芳 草  21句

芳草や黒き烏も濃紫   高浜虚子   五百句

春の草  芳草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
草芳し笙篳篥の楽ひびき 吉田島江 火星 199906
さぐりゆく杖先の草芳しき 村越化石 200008
馬の首のほどよきながさ草芳し 佐藤喜孝 あを 200204
草踏めば草芳しといふ言葉 大槻右城 ホトトギス 200309
草芳し池からの風吹きながす 吉弘恭子 あを 200606
鶏と兎飼ふ少年に草芳し 村越化石 200607
濁世にも芳草萌ゆるてふよろし 瀧青佳 ホトトギス 200707
測距儀の三脚に草芳ばしき 梶浦玲良子 六花 200710
義家の馬塚の草芳しき 佐藤忍 万象 200807
瓦礫より草芳しくありにけり ことり 六花 201003
醜草も名草も芳しき稲城 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104
芳はしき草の感触ペアルック 中山皓雪 201107
金米糖手よりこぼれて草芳し 中山純子 万象 201107
芳草のやうな便りのとどきけり 岩岡中正 ホトトギス 201108
草かぐはしだらだら坂をだらだらと 大島英昭 やぶれ傘 201109
草かぐはしホルスタインの育つ牧 藤田かもめ ぐろっけ 201206
草かぐはし樹の悲しみの限りなし 鴨下昭 201206
草芳し子規の衣干されゐし庭の 甲州千草 201506
芳草や皇子墓なれど石ひとつ コ田千鶴子 馬醉木 201705
草芳し髷なき四股名なき若衆 古賀しぐれ ホトトギス 201708
草芳し大利根の空無傷なる 神田恵琳 春燈 202105

 

2022年4月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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