冬 囲    31句

冬構   冬囲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
うづくまるものの姿に冬囲 村越化石 199901
冬囲ひさる此の木をらさう思ふ 水内慶太 銀化 200001
冬囲矮鶏の小屋にも板立てて 白鳥武子 酸漿 200003
冬囲ひ終へし牛舎に灯がともる 宮原利代 ぐろっけ 200004
冬囲ひ子を抱くごとく菰をまく 室田美代子 いろり 200101
冬囲い有り合わせのもの着せてやる 秋山深雪 船団 200105
冬囲済ませ信濃の旅に在り 府川房江 遠嶺 200202
薩長を恕さぬ会津冬囲 山本喜朗 雨月 200203
冬囲ひ済みオーロラの見ゆる街 渡辺美代 対岸 200401
打つ杭の地軸揺るがす冬囲 若井新一 200412
荒縄を宙へ抛りて冬囲 若井新一 200412
人手なく我流で結ぶ冬囲い 牛木きよはる 200505
冬囲ふ身の程にして知足あり 鈴鹿仁 京鹿子 200512
冬囲いつも四角な国がまへ 辻直美 200603
海女小屋の傍の菜畑冬囲 小旙普士男 対岸 200603
また同じ鳥の来てをり冬囲 関口道代 200703
藁一本拾うて終ふ冬囲 竹久みなみ 風土 200703
連山といふ冬囲まだ解かず 鷹羽狩行 200705
まる結び蝶結びあり冬囲 羽賀則子 200803
一木の黄葉降らせて冬囲ひ 山尾玉藻 火星 200812
ひと枝ごとしだれ桜の冬囲 安部康子 万象 200903
それぞれに畑並びをり冬囲 東芳子 酸漿 201104
ペットボトル挿して畑の冬囲ひ 山本久江 201203
散居村統ぶるお寺の冬囲 大坪景章 万象 201203
子らは竹父は縄持ち冬囲い 藤岡紫水 京鹿子 201302
冬囲解く稜線のあかるき日 宮坂恒子 201304
午後の日の急に弱まる冬囲 橋本弘子 万象 201403
ふんだんに荒縄使ひ冬囲 大内マキ子 万象 201702
冬囲ひ青竹の香も結はひけり 井上和子 201704
まだ風化しては居られぬ冬囲 小林輝子 風土 201902
西東板に墨書の冬囲 赤座典子 あを 202001

 

2021年11月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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