鳳仙花 2     52句

生きて會ふ鳳仙花しきり實を弾く    高島茂

鳳仙花  つまべに

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鳳仙花三人寄れば語尾弾け 植田秀子 京鹿子 201612
清子がseikoに弾け鳳仙花 火箱ひろ 201612
鳳仙花ひとり住まひの独り言 田代貞香 201701
鳳仙花はぢけて島の武家屋敷 天谷翔子 201701
島浦の母の一生鳳仙花 今田清三 馬醉木 201701
裏住みも日長くなりぬ鳳仙花 夏生一暁 馬醉木 201702
鳳仙花紅に季節を統べられて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708
鳳仙花はじける音のしたやうな 石塚清文 やぶれ傘 201710
鳳仙花弾けし先の山に雲 藤岡紫水 京鹿子 201710
何にでも名前書く母鳳仙花 林昭太郎 201710
指先に触れて弾けて鳳仙花 赤塚篤子 末黒野 201711
この辺りむかし色街鳳仙花 有松洋子 201711
いもうとの前に生まれて鳳仙花 篠藤千佳子 201711
幾つにも分かるる道や鳳仙花 菊地光子 201711
鳳仙花静まり返る女人堂 佐藤康子 末黒野 201712
しみじみと夫に見らるる鳳仙花 はしもと風里 201712
父母のなき家に住み古り鳳仙花 宮口征子 馬醉木 201712
まだ名前なき子の爪や鳳仙花 今井康子 201802
鳳仙花種飛ぶ今のちょっと先 火箱ひろ 船団 201806
れゆくを追はず憾まず鳳仙花 大久保志遼 201808
少年に夕日の匂ひ鳳仙花 三宅文子 春燈 201812
鳳仙花弾けて星になりたくて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
鳳仙花熱く語つてをりし過去 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908
口角を上げたり下げたり鳳仙花 高田留美 船団 201912
老年を弾けてみたし鳳仙花 大矢恒彦 201912
鳳仙花はじけ赤子のよく笑ふ 石田阿畏子 馬醉木 201912
立ち話聞いて弾けし鳳仙花 熊川暁子 201912
鳳仙花からだのどこか眠たくて 火箱ひろ 201912
失念のこの頃ふえて鳳仙花 土井三乙 風土 201912
鳳仙花新しい歯を手に入れて 辻水音 202001
人影にさ走る魚影鳳仙花 岡野里子 末黒野 202001
鳳仙花嬰にも小さき反抗期 高笠栄子 202001
叱られて口ごほりたる鳳仙花 中堀倫子 202001
鳳仙花弾かれたくて紅を増す 森岡正作 202010
鳳仙花わたしもはじけてみたいわよ 近順紀予 202011
鳳仙花爆ぜて試験の時間切れ 石田静 202011
老年を弾けてみたし鳳仙花 大矢恒彦 201911
念ずれば心通ずる鳳仙花 江見巌 六花 202101
自粛の日々やつとはじけし鳳仙花 藤田美耶子 202103
鳳仙花はじけ魚臭の町廃る 柴田近江 202105
しつかりと歩けと朝の鳳仙花 加藤良子 春燈 202111
聞いて見て触れて弾けし鳳仙花 高橋将夫 202112
人は皆誰かの遺族鳳仙花 山田正子 202112
好きな字は鳳凰の二字鳳仙花 大畑善昭 202201
謄本に思はぬ事実鳳仙花 山田正子 202206
ゆゑもなく思ひ騒立つ鳳仙花 小倉征子 202211
校庭にからの鶏小屋鳳仙花 小泉里香 やぶれ傘 202212
鳳仙花弾けし頃の二十代 伴秋草 末黒野 202212
鳳仙花戯言飛び火する迅さ 門井千歩 京鹿子 202212
古のマニキュア遊び鳳仙花 梅野宏子 末黒野 202301
姉となる孫のはにかみ鳳仙花 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
鳳仙花羽音に色を明かしゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
鳳仙花→1

 

2023年9月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。