冬の河    29句

冬河に新聞全紙浸り浮く 山口誓子 方位

冬の川  冬の河

作品
作者
掲載誌
掲載年月
あしながき影法師ある冬河原 杉浦典子 火星 199903
冬河原柩を打ちし石返す 板倉勉 六花 200101
釘打つたやうに人をり冬河原 小澤克己 遠嶺 200209
冬河原家鴨四五羽に罰科さる 禰寝瓶史 京鹿子 200302
冬の河眼鏡の縁へ照り返す 宮津昭彦 200302
鈍色の空際立ちて冬の河 後藤志づ あを 200401
風の日の波ぎつしりと冬の河 岡本眸 200402
鈍色に暮るる千里の冬河原 岩波ふみ子 雲の峰 200501
黒煙のごとく鳥立つ冬河原 高梨美佐子 遠嶺 200703
白鷺に我背正せり冬河原 岡久枝 酸漿 200704
冬河の明るく基地の街昏し 瀧春一 深林 200901
冬河原ピアスの穴の透けてをり 植村公女 炎環 200902
冬の河あくまで水として動く 荒井和昭 201003
人走り鴉の歩く冬河原 田所洋子 雨月 201005
雲と来てなほ氣散じの冬河原 小形さとる 201103
器量猫ばかりが肥ゆる冬河原 三橋早苗 ぐろっけ 201303
冬河原乾ききつたる石の数 高橋あさの 201402
蛇行して流るる大河冬日和 四條進 201501
立冬のきらめく河を越えにけり 飛高隆夫 万象 201502
地上へと地下鉄冬の大河越ゆ 辰巳あした 雨月 201504
冬河口鳥たち喧嘩水けむり 長崎桂子 あを 201604
風巻いで冬の河原の工事音 黒滝志麻子 末黒野 201702
冬河口これも鉄屑貨物船 平井奇散人 船団 201702
一筋の早瀬の音や冬河原 岡本秀子 201703
去りがたし冬の河原に迷ひ猫 持田信子 春燈 201704
初冬の礫は眠る鴨河原 鈴鹿呂仁 京鹿子 201801
白鷺の翔ちたる河原冬ざるる 丸尾和子 雨月 201802
冬霞挽茶羊羹色の河 森なほ子 あを 202002
鳩も鴎も集まる河原冬うらら 田宮敦子 202003

 

2021年12月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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