春の宵 3    174句

観音の足一歩出る春の宵   宇都宮敦子   獐

春の宵  春宵

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
ブルートレインのかぼそき笛や春の宵 岩谷丁字 春燈 200906  
送別のことばを包む春の宵 横山さくら 春燈 200906  
百寿なるわれにも在りし春の宵 浅井青陽子 ホトトギス 200907  
名句集書写して学ぶ春の宵 山野惣一郎 遠嶺 200907  
宇宙よりオバマに通話春の宵 北村香朗 京鹿子 200907  
京舞の地方の凛と春の宵 小澤淳子 200907  
演能の笛方若し春の宵 上田玲子 200908  
七色の東京タワー春の宵 熊谷尚 200908  
ポストに手ふかぶか入るゝ春の宵 佐藤喜孝 あを 200909  
開宴の辞をねんごろに春の宵 小林呼溪 201004  
一人居に慣るもさびしや春の宵 長谷川照子 春燈 201004  
萬歳てふ隷書の歪み春の宵 高橋泰子 201004  
能面の笑みのつづけり春の宵 田中美智子 201004  
電飾のオーロラに酔ひ春の宵 川崎利子 201005  
義理チョコに甘い苦いと春の宵 中山静枝 201005  
転生は龍になりたし春の宵 前田美恵子 201005  
ふくよかな師の声かこむ春の宵 篠原幸子 春燈 201005  
表彰のメダル燦然春の宵 新実貞子 201006  
なんとなく語らひ笑ひ春の宵 川越栄一 末黒野 201006  
さよならは愛車のホーン春の宵 長山あや ホトトギス 201006  
頭脳線短かくもよし春の宵 秋葉貞子 やぶれ傘 201006  
花灯路の点灯を待つ春の宵 井上美智子 201006  
春の宵カルメンの声伸びやかに 塩出眞一 ぐろっけ 201006  
さまざまな引出しをもつ春の宵 森山のりこ あを 201006  
浮世絵のをんなの語る春の宵 松岡和子 201007  
これからを托す汝等春の宵 今井千鶴子 ホトトギス 201007  
円卓に空席のある春の宵 高田令子 201007  
春の宵ライトに浮かぶ白鳥城 島内美佳 ぐろっけ 201007  
謎めいてピアノソナタの春の宵 鈴木てるみ ぐろっけ 201008  
掌をこぼれし黄色春の宵 吉弘恭子 あを 201008  
春の宵能面に子の泣きだして 宮村フトミ ぐろっけ 201009  
春の宵知らない我が歩き出す 遠藤実 あを 201104  
病談議も酒あればこそ春の宵 鈴木とみお ろんど 201105  
地震の地の友如何ばかり春の宵 安立公彦 春燈 201106  
電池替へし辞書を頼りに春の宵 中川すみ子 201107  
バリトンを全身で聴く春の宵 野中啓子 201107  
ギヤマンに注ぐ酒赤し春の宵 平野伸子 馬醉木 201107  
モンブランのブルーのインク春の宵 松本三千夫 末黒野 201107  
いそいそと旅の身仕度春の宵 中村吟子 ぐろっけ 201107  
人の世の滅亡談義春の宵 瀬川公馨 201107  
春の宵熱気歓喜のダービーレース 南映佳 京鹿子 201108  
久びさに夫と銀ぶら春の宵 外山生子 末黒野 201108  
どこからかクラクション鳴る春の宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204  
妻無しの猫と戯る春の宵 松岡利秋 かさね 201204  
コンビニのみどり亀見に春の宵 中山純子 万象 201204  
手妻師の袖より蝶や春の宵 コ田千鶴子 馬醉木 201205  
春の宵耳全開に琴を聴く 向江醇子 ぐろっけ 201205  
春の宵身ほとりに置く師の句集 村上美智子 雨月 201205  
嫋やかに乱れず舞へり春の宵 赤座典子 あを 201205  
春の宵棕櫚の陰より猫とんで 浜口高子 火星 201206  
春の宵いでゆ梯子のそぞろ客 安田一郎 京鹿子 201206  
この街のまた行き止まり春の宵 平居澪子 六花 201206  
デザートはムースなりけり春の宵 桑原逸子 201207  
琴の音の雨だれ拍子春の宵 藤田かもめ ぐろっけ 201207  
五十六の映画語りし春の宵 松本アイ ぐろっけ 201207  
酒の肴はインカのめざめ春の宵 直江裕子 京鹿子 201207  
酌みかはす人ありてこそ春の宵 金子つとむ ろんど 201207  
死後のこと夫婦で話す春の宵 先山実子 ぐろっけ 201208  
一力の角を曲れば春の宵 佐土井智津子 ホトトギス 201210  
川風に出湯の香あり春の宵 酒井秀郎 返り花 201211  
池の端の櫛屋をのぞく春の宵 竹内弘子 201212  
もう誰も訪ね来ざりし春の宵 稲畑汀子 ホトトギス 201304  
読み返す便り机上に春の宵 稲畑汀子 ホトトギス 201304  
片付けぬ机上の大事春の宵 稲畑汀子 ホトトギス 201304  
春の宵はや灯を点す屋台そば 藤見佳楠子 201305  
永遠の命おそろし春の宵 高橋将夫 201305  
ハンドルの遊びのやうな春の宵 七田文子 201305  
はんざきを見てきし人と春の宵 西村節子 火星 201305  
春の宵離るには惜しき人と居る 篠田純子 あを 201305  
浮世絵の青に鎮もる春の宵 佐用圭子 201306  
春の宵サーカスの屋根暮残る 三川美代子 201306  
秘仏にも野の仏にも春の宵 柳川晋 201306  
塩焚きし釜あたたかな春の宵 杉浦典子 火星 201306  
留守電に犬の遠吠え春の宵 覚本秀子 ろんど 201306  
秒針と母の寝息と春の宵 吉岡孝子 末黒野 201306  
春の宵小猫を探すビラ揺れて 石川かおり 福袋 201404  
春の宵ビルの灯一つ一つ消え 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
母さんに相談のある春の宵 田中藤穂 あを 201405  
あててきしパーマの匂ふ春の宵 山田美恵子 火星 201405  
国訛ぽろり出でけり春の宵 河村啓花 ろんど 201406  
あててきしパーマの匂ふ春の宵 山田美恵子 火星 201501
祝ぎ心集ふ明るさ春の宵 稲畑汀子 ホトトギス 201502  
萩焼の盃艶やかや春の宵 鈴木照子 201504  
いづ方へ失する眼鏡よ春の宵 井上石動 あを 201504  
街灯のほつほつてんてん春の宵 赤座典子 あを 201505  
初春の宵をウィーンの楽に酔ふ 隅田恵子 雨月 201505  
春の宵金星のみの見えてをり 出口誠 六花 201505  
小面のこゑの幽かに春の宵 岩月優美子 201506  
それぞれの意志持ち老いの春の宵 細川コマヱ 雨月 201506  
鉛筆を折りては削る春の宵 永田万年青 六花 201506  
春の宵本に手をのせ絵空事 佐藤恭子 あを 201506  
月影の色やはらかし春の宵 中野久雄 末黒野 201506  
春の宵夕日の中の昭和かな 山本無蓋 201507  
まなざしは銚釐うながし春の宵 宮崎高根 201507  
雲間より洩れくる日差し春の宵 丹羽武正 京鹿子 201507  
春の宵なれやゆふづつ濃く揺れて 浅井青二 雨月 201507  
石段を登りて降りし春の宵 竹内弘子 あを 201507  
カラオケの夫とデュエット春の宵 外山生子 末黒野 201508  
語らずとも共に居る幸春の宵 桜井知恵子 雨月 201508  
春の宵小鉤の外れ気づかずに 名和政代 万象 201512  
春の宵硯滴にある水沫かな 佐藤恭子 あを 201604  
靄ごめの路地謎めきぬ春の宵 平田はつみ 馬醉木 201605  
星形に外濠灯り春の宵 黒滝志麻子 末黒野 201605  
消すよりも灯すがさびし春の宵 岸洋子 201606  
交番の灯のほのぼのと春の宵 廣瀬克子 春燈 201606  
木苺の実の色ほどの春の宵 田中道江 万象 201606  
模様替して待たれゐし春の宵 安原葉 ホトトギス 201608  
胸きゆんとスラブ舞曲や春の宵 森川絢子 京鹿子 201701  
春の宵未だ阪神に期待して 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
春の宵ワイングラスは下ろし立て 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
グローブの手入れがすすむ春の宵 出口誠 六花 201705  
少年が小犬を連れて春の宵 出口誠 六花 201705  
街中の潤みてをりし春の宵 山荘慶子 あを 201705  
老人の恋ゆるされる春の宵 直江裕子 京鹿子 201706  
大見得に屋号飛び交ふ春の宵 大塚かずよ 末黒野 201706  
パエリアの貝が舌出す春の宵 田中珠生 馬醉木 201707  
これが彼の松輪の鯖か春の宵 安斎久英 末黒野 201707  
海老蔵の睨みにすくみ春の宵 下田奉枝 雨月 201707  
豆腐屋のはや灯の消ゆる春の宵 辻由紀 雨月 201707  
春の宵源氏の君とすれ違ふ 藤田美耶子 201707  
息子より小さき父よ春の宵 出口誠 六花 201707  
電子版『良夜』賜る春の宵 中嶋陽子 風土 201708 塩田博久さん
ルノアールの少女と連弾春の宵 藤田美耶子 201708  
吉良邸ヘマップ検索春の宵 服部早苗 201707  
母と娘の話は尽きず春の宵 吉田悦子 201708  
春の宵逃げ足のふと美しき 中原幸子 船団 201802  
春の宵寛ぎゐたり縁側に 岡本まち子 馬醉木 201803  
稿債の残る旬日春の宵 稲畑汀子 ホトトギス 201804  
年尾展時を忘れて春の宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804  
先づワイン選びしよりの春の宵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804  
金銀と号外の舞ふ春の宵 赤座典子 あを 201804  
短冊の和紙が墨吸ふ春の宵 青柳雅子 春燈 201805  
三味の音やひがし茶屋町春の宵 犬嶋テル子 春燈 201805  
久闊を叙して一献春の宵 高木邦雄 末黒野 201805  
珈琲の香と文庫本春の宵 松本三千夫 末黒野 201806  
クテルの泡立つ赤や春の宵 長谷川はまゆう 末黒野 201806  
兜煮の眼うるうる春の宵 竹内悦子 201807  
人の世の婚姻色や春の宵 江島照美 201807  
吾の影に人驚くや春の宵 鈴木光影 201807  
のど飴の終りは噛みて春の宵 岸洋子 201807  
春の宵空氣の足りぬ所かな 佐藤喜孝 あを 201807  
小面のもの言ひたげや春の宵 石黒興平 末黒野 201808  
二合半の酒分けあひぬ春の宵 山口登 末黒野 201808  
出嫌ひのジャズ聞きに行く春の宵 柴崎和男 やぶれ傘 201808  
往来で歯科医に逢ひぬ春の宵 高橋均 やぶれ傘 201808  
この部屋のどこかに御魂春の宵 山田閏子 ホトトギス 201809  
手も足も大きく伸ばす春の宵 吉宇田麻衣 201902  
春の宵屋烏誘ふ潜り門 鈴鹿呂仁 京鹿子 201904  
京紅を買うて祇園の春の宵 村田あを衣 京鹿子 201904  
春の宵不安の薬飲めぬまま 出口誠 六花 201905  
人形の肩にほこりや春の宵 工藤はる子 201905  
小面の口角ゆるむ春の宵 岩月優美子 201905  
テインパニが五体貫く春の宵 近藤紀子 201905  
いもうとは姉より陽気春の宵 山内四郎 春燈 201906  
春の宵パン焼く匂ひしてゐたり 中西厚子 201906  
骨董店まだ開いてゐる春の宵 高木嘉久 201906  
街騒に風抱く女や春の宵 鈴鹿呂仁 京鹿子 201906  
春の宵地球も深く呼吸せり 北川孝子 京鹿子 201906  
耳鳴りは亡き人の呼ぶ春の宵 北川孝子 京鹿子 201906  
手のふれて髪ひんやりと春の宵 岡尚 風土 201906  
三線を抱かせてもらふ春の宵 笹村政子 六花 201906  
ハイタッチして別れゆく春の宵 出口誠 六花 201906  
子二人の待つ家目指す春の宵 出口誠 六花 201906  
千鳥足軽く捌きて春の宵 谷口一献 六花 201906  
弦の音に耳傾けて春の宵 山口登 末黒野 201906  
送りゆき送り返され春の宵 外山節子 末黒野 201906  
大猫を扱ひ兼ねて春の宵 安部和子 雨月 201907  
春の宵ワインレッドのゆれはじむ 西村白杼 京鹿子 201907  
さくらいろの蝋燭供へ春の宵 平野秀子 末黒野 201907  
ぽんと抜くワインのコルク春の宵 佐藤慧美子 201908  
春の宵フルートの音の上りゆく 山岸明子 201908  
巻きずしの美しき切り口春の宵 安斎久英 末黒野 201908  
宴会の朧豆腐よ春の宵 青木朋子 201911  
春の宵明星といふ孤独かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004 春の宵→ 1

 

2020年5月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。