走り蕎麦   103句

木曽川の縹色増す走り蕎麦    清水保

走り蕎麦  新蕎麦

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
大川の船の音きく走り蕎麦 藤井昌治 199912  
蕎麦湯にもそれと分かる香走り蕎麦 伊藤トキノ 200002  
よろこびて暖簾はためく走り蕎麦 林翔 200010  
三人前二人に賜ふ走り蕎麦 二瓶洋子 六花 200103  
杣人に帽子見られつ走り蕎麦 大山文子 火星 200201  
茶屋床几据り悪しくて走り蕎麦 高見岳子 雨月 200201  
アルプスの冷迫り来る走り蕎麦 高見岳子 雨月 200201  
乗換の駅で立ち喰ひ走り蕎麦 久保恵子 200202  
夕風の吹き入る佐久や走り蕎麦 水原春郎 馬醉木 200210  
与謝見ゆる峠の茶屋の走り蕎麦 長谷川通子 雲の峰 200212  
十人ほど相席となる走り蕎麦 竹内弘子 あを 200212  
赤坂やビルのはざまの走り蕎麦 佐藤千代子 帆船 200301  
走り蕎麦風の道なる峠茶屋 飯塚久美子 対岸 200310  
庭竹の影を障子に走り蕎麦 鷹羽狩行 200311  
太白や限定二十の走り蕎麦 佐々木悦子 帆船 200311  
テーブルを何度も拭けり走り蕎麦 斉藤利枝子 対岸 200312  
久慈川に風波のたち走り蕎麦 五十嵐暢子 対岸 200403  
伊賀越えに一息つきて走り蕎麦 中山勢都子 200412  
降りて来し峯正面に走り蕎麦 金子孝子 200412  
武蔵野は風のひと葉の走り蕎麦 原嶋光代 草の花 200412  
走り蕎麦一と日じまひの客となる 中谷葉留 風土 200412  
鼻外しピエロのすする走り蕎麦 亀澤淑子 万象 200502  
走り蕎麦東夷で良かりけり 渡辺隆 遠嶺 200502  
挨拶の温き下町走り蕎麦 田中矢水 遠嶺 200503  
街道を御嶽颪走り蕎麦 渡辺淳子 八千草 200504  
永らへていくたびの秋走り蕎麦 生方ふよう 200512  
相席に笑顔賜り走り蕎麦 永田歌子 遠嶺 200601  
喉ごしで味はへといふ走り蕎麦 鷹羽狩行 200610  
走り蕎麦むかし陣屋の煤けやう 館容子 200611  
幟立つ平家の里の走り蕎麦 浜福恵 風土 200611  
草葺に媼の鬻ぐ走り蕎麦 石川龍士 春燈 200612  
終着の駅に大釜走り蕎麦 佐藤哲 万象 200701  
格子風気儘に通し走り蕎麦 鈴鹿仁 京鹿子 200701  
鬼平のゐさうな小路走り蕎麦 小林眞彦 遠嶺 200702  
江戸前の口して走り蕎麦啜る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710  
走り蕎麦生国知らず氏知らず 水原春郎 馬醉木 200711  
胡弓聴きつつ「風庵」の走り蕎麦 小山徳夫 遠嶺 200712  
古びたる卓のよろしさ走り蕎麦 木内憲子 200712  
杉箸の水平に割れ走り蕎麦 中坪一子 200801  
天領の鼻筋高し走り蕎麦 高田令子 200801  
熱ある日素直に啜る走り蕎麦 猪爪皆子 200812  
蔵町に連れとはぐれて走り蕎麦 佐藤雄二 万象 200812  
馬産地の馬の銅像走り蕎麦 中田禎子 白猪 200901  
入れ込みの縞座布団や走り蕎麦 根橋宏次 やぶれ傘 200901  
大玻璃の向うは浅間走り蕎麦 齋藤朋子 やぶれ傘 200901  
つま先にせまる山影走り蕎麦 峰幸子 200912  
吹き冷ます電車待つ間の走り蕎麦 外山節子 末黒野 201001  
渓流をのぞむ老舗の走り蕎麦 今井松子 遠嶺 201001  
白黒の映画のあとの走り蕎麦 半澤正子 馬醉木 201001  
千社札べたべた貼られ走り蕎麦 深川敏子 春燈 201001  
飛騨の昼少し固めの走り蕎麦 古田かつみ 201001  
昼酒の一合に足り走り蕎麦 水原春郎 馬醉木 201011  
走り蕎麦水は水車を駈けのぼる 柴田久子 風土 201011  
しもたや風の二階に上る走り蕎麦 竹内弘子 あを 201012  
タクシーの奨めの昼餉走り蕎麦 北尾章郎 201101  
山里の無二の豊楽走り蕎麦 岩永充三 201101  
箸置にあけびの蔓を走り蕎麦 安藤久美子 やぶれ傘 201101  
木漏日の箸にこぼるる走り蕎麦 西山美枝子 酸漿 201101  
水音の止まぬ戸隠走り蕎麦 有賀昌子 やぶれ傘 201101  
骨董のそば猪口添へてはしり蕎麦 丹生をだまき 京鹿子 201102  
走り蕎麦眼下に碧き奥多摩湖 渡辺玄子 酸漿 201102  
竹笊にぼつち盛りする走り蕎麦 有賀昌子 やぶれ傘 201104  
相席の講釈もきき走り蕎麦 コ田千鶴子 花の翼 201111  
走り蕎麦つもる話はさて置いて 金山雅江 春燈 201112  
軒連ねいづれも元祖走り蕎麦 城戸緑 末黒野 201112  
走り蕎麦田舎にもある予約席 松田泰子 末黒野 201112  
信濃への旅一つには走り蕎麦 赤座典子 あを 201112  
丈揃ふ北信五岳走り蕎麦 白神 かさね 201201  
風変り六根清浄走りそば 宮崎左智子 201211  
山寺や旅の終りの走り蕎麦 川井素山 かさね 201211  
落葉松の風聴いてをり走り蕎麦 徳田千鶴子 馬醉木 201211  
関所跡訪ねてよりの走り蕎麦 三好かほる 万象 201211  
北斎の雨の斜めや走り蕎麦 金山雅江 春燈 201212  
小石ふむ路地のまだあり走り蕎麦 菊地光子 201212  
走り蕎麦打つ名水を惜しみなく 上田玲子 201212  
火の山の水を先づほめ走り蕎麦 浜口高子 火星 201301  
昼席の寄席の戻りや走り蕎麦 水原春郎 馬醉木 201312  
山里の香りの強き走り蕎麦 青木英林 かさね 201312  
走り蕎麦信濃訛も味のうち 小倉正穂 末黒野 201401  
合掌の屋根に誘はれ走り蕎麦 中田みなみ 201401  
品書の紙の白さや走り蕎麦 前田忍 火星 201402  
古書街の戻りの神田走り蕎麦 水原春郎 馬醉木 201403  
走り蕎麦通のふりして十割を 斉藤裕子 あを 201409  
浅間嶺の煙あはあは走り蕎麦 浜口高子 火星 201411  
走り蕎麦延命そばと呼ばれゐて 安藤久美子 やぶれ傘 201412  
稿終へて何はともあれ走り蕎麦 園部早智子 ろんど 201412  
村道の古暖簾押し走り蕎麦 相沢有理子 風土 201412  
打ち粉振る量も勢ひも走り蕎麦 三留早苗 201501  
戸隠の奥杜に詣で走り蕎麦 齋藤朋子 やぶれ傘 201502  
将門の在所にすする走り蕎麦 佐渡谷秀一 対座 201505  
戸隠の山気まとふや走り蕎麦 鈴木静恵 花こぶし 201508  
走り蕎麦水車は湖の風まはし 田中珠生 馬醉木 201511  
走り蕎麦富士湧水を存分に 鈴木齊夫 201512  
美味しさに言葉もなくて走り蕎麦 岡山敦子 京鹿子 201512  
教会も出前頼むか走り蕎麦 名和政代 万象 201512  
浅間から小諸に抜けて走り蕎麦 柿沼盟子 風土 201512  
信濃路や走る目当ての走り蕎麦 宮ア他異雅 末黒野 201601  
もう出たか神田の藪の走り蕎麦 遠藤逍遙子 風土 201602  
古びたる魚拓に見入り走り蕎麦 加藤季代 万象 201602  
石臼の粉引く匂ひ走り蕎麦 山本無蓋 201602  
卓ごとに違ふ野の花走り蕎麦 田代民子 201602  
走り蕎麦虚子も訪ひたる老舗かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
走り蕎麦虚子も訪ひたる老舗かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
客二人増えて準備の走り蕎麦 稲畑汀子 ホトトギス 201610  
火を噴きし後の御嶽走り蕎麦 室伏みどり 雨月 201611  
走り蕎麦主のくせ字太きかな 鈴鹿呂仁 京鹿子 201611  
相席の講釈すする走り蕎麦 鈴鹿呂仁 京鹿子 201611  
太梁の下に待たされ走り蕎麦 笹村政子 六花 201612  
こともなき晩年とこそ走り蕎麦 田中珠生 馬醉木 201701  
寄席の後小路老舗の走り蕎麦 鈴木漱玉 馬醉木 201701  
山国の水の切れ味走り蕎麦 木村美翠 201701  

 

2017年9月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。