寒 暮          38句

冬の暮 冬の夕

作品
作者
掲載誌
掲載年月
各駅の停車の練馬駅寒暮 遠藤若狭男 200004
禅林の寒暮の鐘の続きをり 武田孝子 春耕 200004
波立てて寒暮の河を艀来る 遠藤和彦 遠嶺 200102
紙切つて紙の匂ひの寒暮かな 山尾玉藻 火星 200102
葉のころび寒暮の隅をけばたたす 豊田都峰 京鹿子 200102
大鈴のなかの寒暮を鳴らしたる 烏居真里子 船団 200103
やきとりの匂ごもりの寒暮かな 和氣康之 200202
雲切れて寒暮の色を豊かにす 森田蝌蚪 200202
木を仰ぐわれも寒暮の一点景 森田蝌蚪 200202
検診後寒暮の街を急ぎ足 五條和子 ぐろっけ 200202
噴煙を噴火が照らす寒暮なり 望月周 百鳥 200203
登るはずなき神木の寒暮光 水野恒彦 200204
外濠の灯影寒暮の神楽坂 大谷茂 飛白 200208
四つ辻に護国寺見ゆる寒暮かな 佐藤慶一 遠嶺 200303
次の駅英字表示す寒暮かな 山荘慶子 あを 200303
川と川音なく合うて寒暮かな 能村研三 200402
寒暮光出口開け放たれてをり 岩月優美子 200503
戻り鵜に寒暮の崖の黒々と 矢澤壽美 200504
蔵店の窓に灯の入る寒暮かな 大谷茂 遠嶺 200504
寄せ墓の八方を向く寒暮かな 吉田三保 200601
畑いぢりして早めたる寒暮かな 淵脇護 河鹿 200603
寒暮かな杜の鴉がかわかわと 田所洋子 雨月 200604
指切りのぬくみ寒暮の湖けむる 梶浦玲良子 六甲 200703
子ら散つて寒暮俄かに色深む 岡本眸 200802
林冠の音なき音を聞く寒暮 岩月優美子 200904
鹿鳴ける声に振り向く寒暮かな 宮平静子 雨月 200904
竹林の風に狂へる寒暮かな 乙坂きみ子 末黒野 201004
たれかれに話しかけたき寒暮かな 田中藤穂 あを 201103
群集のやがて一人となる寒暮 上谷昌憲 201104
眉月は寒暮の空の刀疵 鳳蛮華 201106
四日市・桑名寒暮の雨けぶる 上谷昌憲 201204
屋上の隅に鳥居のある寒暮 藤田素子 火星 201204
寒暮来て山の影絵に金屏風 鳳蛮華 201206
かしかしと兎もの食む寒暮かな 吉田カイ 万象 201305
父を待つ縄とびの子ら寒暮光 和田政子 201502
寒暮の灯ぽつりぽつりと川向う 久世孝雄 やぶれ傘 201604
ガントリークレーン並ぶ寒暮かな 平瀬千会 風土 201702
常夜燈点る寒暮の舟だまり 石本秋翠 馬醉木 201703
寒暮なり燃ゆる落葉松しづもれる 木村嘉男 202003
くれなゐの色を見てゐる寒暮かな 上辻蒼人 風土 202004
からころと缶のドロップ寒暮かな 小原芙美子 風土 202102

 

2021年12月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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