竈 猫       26句

しろたへの鞠のごとくに竈猫    飯田蛇笏

炬燵猫  竈猫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
愛という沸騰点の竈猫 藤田守啓 船団 200106
大藁屋竈猫ごと相続す 半田順子 馬醉木 200204
竈猫めきて買はれてゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200301
竈猫適ふ晩年とはならず 三好智子 200403
ここでなら通じる話竈猫 赤座典子 あを 200404
竈猫あんたそれでも男なの 稲畑廣太郎 ホトトギス 200712
絵心のあらば描きたき竈猫 山下美絵子 遠嶺 200803
竈猫ほんまは猫とちやふんちやふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200812
生き方はさまざまなりし竈猫 水岡芳子 馬醉木 200902
竈猫鍵かけるのをみてる 佐藤喜孝 あを 201101
当世は炊飯器の上竈猫 宮田香 201104
夜は化けてゐるかもしれぬ竈猫 柴田佐知子 201203
正論の時に疎まし竈猫 矢口笑子 春燈 201303
聞耳を立ててをるなり竈猫 柴田佐知子 201401
竃猫他言はせぬと目をつむる 柴田佐知子 201403
いさかひを知らぬ振りして竈猫 矢野百合子 201403
十二支に入りそこねし竈猫 宇都宮敦子 201404
ぬくぬくと肥えたる寺の竈猫 安原葉 ホトトギス 201405
竃猫自慢の髭を焦がしたる 木村享史 ホトトギス 201405
竃猫てふ名ばかりの今昔 稲畑汀子 ホトトギス 201412
竈猫わらふ木喰仏は煤 井上石動 あを 201502
学ぶこともうなき貌の竈猫 柴田佐知子 201503
竈猫背に俺の生き様と 前田美恵子 201701
この荷物どう始末せむ竈猫 コ田千鶴子 馬醉木 201704
名を呼べば尻尾で応へ竈猫 横田敬子 201706
古民家の手斧の梁や竈猫 北郷和顔 末黒野 201804
片方の髭焦げてゐる竈猫 三井所美智子 201907
漱石の猫にはなれぬ竈猫 山口優子 202003
竈猫花咲爺は嫌ひなり 柳川晋 202103

 

2021年11月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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