はつなつ   56句

はつなつのかぜとなりぬとみほとけは

をゆびのうれにほのしらすらし   会津八一

はつなつ  初夏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
はつなつは凪ガラス質駆けぬける 田中亜美 海程 199810
はつなつの發條の懈怠を叱るなり 中原道夫 銀化 199907
はつなつの櫂と思ひし腕かな 田中亜美 海程 199908
はつなつの櫂と思ひし腕かな 田中亜美 海程 199908
眠るかな鹿の陰影もはつなつ 田口満代子 海程 199909
はつなつのもやもやの長女のこども 武田伸一 海程 199912
はつなつの片隅われと月球儀 吉川真実 海程 199912
美しく魚は流れぬはつなつの 稲見光 船団 199912
はつなつの夕日を青くぬらしたい 三宅やよい 玩具帳 200004
はつなつの一幹親しみやすきかな 小林あつ子 火星 200008
はつなつの犬の嗅ぎたる桐箪笥 小山森生 200008
はつなつの象を見にゆく桐の下駄 小山森生 200009
はつなつの鶏の眠りの透過して 入江一月 船団 200009
はつなつのぶっかけ飯の父のこと 津波古江津子 海程 200010
はつなつの高野に足を向けてをり 竹内悦子 200108
はつなつの廊下葉擦の渡りけり 村上瑪論 銀化 200108
刳り舟は山彦の橇男鹿はつなつ 安酉篤 海程 200110
はつなつのリュック翼となる気配 川島ひとみ 船団 200110
はつなつの百草園の竹名札 能村研三 200206
はつなつと思ふ棒立ちの雨をみて 松本康司 銀化 200207
はつなつや川美しき街に棲み 蔵持柚 銀化 200207
はつなつの父よ釦をかけ違へ 木曽岳風子 六花 200208
はつなつやむらさきの花地に揃ふ 的地遙 百鳥 200209
はつなつの海のひろがる観覧車 今村恵子 200210
はつなつの貝殻骨を磨かねば 栗原公子 200309
はつなつや風の窪なる草千里 井上信子 200309
はつなつの伊吹の嶺のみどり濃し 福盛悦子 雨月 200407
はつなつの切株へ置く尾骶骨 田村園子 200408
はつなつの雲の広がる鳥の声 橋口礼子 河鹿 200408
はつなつの思はせぶりな中ゆびよ 八田木枯 夜さり 200409
はつなつの改札口にパン焼く香 山崎祐子 栴檀 200507
石に座すはつなつの少年ひとり 里中章子 200508
はつなつの雨意に砂丘の引き締まる 玉川悠 遠嶺 200509
海豹の身にはつなつの傷あまた 辻美奈子 200607
はつなつのくるぶしへ風容赦なし 齋藤厚子 200608
はつなつの月はと見れば真珠いろ 青野れい子 200608
はつなつの鍵の冷たき資料書庫 戸田和子 200808
はつなつや近づいてくるホイッスル 笠真木 炎環 200907
はつなつの地球よ青く昇り来ぬ 鎌倉喜久恵 200907
はつなつの牛車の軋み橋渡る 奥田筆子 京鹿子 200909
はつなつの光と水とわがこころ 近藤公子 201007
はつなつの鴉は水を浴び散らし きくちきみえ やぶれ傘 201009
はつなつの力いつぱい打つ太鼓 渡邊美保 火星 201108
はつなつの海の方向く風見鷄 竹貫示虹 京鹿子 201205
はつなつや尻上げて拭く長廊下 松岡和子 201408
はつなつの風過ぐ書斎何もなし 江口九星 201602
はつなつの白山荒き筆遣ひ 岡田桃子 201708
はつなつや仔牛が首を出して鳴く 山口素基 万象 201708
はつなつの太き水尾ひき真鯉かな 谷田明日香 風土 201807
はつなつの窓赤く染め夜が明ける 小巻若菜 六花 201810
はつなつの樹上生活ほーいほーい 秋月祐一 船団 201812
はつなつやくらしの匂ふ藍木綿 中野あぐり 春燈 201906
はつなつのみたらし川の水みくじ 南うみを 風土 201908
はつなつの風すみっこもまんなかも おーたえつこ 201910
はつなつやハンカチの木の唄ひだす 吉清和代 202009
はつなつやおもらししちゃったけどあそぶ おーたえつこ 202009
佳奈へ急ぐはつなつの月沈みゆく はしもと風里 202009
はつなつや薬膳カレーの具沢山 伊藤隆 202110
はつなつの風に押されて坂の町 大山夏子 202112

 

2022年5月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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