寒垢離     33句

寒垢離  寒行

作品
作者
掲載誌
掲載年月
寒垢離の頭に突き刺さる水の棒 三浦如水 ぐろっけ 200005
寒垢離の山伏ながき数珠をもむ 皆川盤水 春耕 200102
寒垢離の手桶にふはと牡丹雪 青木恭子 200105
寒垢離の激しき飛沫散らしけり 青木恭子 200105
寒垢離の脱ぎそろへある朴歯下駄 青木恭子 200105
光背となる寒垢離の滝しぶき 田所節子 200303
寒垢離の鋼の水が女体打つ 三浦澄江 ぐろっけ 200505
寒垢離のみるみる赤みさす命 田所節子 涼しき嵩 200511
寒垢離や寺継ぐと腹据ゑてより 矢野律子 200604
寒垢離の飛沫毛皮に玉となり 中田みなみ 200703
寒垢離のうごめく唇を畏れけり 中田みなみ 200703
寒垢離の燭立ちのぼる滝襖 藤岡紫水 京鹿子 200704
肩組んでをたけび上ぐる寒垢離場 田中久仁子 万象 200705
寒垢離や発止発止と九字を切り 古田考鵬 雨月 200804
寒垢離や求むに遠き利他の道 落合由季女 雨月 200805
寒垢離や村の秀才まじりたる 荒井慈 春燈 200903
寒垢離や三葉虫の触角ぞ 瀬川公馨 201004
寒垢離の裸身光をはじきけり 田中藤穂 あを柳 201004
身ぶるひをして寒垢離の水を浴ぶ 中石紀美代 万象 201005
寒垢離の水音月を突き放す 原友子 201203
寒垢離の闇打つ音や鬼子母神 三屋英俊 万象 201404
寒垢離の半乾きなる荒莚 吉武千束 太古のこゑ 201411
寒垢離の先づは漱ぎの一柄杓 吉武千束 太古のこゑ 201411
寒垢離の豁然として打たれけり 藤井彰二 馬醉木 201504
滝音に勝る気合の寒垢離女 鈴木漱玉 馬醉木 201604
寒垢離を出来ぬ身を恥ぢ仏に謝し 落合由季女 雨月 201704
寒垢離を拝すいつしか起立して 角野良生 201705
寒垢離のいま法悦に入りしかな 角野良生 201705
寒垢離のいつしか生身失せてをり 角野良生 201705
脳天よりかぶる寒垢離浄め水 梅村寸みを 201804
寒垢離の僧の一喝水飛沫 岡野里子 末黒野 201905
寒垢離を終へし足指地を掴む 菊川俊朗 202004
寒垢離の声を何度もしぼり出す 吉田葎 202102

 

2022年1月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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