沈丁2     113句

沈丁や夜でなければ逢へぬひと    五所平之助

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
歩み来て沈丁の香に足とむる 岡村容子 築港 200306  
沈丁の香に合掌と文結ぶ 出口賀律子 雨月 200306  
沈丁花会ひたくて入る細き道 長崎桂子 あを 200306  
沈丁の匂へり雲の底びかり 鳴海清美 六花 200307  
沈丁の香に躓ける思ひかな 加藤あけみ 円虹 200307  
押し寄せて来る夕闇や沈丁花 加藤あけみ 円虹 200307  
夕刊の声の若さや沈丁花 林友次郎 遠嶺 200307  
人込みを避けて抜け道沈丁花 木村冨美子 遠嶺 200307  
沈丁花見逃さず招く煙だし 吉弘恭子 あを 200307  
沈丁の闇に止まりし男下駄 荒井千佐代 200307  
沈丁花無言の列に加はりぬ 滝本香世 百鳥 200307  
沈丁花父は無口を通し逝く 苑実耶 200308  
沈丁や吾子と恋愛論交す 松本きみ枝 遠嶺 200308  
沈丁の香をまとひゐるシルバーカー 野村智恵子 八千草 200309  
花終へしときは知られず沈丁花 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
沈丁花香の無き花とならびをり 赤座典子 あを 200404  
沈丁花ブロック塀のあちら側 須賀敏子 あを 200404  
大誤植して心地よき沈丁花 山田六甲 六花 200404  
沈丁香日々好日に日々新た 安西静 帆船 200404  
沈丁は通学鞄置くところ 岡本眸 200404  
沈丁の香にあり闇になじみをり 岡淑子 雨月 200405  
沈丁や絵踏のありし町の雨 木村てる代 雲の峰 200405  
沈丁に庭の砂利石濡れてをり 木野本加寿江 火星 200405  
二冊目の看取りのノート沈丁花 久保田妙 百鳥 200405  
のんぼりを晒す川の辺沈丁花 土川照恵 栴檀 200405  
沈丁花蔵戸ぶ厚く開きたる 斉藤利枝子 対岸 200406  
沈丁の一花一花に雨滴 荻野みゆき 対岸 200406  
袖ふれて沈丁の香の乱れけり 村重香霞 200406  
庭雀流るゝ読経沈丁花 西村咲子 六花 200406  
ヨハネ五島に浜沈丁の香は昇る 福永みち子 馬醉木 200406 堂崎天主堂
沈丁の香につきあたる露地の闇 前田青紀 馬醉木 200406  
磯びらき浜沈丁のひそと咲く 内藤順子 酸漿 200406  
沈丁の花咲く家に退院す 阿久沢きく子 草の花 200406  
沈丁に仕掛けてありし睡魔かな 早乙女信 対岸 200406  
その香とぞ目凝らすも闇沈丁花 木村風師 馬醉木 200407  
沈丁花多忙を老の生き甲斐に 橘澄男 山景 200408  
わが家より他の沈丁たくましく 堀内一郎 あを 200502  
沈丁や廊下の木目美しき 滝沢伊代次 万象 200503  
沈丁の香りに母を諭しをり 城孝子 火星 200504  
百年の孤独の耳よ沈丁花 山田六甲 六花 200504  
梅の香と沈丁の香のはざまかな 高橋将夫 200505  
妻癒ゆる日の待たれをり沈丁花 徳田正樹 河鹿 200505  
ひと日ごと蕾ふくらむ沈丁花 田辺哲子 帆船 200505  
納税期終へ沈丁花みな開く 松崎鉄之介 200505  
腓もて沈丁の闇ぬけにけり 山尾玉藻 火星 200505  
沈丁の寒きに咲くも香は立たず 平田公彦 200505  
沈丁花江戸をさしたる標石 木内徴子 万象 200505 大垣
息大きく吸ひ込みし道沈丁花 斉藤裕子 あを 200505  
ネオンの灯逃れてよりの沈丁花 淵脇護 河鹿 200506  
沈丁花ふと立ち止る漢ゐて 島元文 遠嶺 200506  
断腸亭日乗閉づる沈丁花 荒木甫 200506  
沈丁花嫌ひと言うて微笑めり 波田美智子 火星 200506  
沈丁花おもき扉の控へ室 藤井智恵子 百鳥 200506  
沈丁やすぐに集まる姉妹 若本彰子 酸漿 200506  
雲外をゆきつもどりつ沈丁花 吉弘恭子 あを 200506  
沈丁花猫から貰ふ生欠伸 吉弘恭子 あを 200506  
湯浴み後の沈丁の香や叙勲の日 沼口蓬風 河鹿 200507  
陰日向なく沈丁の香りけり 磯崎清 200507  
この辺り曲りし記憶沈丁花 佐藤弥生 200507  
沈丁や風とはならぬ気のうごき 島谷征良 風土 200507  
沈丁花雨後の匂ひのなほ強し 福田千代子 築港 200507  
沈丁花万の蕾のしづかなる 福田千代子 築港 200507  
沈丁の香の澱みゐて雨近し 森脇貞子 雨月 200507  
衣擦れの音の密かに沈丁花 ことり 六花 200507  
沈丁の香年々に通学路 小林むつみ 200507  
沈丁や友の背の闇夕闇へ 鈴木国子 200507  
沈丁や歩み返せば風移り 十文字慶子 200507  
五分搗きの米のとぎ汁沈丁花 伊嶋淡々 200508  
暗がりに涙を溜めて沈丁花 あさなが捷 200508  
まちがへし雨の道なり沈丁花 永利枕郷 河鹿 200509  
意に添はぬことはせぬなり沈丁花 あさなが捷 200511  
沈丁花その存在を闇に置く 稲畑汀子 ホトトギス 200604  
まづ白が香りをたてり沈丁花 鎌倉喜久恵 あを 200605  
昨日一分今日は五分咲き沈丁花 中上照代 火星 200605  
子の恋は見守るばかり沈丁花 苑実耶 200605  
住む人の変るふるさと沈丁花 松元末則 酸漿 200605  
戦場になき香りとも沈丁花 松村多美 四葩 200605  
沈丁や居留地跡の空狭し 高畠陽子 河鹿 200605  
沈丁花戻つてみたき胎内期 木寺仙游 四葩 200605  
廃校のへのへのもへじ沈丁花 安部里子 あを 200605  
薬局のそばの沈丁ひらき初む 中上照代 火星 200605  
隣人の吾より眠く沈丁花 秋岡朝子 200605  
揉みほぐす母の十指や沈丁花 窪田粧子 馬醉木 200605  
ゆるやかに闇の動きぬ沈丁花 徳永亜希 馬醉木 200606  
下駄好きの友の庭なり沈丁花 梅田秀子 酸漿 200606  
青い夜の風におきある沈丁花 中野京子 200606  
沈丁の匂を生けて一呼吸 伊藤セキ 酸漿 200606  
沈丁花井戸の深さに吸はれそう 犬塚芳子 200606  
沈丁花道に匂へば吾が家にも 瀧春一 常念 200606  
沈丁匂へば蔭の女で生きる幸 瀧春一 瓦礫 200606  
沈丁の香りかきたて家壊す 水上貞子 ぐろっけ 200607  
沈丁花星の光に触るるとき 金澤明子 火星 200607  
突風をやりすごすかに沈丁花 浅井よしみ 八千草 200609  
吠える犬宥めていたり沈丁花 物江晴子 八千草 200610  
沈丁の香りいや増す日の入りは 高崎武義 200702  
沈丁花旅の正座のよかりけり 佐々木幸 200702  
香をほどくよりの存在沈丁花 稲畑汀子 ホトトギス 200704  
沈丁花香のほどけゐし旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 200704  
沈丁花掃き寄せられし金平糖 池崎るり子 六花 200704  
路地籠り沈丁ごもりつづく雨 工藤義夫 馬醉木 200705  
沈丁花蕾濃くして天を差し 澤浦緑 ぐろっけ 200705  
宿直の挨拶笑顔沈丁花 松下幸恵 六花 200705  
初七日の窓を開けたり沈丁花 佐野和子 万象 200706  
万太郎句碑を尋めゆく径の沈丁花 鈴木榮子 春燈 200706  
沈丁の闇にささくれ立ちし声 高橋澄子 200706  
沈丁を咲かせて奥に病む人よ 加古みちよ 火星 200706  
沈丁のはたして咲けり古籬 瀧春一 200706  
沈丁の紅きつぼみに寒ながく 瀧春一 200706  
月あげて空昏れきらず沈丁花 伊藤美音子 万象 200707  
沈丁花香り振り撒く夜の妖精 平野きぬ子 八千草 200708  
沈丁に触れきし風とおもひけり 森ひろ 馬醉木 200710  
沈丁の香に振り向けば路地昏れて 染谷晴子 200801  
沈丁のちらほら恐る恐る咲く 杉良介 200802  

08/03/19 制作

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