はつなつ   51句

はつなつのかぜとなりぬとみほとけはをゆびのうれにほのしらすらし   会津八一

はつなつ  初夏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
はつなつは凪ガラス質駆けぬける 田中亜美 海程 199810  
はつなつの發條の懈怠を叱るなり 中原道夫 銀化 199907  
はつなつの櫂と思ひし腕かな 田中亜美 海程 199908  
はつなつの櫂と思ひし腕かな 田中亜美 海程 199908  
眠るかな鹿の陰影もはつなつ 田口満代子 海程 199909  
はつなつのもやもやの長女のこども 武田伸一 海程 199912  
はつなつの片隅われと月球儀 吉川真実 海程 199912  
美しく魚は流れぬはつなつの 稲見光 船団 199912  
はつなつの夕日を青くぬらしたい 三宅やよい 玩具帳 200004  
はつなつの一幹親しみやすきかな 小林あつ子 火星 200008  
はつなつの犬の嗅ぎたる桐箪笥 小山森生 200008  
はつなつの象を見にゆく桐の下駄 小山森生 200009  
はつなつの鶏の眠りの透過して 入江一月 船団 200009  
はつなつのぶっかけ飯の父のこと 津波古江津子 海程 200010  
はつなつの高野に足を向けてをり 竹内悦子 200108  
はつなつの廊下葉擦の渡りけり 村上瑪論 銀化 200108  
刳り舟は山彦の橇男鹿はつなつ 安酉篤 海程 200110  
はつなつのリュック翼となる気配 川島ひとみ 船団 200110  
はつなつの百草園の竹名札 能村研三 200206  
はつなつと思ふ棒立ちの雨をみて 松本康司 銀化 200207  
はつなつや川美しき街に棲み 蔵持柚 銀化 200207  
はつなつの父よ釦をかけ違へ 木曽岳風子 六花 200208  
はつなつやむらさきの花地に揃ふ 的地遙 百鳥 200209  
はつなつの海のひろがる観覧車 今村恵子 200210  
はつなつの貝殻骨を磨かねば 栗原公子 200309  
はつなつや風の窪なる草千里 井上信子 200309  
はつなつの伊吹の嶺のみどり濃し 福盛悦子 雨月 200407  
はつなつの切株へ置く尾骶骨 田村園子 200408  
はつなつの雲の広がる鳥の声 橋口礼子 河鹿 200408  
はつなつの思はせぶりな中ゆびよ 八田木枯 夜さり 200409  
はつなつの改札口にパン焼く香 山崎祐子 栴檀 200507  
石に座すはつなつの少年ひとり 里中章子 200508  
はつなつの雨意に砂丘の引き締まる 玉川悠 遠嶺 200509  
海豹の身にはつなつの傷あまた 辻美奈子 200607  
はつなつのくるぶしへ風容赦なし 齋藤厚子 200608  
はつなつの月はと見れば真珠いろ 青野れい子 200608  
はつなつの鍵の冷たき資料書庫 戸田和子 200808  
はつなつや近づいてくるホイッスル 笠真木 炎環 200907  
はつなつの地球よ青く昇り来ぬ 鎌倉喜久恵 200907  
はつなつの牛車の軋み橋渡る 奥田筆子 京鹿子 200909  
はつなつの光と水とわがこころ 近藤公子 201007  
はつなつの鴉は水を浴び散らし きくちきみえ やぶれ傘 201009  
はつなつの力いつぱい打つ太鼓 渡邊美保 火星 201108  
はつなつの海の方向く風見鷄 竹貫示虹 京鹿子 201205  
はつなつや尻上げて拭く長廊下 松岡和子 201408  
はつなつの風過ぐ書斎何もなし 江口九星 201602  
はつなつの白山荒き筆遣ひ 岡田桃子 201708  
はつなつや仔牛が首を出して鳴く 山口素基 万象 201708  
はつなつの太き水尾ひき真鯉かな 谷田明日香 風土 201807  
はつなつの窓赤く染め夜が明ける 小巻若菜 六花 201810  
はつなつの樹上生活ほーいほーい 秋月祐一 船団 201812  

 

2019年5月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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