枯 蓮 4      46句

蓮植う  蓮の花  蓮見  蓮池  蓮の浮葉  蓮葉  蓮の露

 蓮の実  蓮の飯  蓮根掘 敗蓮  枯蓮

作品
作者
掲載誌
掲載年月
稜線の夕星枯蓮枯れの韻 伊藤希眸 京鹿子 201804
枯蓮や呪文めきたる縺れやう 平野多聞 201804
枯蓮に風生れ沼は日を散らす 吉田きみえ 末黒野 201805
枯れ初めの蓮にあをき香のありて 篠田純子 あを 201901
原始鳥類の骨かと蓮の枯れきつて 内山花葉 201901
池の面の綺羅をまとへり枯蓮 森清堯 末黒野 201902
枯蓮を己が軋みと聞きにけり 田中たつを 雨月 201902
枯蓮に青鷺来をり上離宮 服郎鹿頭矢 馬醉木 201902
蓮枯れて雲なき空の映りけり 市村明代 馬醉木 201902
枯蓮の源平池や夕日影 太田良一 末黒野 201903
討ち入りの日なりざはめく枯蓮 岡田史女 末黒野 201903
未練とも潔ぎよしとも枯蓮 石黒興平 末黒野 201903
枯蓮の百態鳴らす疾風かな 森清信子 末黒野 201903
不忍池の身軽となりし枯蓮 岡田正義 雨月 201903
大池の蓮大方は枯れてをり 大橋晄 雨月 201903
枯蓮や鐘撞堂に夜の明ける 田中美恵子 201903
蓮枯れて風に応ふる術のなし 笹村政子 六花 201904
枯蓮を悼むかに佇ち鷺一羽 加藤静江 末黒野 201904
枯蓮の泥田乾涸ぶばかりなり 南光翠峰 馬醉木 201904
源の栄枯がここに枯蓮 岡村彩里 雨月 201905
枯蓮と水に沈みし蟠り 中川のぼる 201905
枯蓮田奏づる風の音止まず 小川玉泉 末黒野 201905
枯蓮や古武士めきたる鷺一羽 岡野里子 末黒野 201905
枯蓮を浚へる筏あたたかし 西野桂子 201905
蓮枯るるそつぽを向きて順路の矢 田岡千章 201907
枯れきつてこそ麗しき蓮の骨 本多俊子 201912
枯蓮や嗄れのからまる風の声 森清堯 末黒野 202002
城山をそびらに尖る枯蓮 板坂良子 馬醉木 202003
暮るるほかなし枯蓮に雨の来て 大沢美智子 202003
木道の真すぐつづく枯蓮 秋山侶行 やぶれ傘 202003
枯蓮を悼むが如く鷺歩む 加藤静江 末黒野 202004
一筋の流れ見えたる枯蓮田 住田千代子 六花 202004
花終へし枯蓮に見る佛陀かな 阪倉孝子 202008
枯蓮田手入れに入る男振り 飯塚トシ子 202101
枯蓮と同じ薄日を浴びゐたり 西川保子 春燈 202102
枯蓮の治むる池の静寂かな 武田巨子 春燈 202103
爆死せる輪廻の兄や蓮枯るる 田中臥石 末黒野 202103
山の水引ける小流れ枯蓮 岡田史女 末黒野 202103
三月の蓮枯れしまま逢へぬまま 高木晶子 京鹿子 202106
水底に命預けて枯蓮 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
枯蓮の五体投地や嶺の風 竹内久子 京鹿子 202201
蓮枯れて水のしがらみ解かれけり 能村研三 202202
夕照の沼のさざなみ枯蓮 森清堯 末黒野 202203
枯蓮や鈍き日差をたぐる池 森清信子 末黒野 202203
武士の魂を宿して枯蓮 稲畑廣太郎 ホトトギス 202211
思ひ出に型あり蓮田枯れ易し 松本鷹根 京鹿子 202211
枯蓮→1

 

2022年12月19日 作成

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