星祭・星合・星今宵 2         68句

枕草子を音なくぬけし彦星は    高島茂

七夕  星祭

作品
作者
掲載誌
掲載年月
星合の宵や突如に雨の音 谷村祐治 雨月 201411
鳥あまた飼ふ賑はひや星祭 辻美奈子 201509
星祭る星に探査機送りつつ 平松うさぎ 201509
星祭「宇宙で踊る」子の願ひ 佐野つたえ 風土 201510
鶏チャーハンなんぞかっ込み星祭 火箱ひろ 船団 201602
光年を一瞬にして星今宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608
アンタレス語部となり星今宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608
星まつり願ひの言葉みな簡素 菅谷たけし 201510
自滅へと向かふ地球か星まつり 高橋泰子 201511
星まつり切絵の舟に灯がともる 山中志津子 京鹿子 201511
鶏チャーハンなんぞかっ込み星祭 火箱ひろ 船団 201602
光年を一瞬にして星今宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608
アンタレス語部となり星今宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608
宇宙からわが家の見ゆる星祭 相良牧人 201609
風にのせ願ひはひとつ星祭 水原春郎 馬醉木 201609
思ふこと溜息となる星今宵 荒井千佐代 201609
折鶴のどこも鋭角星祭 田代民子 201610
友垣のほぐれて久し星まつり 今井弘雄 春燈 201610
どしやぶりの駈けぬけてゆく星祭 宮川みね子 風土 201610
園児らの願ひさまざま星祭 本郷美代子 やぶれ傘 201610
ギヤマンに透けゐる抹茶星祭り 久留島規子 万象 201610
交信の亡夫のかほ見す星今宵 太田悦子 京鹿子 201611
星今宵もう逢ふことのなき別れ 金子正道 京鹿子 201611
いつの間にか少女の口調星まつり 石田きよし 201611
星祭幼願ひし母の癒ゆ 林陽子 万象 201611
夢並ぶ子等の手形や星祭 永島雅子 春燈 201611
老いらくの二人見上ぐる星祭 宮崎他異雅 末黒野 201612
あやとりの橋はくづさず星今宵 村田あを衣 京鹿子 201701
星合ふ夜レコード針は噎びつつ 久保みどり 京鹿子 201701
溝掃除忘れて村の星まつり 中島陽華 201702
裏路地のうさぎマンション星祭 赤石忍 船団 201702
だんだんと若くなる父星祭 長沼佐智 船団 201702
人垣にゐて一人なり星まつり 亀井福恵 京鹿子 201707
手に届く身近な願ひ星祭 萩庭一幹 馬醉木 201710
「今のまま」願ふ短冊星祭 鈴木石花 風土 201710
雨あとの夜空の紅し星祭 田中佐知子 風土 201710
齢かさね願ひ小さし星祭 木多芙美 春燈 201710
肩うすき男女たたずむ星まつり 片山煕子 京鹿子 201710
夜は川の汚れは見せず星祭 藤岡紫水 京鹿子 201711
鬼の裔継ぎけむ峡の星祭 大久保志遼 201808
宛先は逢へなき人よ星祭 コ田千鶴子 馬醉木 201809
まだ海に火照りの残る星祭 林昭太郎 201810
平成を惜しむ短冊星まつり 須賀敏子 あを 201810
鍼灸も漫画喫茶も星祭 森なほ子 あを 201810
一つ家に八十路爺婆星祭 柴崎富子 春燈 201811
ウインクは左に任す星祭 佐藤喜孝 あを 201812
星祭自分探しの短冊も 渡部恭子 201904
神前に笹竹立てて星祭 吉田悦子 201905
不意に知る友逝く事実星祭る 中原吟子 雨月 201909
髪染めていそいそ戻る星今宵 白澤よし子 馬醉木 201909
下駄の音の火影纏ひに星祭る 松本鷹根 京鹿子 201910
亡き妻の杖そのままに星祭 工藤義夫 馬醉木 201910
短冊の墨書の英字星祭 森清堯 末黒野 201911
留袖をたたみほっこり星祭り いろは 202001
シャンパンの泡の昂ぶり星今宵 井尻妙子 京鹿子 202001
夫といふ明りを亡くし星祭 田代貞香 202002
笹舟のたゆたうてゐる星祭 山岸明子 202007
星合ひの波に乗りつぐ笹の舟 村田あを衣 京鹿子 202010
星今宵湯上がりの髪濡れしまま 住田千代子 六花 202010
短冊の隅の滲みや星祭り 延川五十昭 六花 202010
亡き母の声なき破願星今宵 三木亨 202011
星今宵ネイルアートの白砂かな 山浦紀子 春燈 202011
星今宵二人家族のひとり留守 田丸千種 ホトトギス 202012
星今宵また会へる日を信じつつ 今橋眞理子 ホトトギス 202012
星祭会ひたき人は皆遠し 岡村尚子 202101
背表紙のいつ剥がれしや星祭り 井上和子 202102
八十の未来明るく星祭 山咲和雄 末黒野 202104
電波塔赤く灯りて星今宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
星祭→ 1

05/08/09 作成   21/08/15 追加