片白草   38句

くちなしと夜の彩競ふ片白草   橘澄男

半夏生草   片白草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
若死の父の縁に片白草 松崎鉄之介 199909
片白草咲きておのづと憂き日かな 石垣幸子 雨月 199909
縁切寺片白草の花穂立つ 水原春郎 馬醉木 200008
縁うすくなりたる家に片白草 松崎鉄之介 200009
退院後片白草も青みけり 松崎鉄之介 200109
片白草火見櫓の残る辻 室伏やすし 200109
秋彼岸片白草の白青む 松崎鉄之介 200111
片白草古き燈籠囲みけり 松崎鉄之介 200209
艮は手入せぬまま片白草 松林順子 雨月 200212
片白草身を捩ぢらせて入りし路地 松崎鉄之介 200309
片白草活けて静けき家居かな 佐野布娑 雨月 200409
手入れせぬ片白草にある強さ 黒田説音 200409
夕暮の片白草に立ちどまる 須賀敏子 あを 200508
片白草玄関へ入る細き路地 松崎鉄之介 200509
片白草群れて寺苑の雨もよひ 塩田博久 風土 200709
片白草庭そこここに目覚めたり 阿部ひろし 酸漿 200807
片白草翳といふ字の羽音かな 大島翠木 200909
花穂揺るる片白草や雨意の風 森清堯 末黒野 200910
片白草古希の祝の宿の庭 小宮寿子 遠嶺 200912
片白草穂垂るる背ナのもの憂しや 大橋敦子 雨月 201008
片白草雨に白さの浮びける 中原敏雄 雨月 201009
片白草挿してやわらぐ益子焼 佐藤いづみ ろんど 201011
ためらひつつ片白草を手に掛ける 篠田純子 あを 201108
片白草翻りつつひるがへる 山路紀子 風土 201110
閑閑と片白草の池のまへ 有本惠美子 ろんど 201110
水の辺に片白草と教へらる 藤井美晴 やぶれ傘 201211
立ちのぼる気配片白草の花穂 田村園子 201310
月かげに片白草のひかりたり 大坪あきら 万象 201510
軒の雨片白草を濡らしけり 天野美登里 やぶれ傘 201510
片白草すべり言葉は戻らずに 能村研一 201510
色分くる片白草の素性かな 吉村幸子 雨月 201911
片白草どこかせつない少年期 三宅文子 春燈 202009
片白草風の暗さを楽しめり 住田千代子 六花 202010
小流れを跳べば片白草に触れ 青谷小枝 やぶれ傘 202109
濃茶なり片白草も活けられて 大畑善昭 202110
ワクチンを打って片白草に來し 佐藤竹僊 あを 202208
今日もまた片白草を見にゆかむ 谷口摩耶 202209
片白草俳句談義のカフェの椅子 谷口摩耶 202209

 

2023年6月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。