冬の山(冬山) 2   37句

冬山やどこまで登る郵便夫   渡辺水巴   水巴句帖

冬の山 枯山 雪山

作品
作者
掲載誌
掲載年月
枝打ちの音の広ごる冬の山 眞田忠雄 やぶれ傘 201105
寝姿のクレオパトラや冬の山 岩月優美子 201202
冬山の動脈めきし獣道 竹田ひろ子 ろんど 201203
冬山に木洩日の射す草笑ふ 溝渕弘志 六花 201205
冬山を双眼鏡に鷲づかみ 山田六甲 六花 201212
冬山日一日照つて山車歌舞伎 田中貞雄 自註句集 201301
冬の山刃物を研ぐに胡坐よし 広渡敬雄 201302
倒木を揺すり冬山ゆすりけり 杉浦典子 火星 201303
国生みの島の冬山霧がくれ 片山喜久子 雨月 201303
日照雨ぐせつきてこれより冬の山 笹倉さえみ 雨月 201303
人間に神と仰がれ冬の山 高橋将夫 201304
紙屋川源流となる冬の山 宮崎正 ホトトギス 201305
佇みて己小さく冬の山 岩村恵子 ホトトギス 201305
耳中を耳にして行く冬の山 北村香朗 京鹿子 201305
上りにも下りも鎖冬山路 須賀敏子 あを 201402
犬の死も受け入れてをり冬の山 出口誠 六花 201403
冬の山夕日ころりと落ちにけり 大石喜美子 雨月 201403
神々は寝息を立てず冬の山 宮井知英 201404
石二つ三つこぼれ来ぬ冬の山 島谷征良 風土 201404
つつ抜けの空へ総立ち冬の山 望月晴美 201404
冬山へ向きて次郎の椅子一つ 神蔵器 風土 201404
定型を破り冬山噴火せり 有松洋子 緑光 201411
丁寧に雲暮れてゆく冬の山 太田佳代子 春燈 201502
冬山を起こさず登る歩荷かな 高橋将夫 201503
冬山の高からねども大いなる 中杉隆世 ホトトギス 201504
冬山に貼りつきゐたり登り窯 升田ヤス子 六花 201505
名刹を抱く冬山亡父母の声 神田惣介 京鹿子 201505
寝姿のクレオパトラや冬の山 岩月優美子 グピドの瞳 201506
頭の天辺やさしくなりぬ冬の山 津波古江津 船団 201508
冬山のおむすび絶品富士絶品 石森理和 あを 201604
冬山路木漏れ日見上ぐ青深し 石森理和 あを 201604
だあれにも話せぬ話冬山路 石森理和 あを 201604
落石の窃を返し冬の山 谷村祐治 雨月 201803
柵の馬四方の冬山しか知らず 兒玉充代 201804
大の字の髭は威をもつ冬の山 鈴鹿仁 京鹿子 201902
平成果ついつもどつしり冬の山 伊吹之博 京鹿子 201903
冬山に夕日の沈むところかな 廣瀬雅男 やぶれ傘 202003
冬山に日は膨れつつ入りにけり 善野行 六花 202005
冬の山→ 1      

 

2021年1月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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