609  
無防備に眠るライオン風薫る 山本とく江 万象 201609  
博文邸囲む黒松風薫る 加藤静江 末黒野 201609  
教会の亭午の鐘や風薫る 菅野日出子 末黒野 201609  
子の蹴れるボールゴールヘ風薫る 遠藤清子 末黒野 201609  
五線譜を刻める墓石風薫る 堀田こう 雨月 201609  
仰ぎみる城の白壁風薫る 堀田こう 雨月 201609  
復元の本丸御殿風薫る 高木典子 雨月 201609  
淡路島一望にして風薫る 永田万年青 六花 201609  
風薫るサンバのリズム森に踏む 岡山敦子 京鹿子 201610  
ふりむいて笑ふ幼子風薫る 小林愛子 万象 201610  
場外ヘファウルボールや風薫る 竹下陶子 ホトトギス 201611  
盗塁のセーフの埃風薫る 竹下陶子 ホトトギス 201611  
能楽へ明日は罷らむ風薫る 千原叡子 ホトトギス 201611  
大統領被爆者を抱き風薫る 竹下陶子 ホトトギス 201612  
鈴つけし新しき鍵風薫る 栗原公子 銀の笛 201612  
蛙句碑四十年や風薫る 鈴木庸子 風土 201701  
卒寿にして家のリフォーム風薫る 明星舞美 船団 201701  
風薫る幼の列の保母若き 庵原敏典 末黒野 201704  
幼児にもある溜息や風薫る 小沼ゑみ子 末黒野 201704 風薫る→ 6
百年へ足音高く風薫る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705

祝「紫苑」

壱千百号

 

2020年5月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。