作品 |
作者 | 掲載誌 | 掲載年月 |
農事メモ幾度開き春遠し | 宮下本平 | 澪 | 199905 |
病状の二転三転春遠し | 塩谷はつ枝 | 馬醉木 | 200003 |
春遠し厨ごとしで気を変へて | 岡本眸 | 朝 | 200004 |
遺されし母の涙や春遠し | 藤岡亰子 | 円虹 | 200006 |
春遠く年寄りらしくここに座す | 村越化石 | 濱 | 200104 |
ボート漕ぐ青春遠くなりゆくも | 小林玲子 | ぐろっけ | 200209 |
あくびにも個性があつて春遠し | 丸山佳子 | 京鹿子 | 200302 |
ホームレス住む森暗く春遠し | 沢聰 | 馬醉木 | 200303 |
「糸引き唄」歌ひ忘れて春遠し | 小野寺節子 | 風土 | 200409 |
荒磯に砕ける浪や春遠き | 野村由美 | 苑 | 200506 |
子の折鶴千超ゆるとも春遠し | 成瀬櫻桃子 | 春燈 | 200509 |
病の名 |
大橋敦子 | 雨月 | 200604 |
春遠し朱塗の箸の封を切る | 山元志津香 | 八千草 | 200607 |
樹々の間の海模糊として春遠し | 新関一杜 | 京鹿子 | 200903 |
大川の白波見つつ春遠し | 青木政江 | 酸漿 | 200904 |
春遠しいくつになつても回遊魚 | 松田都青 | 京鹿子 | 200905 |
寒肥を施して待つ春遠し | 橋本貞二 | 酸漿 | 201003 |
子の描く絵いつも耳なし春遠し | 成瀬櫻桃子 | 櫻桃子選集 | 201105 |
ヘレンケラーの父にはなれず春遠し | 成瀬櫻桃子 | 櫻桃子選集 | 201105 |
通信手段全く途絶え春遠し | 菅野蒔子 | 末黒野 | 201106 |
雑木山春遠からじ風の声 | 小野寺節子 | 風土 | 201204 |
にじり寄り柵をつかみて春遠し | 長谷川としゑ | ぐろっけ | 201205 |
神の手のうち今日春遠ざかり | 柴田靖子 | 槐 | 201207 |
アフガンの児らの笑顔や春遠き | 和田郁子 | 粥の味 | 201209 |
水辺まだ春遠かりし羅臼かな | 佐山五稜 | 風土 | 201305 |
五六種の薬日課に春遠し | 小倉正穂 | 末黒野 | 201404 |
トンネルの向かうはつきり春遠し | 高木嘉久 | 沖 | 201604 |
春遠し衣服の出し入れ面倒で | 東秋茄子 | 京鹿子 | 201606 |
春遠し歩くゴリラの腰あたり | 宇都宮哲 | 船団 | 201612 |
天帝の手の内にあり春遠し | 柴田靖子 | 槐 | 201706 |
春立つも春遠き国砂の国 | 平野多聞 | 槐 | 201706 |
春遠し飛騨にゆかりの古桜 | 善野行 | 六花 | 202205 |
春遠し愚の累卵となるいくさ | 善野行 | 六花 | 202206 |
2023年1月31日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。