かはせみ/かわせみ     35句

かはせみに襤褸の漢水を飲む   竹下しづの女

かはせみ  翡翠

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬帽の女かわせみ見つけしと 當麻幸子 雲の峰 200003
かはせみや二つ並びしトルコ石 赤座典子 あを 200101
とび過ぎてよりかはせみと声に出て 大橋敦子 雨月 200102
かはせみを捕へしレンズ風光る 牧悦子 200105
秋気満つかはせみ消えし川の面 嶋崎茂子 百鳥 200112
かはせみを観察小屋でじつと待つ 富田直治 春耕 200201
鬱気切りたるかはせみの瑠璃つぶて 関洋子 200208
かはせみをオブジエの刑にした日輪 直江裕子 京鹿子 200308
花吹雪かわせみを待つカメラ群 林裕美子 六花 200308
かはせみの嘴に小魚の真一文字 竹内弘子 あを 200406
かはせみの一閃光の天地かな 竹内弘子 あを 200406
かはせみの沈思の水面冬紅葉 白澤よし子 馬醉木 200502
梅雨空へわらひかはせみ高笑ひ 柳沢典子 酸漿 200609
かはせみや川面にうつる御輿庫 蓮尾あきら 風土 200610
かはせみの凝視の先のいのちかな 富川明子 200708
急流の杭かはせみを待つてゐる 長田等 200801
かはせみに水の明るき寒の入 奥田順子 火星 200804
かはせみの位置変へて嘴尖らせる 長田等 200807
かはせみの過ぎし水面に銀の傷 長田等 200807
ピント合はす間にかはせみの飛び立ちぬ 北畠明子 ぐろっけ 200811
かはせみの来るといふ沼蓮匂ふ 落合裕子 万象 200812
かはせみや胸のときめき今もなほ 田山彰子 遠嶺 200908
かはせみの打つて山梨文学館 神蔵器 風土 200909
秋光のかはせみ水の輪を残し 遠藤和彦 遠嶺 201002
かはせみのぱつと水打ち秋気澄む 田所節子 201101
かはせみの失せたる杭も初景色 山尾玉藻 火星 201102
巣作りやかはせみの嘴泥まみれ 島野ひさ 万象 201209
かはせみが翔ちて緊張くひぜは解く 定梶じょう あを 201209
かはせみの木杭涼しく残りけり 坂口夫佐子 火星 201309
かわせみや夢の舞台を待つしじま 鈴木直枝 ろんど 201309
水打つてかはせみ盆の月を上ぐ 神蔵器 風土 201412
かはせみの水につつこむ音のして 白石正躬 やぶれ傘 201608
かはせみの水切り己が影を切る 内藤静 風土 201808
かはせみの青き羽撃き青き風 竹中一花 202107
かはせみや写真家集ふ日曜日 辻泰子 春燈 202112

 

2023年6月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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