風 花 9      100句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
風花や一枚岩の手水鉢 野上杳 201302
風花や天寿の骨の太々と 吉田葎 201302
風花を受け止めむとて駈け出す児 橋本靖子 201303
風花に枝切る音や老職人 伊藤和子 201303
風花や解きて重たき母の衣 丹羽啓子 馬醉木 201303
風花や切口にほふ丸太出し 米山のり子 馬醉木 201303
風花や絵柄のあそぶかんざし屋 鈴鹿仁 京鹿子 201303
風花を待つとあらねど實朝忌 井上信子 201303
風花や同行二人の頭陀袋 中山皓雪 201303
風花や詩のうまれてはまた消ゆる 水野恒彦 201303
線香を束ねて焚かば風花す 山田六甲 六花 201303
風花や藤沢周平文庫本 根橋宏次 やぶれ傘 201303
三十六峰風花ぐるりとまはり来ん 吉弘恭子 あを 201303
風花や親子匠の鋸の音 渡辺安酔 201304
夕影の男山より風花す 大山文子 火星 201304
風花やインコの墓の幼な文字 田中文治 火星 201304
風花や海へなだるる千枚田 門伝史会 風土 201304
風花の輪島朝市通りかな 門伝史会 風土 201304
洛中の景一望や風花す 森田節子 風土 201304
校章は雪の結晶風花す 塩見英子 雨月 201304
石庭のしづけさ包み風花す 宮平静子 雨月 201304
風花の町夫と乗る救急車 藤田京子 ぐろっけ 201304
風花の地炉に暖とるなつぱ服 荒木泊代 ぐろっけ 201304
泣くまじく風花の空仰ぎをり 笹村政子 六花 201304
風花の日ぐれの辻の風化仏 豊田都峰 京鹿子 201304
風花や長寿犬にもグルコサミン 塩貝朱千 京鹿子 201304
風花や受験生の背に舞ひまはる 東秋茄子 京鹿子 201304
中村座跡風花の華々し 河内桜人 京鹿子 201304
風花の視野幻想を生みにけり 高橋美恵 末黒野 201304
風花に弄ばれて峠越ゆ 谷口律子 末黒野 201304
風花の日当たりながら消えにけり 有賀昌子 やぶれ傘 201304
風花や巫女より高き竹箒 柴田志津子 201304
風花や比良の消息舞ふ淡海 古賀しぐれ ホトトギス 201305
風花や昼を無聊に沼太郎 中村ふく子 201305
風花を身に飾りみる我なりき 水谷直子 京鹿子 201305
風花を鼻の頭で受けてをる 雨村敏子 201305
風花や塔に天女の透し彫 川端俊雄 火星 201305
風花が唇に触れ昼休み 乾有杏 201305
風花や阿蘇かけのぼる牛の群 長憲一 201305
風花の約束四条河原町 山田佳乃 ホトトギス 201306
風花の天鼓の舞を描きそめし 竹下陶子 ホトトギス 201306
古民家のたぎる鉄瓶風花す 有賀鈴乃 末黒野 201306
高層のビルなき城下風花す 有賀鈴乃 末黒野 201306
風花や二体並びし首地藏 平居澪子 六花 201306
風花や六甲颪奏でつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201401
風花に合はす唇濡れもして 稲畑廣太郎 ホトトギス 201401
風神のタクト風花舞はせたる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201401
風花の舞ひし証を残さざる 稲畑汀子 ホトトギス 201401
風花やいつか一人になるふたり 石原孝人 京鹿子 201401
風花や若狭の海は紺飛白 コ田千鶴子 馬醉木 201402
風花や妣似の声とすれちがひ 堀田順子 馬醉木 201402
蚤の市風花ぐせとなりにけり 山尾玉藻 火星 201402
風花や波止のスクリュー錆まみれ 浜口高子 火星 201402
風花を吸うてしまひし牛の鼻 米澤光子 火星 201402
風花や佳き音楽のながれくる 沼田桂子 春燈 201402
風花の遊びは天地逆しまに 安居正浩 201402
風花の遠嶺を化粧櫓より 山田六甲 六花 201402
風花やお菊の井戸に昼の闇 山田六甲 六花 201402
言の葉のいろはにほへと風花す 相良牧人 201403
陸橋で風花とすれちがひけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201403
風花をふうみい数へに遅れがち 豊田都峰 京鹿子 201403
風花や斜めに渡る交差点 根橋宏次 やぶれ傘 201403
風花や軍手に熱き缶コーヒー 井浦美佐子 201403
風花のひとひらづつの高さかな 岡本敬子 万象 201403
風花のひとさし舞ひの神なる坐 豊田都峰 京鹿子 201403
二本とも通過の電車風花す 甲州千草 201403
土手越えてより風花のゆるやかに 大崎紀夫 やぶれ傘 201403
裏六甲よりの風信風花は 堀井英子 雨月 201404
時忠の配流の浜風花す 田村愛子 万象 201404
風花や播磨に残る息継ぎ井 橋添やよひ 風土 201404
風花や湯屋の帰りの胸に溶け 杉本綾 201404
風花や第三楽章トランペット 中村洋子 風土 201404
風花や青空に舞ふ一行詩 近藤喜子 201404
風花や海底鉱に降りる貨車 広渡敬雄 201404
風花や握手をほどくタイミング 栗原公子 201404
風花の朝を眠りし子の寝顔 竹中一花 201404
風花の還らんとする仕草かな 藤兼静子 201404
風花のひと日や思考さだまらず 乗光雅子 雨月 201404
風花に触れし神馬の長睫 宮井知英 201404
美術館前のバス停風花す 上家弘子 末黒野 201404
渡月橋渡りきる間を風花す 森脇貞子 雨月 201404
風花や吹き余したる連歌井戸 橋添やよひ 風土 201405
風花や時をり水に風の影 野上杏 201405
鳥笛を吹くよ風花強くなる 火箱ひろ 船団 201406
風花を片寄せてゐる摩天楼 山田佳乃 ホトトギス 201406
風花や町のかたちは象の耳 鳥居真里子 船団 201406
風花や乗り込んで来し弓道部 織田高暢 201406
風花やときどきからだ折りたたむ 津波古江津 船団 201406
風花の止みて梢の光りけり 瀬瀬野喜代子 万象 201406
風花の参道粛と嫁御寮 堺昌子 末黒野 201406
桜東風花芽は満を持してをり 隅田恵子 雨月 201406
風花や各駅停車に乗換へる 半田稜 ろんど 201407
風花やよろこぶやうに湯の沸きて 柴田佐知子 201407
風花を追ふは亡き人想ふごと コ田千鶴子 馬醉木 201501
風花へお多福人形三つ指す 山尾玉藻 火星 201501
風花や夢二の描く下がり眉 西郷慶子 201502
風花や名残りを刻む発車べル 菊地光子 201502
風花や先後遅速を争はず 柳川晋 201502
風花や励すことの難しき 山荘慶子 あを 201503
風花や干されながらに魚売られ 根橋宏次 やぶれ傘 201503
風花→ 10      

 

2021年3月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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