冬 構   132句

桜木や菰張まはす冬がまへ   支梁   炭俵

冬構  冬囲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
喪の家の物音もなき冬構 山田弘子 春節 199503  
プワゾンを耳に一滴冬構 望月和子 船団 199907  
知命より男の顔ぞ冬構 広渡敬雄 遠賀川 199909  
冬構より抜け出して旅心 稲畑汀子 ホトトギス 199911  
冬構防風林は疲れ見せ 稲畑廣太郎 ホトトギス 199911  
ルミナリエ飾り神戸の冬構 稲畑廣太郎 ホトトギス 199911  
蝦夷の道一直線に冬構 稲畑廣太郎 ホトトギス 199911  
藁灰をつくる民宿冬構 中川濱子 ぐろっけ 200002  
山国の星にむかひて冬構 遠藤若狭男 200004  
山ひとつ向かうは京や冬構 岡田万壽美 俳句通信 200101  
口固く結びてゐたり冬構 村越化石 200102  
伽羅の木に手を入れてをる冬構 岡井省二 200105  
寒月を噛めばシトラスミント味冬構え 能城檀 船団 200105  
冬構しかと塩硝長者の居 塩路隆子 200112  
青竹をがんじがらめに冬構 鷹羽狩行 200112  
日曜の夫庭にをり冬構 大野ツネ子 酸漿 200201  
冬構など何もなき町ぐらし 伊藤澪子 雲の峰 200201  
冬構小学生の出て来たる 大串章 百鳥 200201  
冬構へ意に叶ひしは鉄の錠 鈴鹿仁 京鹿子 200202  
大水車止め公園の冬構 成重佐伊子 雲の峰 200202  
薪積んで白壁の家冬構 林田加杜子 いろり 200202  
流木のごときも加へ冬構 鷹羽狩行 200202 鳥取
凝り性の園丁らしき冬構 千原叡子 ホトトギス 200204  
禅林の松あをあをと冬構 高橋さえ子 200204  
武家風に町人風に冬構 藤浦昭代 ホトトギス 200206  
鳥寄せの水替ふことも冬構 平田紀美子 風土 200302  
朴の木に堆肥十俵冬構 猿渡青雨 ホトトギス 200307  
冬構へ済みて見越しの大蘇鉄 朝妻力 雲の峰 200312  
間伐の丸太を組んで冬構 小澤友江 築港 200401  
冬構して近隣の遠くなる 笠嶋陽子 築港 200401  
檀家の手借つて大寺冬構 金森恭子 築港 200401  
冬構癖と言はれしひとり言 鎌倉喜久恵 あを 200401  
切れ端の縄散らかるや冬構 北嶋美都里 西の峰 200401  
赤き実は赤を凝らして冬構 比田誠子 百鳥 200502  
このあたり鯖街道や冬構 小島みつ代 200503  
みちのくの戸毎始むる冬構へ 佐藤ナオ子 遠嶺 200503  
冬構済ませし家も被災地に 稲畑汀子 ホトトギス 200511  
冬構ともなく整理はじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 200511  
地震の地の冬構とていかばかり 稲畑汀子 ホトトギス 200511  
鵜呑みして鴉が急かす冬構 鈴鹿仁 京鹿子 200512  
高垣の魁夷旧居は冬構 能村研三 200602  
海鳴りを断つかに能登の冬構 佐々木よし子 200602  
冬構済ませ弟逝きにけり 石川笙児 200602  
無衣の樹々芽を固く抱く冬構 荻野千枝 京鹿子 200602  
街路樹の色づく頃や冬構 物江昌子 六花 200602  
走り根の朽ち葉重ねて冬構へ 小牧弘治 河鹿 200603  
山を背にかたまる村の冬構 藤井昌治 200603  
先づ庭にはじまつてゐる冬構 稲畑汀子 ホトトギス 200610  
探しものよりはじまりし冬構 稲畑汀子 ホトトギス 200611  
重ね着や老いては老いの冬構 増田大 春燈 200702  
冬構仕事の人の聲たのし 長崎桂子 あを 200702  
訪ね来て記憶の町は冬構 芝宮須磨子 あを 200702  
冬構へ筵垂らして武家屋敷 徳竹良子 万象 200703  
梅の枝の四方八方冬構 戸栗末廣 火星 200703  
積雪計立てて越後の冬構 門伝史会 風土 200703  
冬構へ母に力のありし頃 あさなが捷 200705  
むさし野の森影親し冬構 瀧春一 200706  
冬構すなはち整理はじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
外すもの加ふものあり冬構 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
玄関に花鉢並べ冬構 大西まりゑ 酸漿 200802  
黄檗は男松ばかりの冬構 丸山照子 火星 200803  
岩囲む榛名の宮の冬構 大内恵 酸漿 200803  
冬構丸ビル色を増やしゆく 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
冬構白き悪魔を待つ静寂 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
散髪といふ冬構ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
冬構とは覚悟するだけのこと 稲岡長 ホトトギス 200903  
冬構疎にして頑と山の小屋 薗田英冶 遠嶺 200903  
大欅の枝つぶさなる冬構 戸栗末廣 火星 200903  
冬構父のせしことうろ覚え 林哲夫 ぐろっけ 200903  
冬構てふ言葉も知らず育ちけり 田島洋子 200903  
鉢植ゑも整理整頓冬構へ 神田惣介 京鹿子 200904  
早々と済ませ置くこと冬構 稲畑汀子 ホトトギス 200911  
冬構せしとは見えぬ一部分 稲畑汀子 ホトトギス 200911  
一部分その一部分冬構 稲畑汀子 ホトトギス 200911  
町並みの老舗は蔀冬構え 鎌田悟朗 ろんど 201002  
山峡の神社はしかと冬構 澤井玲子 201002  
緩やかに山みづからの冬構 赤座典子 あを 201002  
焼板やいたにピン押してありけり冬構 松本桂子 201003  
天心に青さありけり冬構 鷹羽狩行 201011  
冬構したるは昔藁の屋根 岸本林立 雨月 201101  
薪割の鉈の光は冬構 遠藤実 あを 201101  
冬構伊吹の神ををろがみて 片山博介 春燈 201102  
心臓の扉いちまい冬構 小堀寛 京鹿子 201102  
十六井冬構へとなる水位あり 大西よしき ろんど 201102  
長谷寺のなぞえずらりと冬構 中田寿子 ぐろっけ 201102  
冬構ひとりの砦ひとり守る 蓮尾みどり ぐろっけ 201102  
網倉の大閂も冬構 遠藤真砂明 201103  
床下に色鯉をひく冬構 深澤鱶 火星 201103  
冬構裏の林の透けゆけば 豊田都峰 京鹿子 201201  
海鳴りのたたみかけくる冬構 豊田都峰 京鹿子 201201  
海に向く黒板塀も冬構 豊田都峰 京鹿子 201201  
常磐木のみじろがざるも冬構 高橋道子 201202  
新しき護符に力や冬構 齊藤實 201202  
我輩は猫丸くなる冬構へ 小堀寛 京鹿子 201202  
寝て起きてはや八十年冬構 岡本一路 京鹿子 201202  
すつぽりと兼六園は冬構 岡本一路 京鹿子 201202  
暗雲や玻璃戸を拭きて冬構 宮元陽子 末黒野 201203  
冬がまへ女将と呼ばれてよりの日日 鈴鹿仁 京鹿子 201211  
連山の威に促され冬構 能村研三 201301  
倒木の陽差し吸ひ込み冬構 松山潤子 京鹿子 201301  
冬構十指一本づつ鳴らす 竪山道助 風土 201302  
冬構もう泣くことのないように こうのこうき ろんど 201302  
日当れる右近の橘冬構 渡辺数子 火星 201303  
村中の砦めきたる冬構 山口ひろよ 201403  
冬構灯せど暗き三和土かな 松本文一郎 六花 201403  
片思ひにも似て田家の冬構へ 山本町子 風土 201405  
極太の梁美しや冬構 織田高暢 201406  
冬構して名苑の縮みゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201408  
縄張りてより名園の冬構 稲畑廣太郎 ホトトギス 201411  
冬構済みし狭庭に日当れる 稲畑汀子 ホトトギス 201411  
傾ぎたる松を大事の冬構 高橋道子 201502  
鳩が鳩追ふ駅頭の冬構 田中一美 ろんど 201503  
存分に薪を積み上げ冬構 都留百太郎 末黒野 201503  
冬構終へし安堵の漲れる 稲畑汀子 ホトトギス 201511  
青竹を割りて山家の冬構 米山のり子 馬醉木 201603  
牢格子めきてふるさと冬構 山本久江 201604  
冬構先づ解禁のワイン酌む 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
夫ずぼら妻几帳面冬構 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
冬構へ加賀強情の血の欲しき 板橋昭子 201702  
水陽炎遊ぶ庵の冬構へ 岡田桃子 201702  
家四五戸海へ傾く冬構へ 田中臥石 末黒野 201702  
冬構そこ動かせぬ石一つ 中川句寿夫 ここのもん 201705  
カーテンを厚く医院の冬構 鈴木良戈 201801  
積み上げし薪の切口冬構 米山のり子 馬醉木 201802  
観音を拝む戸のあり冬構 市村健夫 馬醉木 201803  
星近き峰里すでに冬構へ 和田照海 京鹿子 201812  
永平寺の七堂伽藍冬構 密門令子 雨月 201903  
冬構の覚悟の程を信貴の嶺も 密門令子 雨月 201903  
冬構して旅多き日々となる 稲畑汀子 ホトトギス 201911  
心にも冬構してをりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201911  

 

2019年11月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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