春の土      149句

春の土  土の春  土匂う

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
春の土踏めば崩るる畦を行く 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
稲城野に降り立ちてより春の土 稲畑廣太郎 ホトトギス 199903  
火山灰地帯黒々として春の土 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
幼子を受け止め春の土柔く 稲畑廣太郎 ホトトギス 199903  
春の土ヒールを少し低くして 稲畑廣太郎 ホトトギス 199903  
彩少しほぐれ初めたる春の土 稲畑廣太郎 ホトトギス 199903  
無農薬野菜は春の土の味 辻享子 ヒッポ千番地 199908  
万物の創世秘めて春の土 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
新しき靴の馴染みて春の土 稲畑廣太郎 「廣太郎句集」 199912  
ひそめたる命の気配春の土 稲畑汀子 ホトトギス 200003  
庭師来て少し加へぬ春の土 稲畑汀子 ホトトギス 200003  
春の土軽々と娘は入院す 稲畑廣太郎 ホトトギス 200003  
薔薇色の目薬こぼる春の土 志方桜子 六花 200005  
篩三たびくぐりし春の土なりし 奥田節子 火星 200005  
春の土石を包みてにほふなり 仲村青彦 200006  
ペンをとる爪の中から春の土 水野範子 ぐろっけ 200007  
鶏が歩みてゆるぶ春の土 佐渡美佐子 ヒッポ千番地 200008  
スカートをちょっと短く春の土 塩見恵介 船団 200008  
ふすふすと斜面流れる春の土 葉月ひさ子 船団 200008  
脚出して飛行機の着く春の土 中原幸子 「遠くの山」 200010  
皆おりる私もおりる春の土 中原幸子 「遠くの山」 200010  
とんがりコーンぽろぽろこぼれ春の土 小林恵美子 船団 200010  
くすぐったいくちばしだよね春の土 小林恵美子 船団 200010  
春の土何か植ゑんとほぐしをり 能村登四郎 200104  
春の土手犬に欠伸を流行(うつ)さるる 篠田純子 あを 200104  
鋤き込みし日射匂ふや春の土 増田松枝 馬酔木 200106  
十本の指がひらくよ春の土 笠学 船団 200108  
春の土をママさんバレー荒らしけり 笠学 船団 200108  
ひそかなる湿りがよけれ春の土 能村登四郎 羽化 200110  
春の土もてあそびゐて充つるこころ 能村登四郎 羽化 200110  
しづしづと鉄骨刺さる春の土 内田美紗 船団 200110  
春の土何か植ゑむとほぐしをり 能村登四郎 羽化 200110  
春の土起こして鉄の匂ひせり 広渡紀子 200202  
春の土こぼしてゆくよ猫車 柳沢杏 酸漿 200204  
早春の土の匂いぞ庭仕事 延川五十昭 六花 200205  
石積の段々畑や春の土 谷合青洋 酸漿 200205  
放たれし犬の掻き出す春の土 山下青坡 200205  
春の土恃みて植うるもののあり 小田ひろ 円虹 200205  
春の土犬の鼻先よろこべる 杉浦典子 火星 200206  
春の土踏んで癒えたき心切 下田水心子 円虹 200206  
公園の花壇に満たす春の土 田中武彦 六花 200207  
雌鶏がひよこに掘れる春の土 小松鈴子 酸漿 200207  
首を振りては馬が掻く春の土 高橋将夫 200207  
スパイクの跡はつきりと春の土 高橋三界 200207  
土手のぼる足にほくほく春の土 早崎泰江 あを 200304  
老犬の歩みに合はせ春の土 佐藤瑛 帆船 200304  
切り爪に少し残りし春の土 佐方敏明 ぐろっけ 200306  
春の土本降り吸つてふくらんで 廣島泰三 200307  
誰にでも話しかけるよ春の土 山田六甲 六花 200403  
春の土靴底からの弾みあり 長谷川鮎 ぐろっけ 200403  
記憶みな父とつながる春の土手 橘沙希 月の雫 200404  
春の土広々として黒々と 高木武人 百鳥 200405  
春の土手ころぶ仔犬の毛むくじやら 那須淳男 馬醉木 200405  
早春の土手にオカリナ吹く少女 榊原百合子 ホトトギス 200406  
早春の土手ゆく歩数かぞへつつ 辻千緑 ホトトギス 200406  
春の土丸めて捏てをりにけり 岩下芳子 200406  
雨ほしき日日でありけり春の土 小松崎緑 対岸 200406  
鋤き返す春の土くれすぐ乾く 井之口貢久 対岸 200407  
不可能の不をころがしぬ春の土手 山元志津香 八千草 200409  
人間は二足歩行や春の土 稲畑廣太郎 ホトトギス 200503  
喝食の掘りおこしをる春の土 延広禎一 200505  
雄鶏の立春の土浴びてをり 藤田満枝 万象 200505  
春の土均せしシャベル立てておく 杉浦典子 火星 200505  
春の土鼬の骸さらしけり 大串章 百鳥 200506  
春の土野球に励む子らの声 飛山ますみ 遠嶺 200506  
春の土掘りかへしては笑顔かな 甲斐のぞみ 百鳥 200507  
ビニール袋の春の土買ひにけり 浜口高子 火星 200507  
牛の喉おほどかにたるみ春の土 瀧春一 菜園 200509  
風折れの枝束ねおく春の土 竹内弘子 あを 200604  
菜園のほくほく返す春の土 窪田粧子 馬醉木 200606  
こごみ採る両手に春の土匂ふ 国永靖子 ぐろっけ 200607  
佇めば見えて来るもの春の土堤 丹生をだまき 京鹿子 200607  
春の土ほぐせば気持ほぐるるや 亀ヶ谷照子 遠嶺 200607  
朝の間のしめり乾きて春の土 稲畑汀子 ホトトギス 200703  
坪庭のくらしにゆとり春の土 池崎るり子 六花 200704  
立春の土もり上がる歓喜かも 松原仲子 200704  
横たふる身にしめり来る春の土 ことり 六花 200704  
立春の土を返せば凭れ合ひ 戸栗末廣 火星 200705  
平成の生れ子ばかり春の土 加藤君子 火星 200707  
菩提寺の命継ぎゆく春の土 野村邦男 八千草 200709  
手や足の喜んでゐる春の土 白井爽風 馬醉木 200711  
産土の春の土より水の音 雨村敏子 200801  
子(ね)の春の土鈴鳴らして見るもひとり 大橋敦子 雨月 200803  
足跡の壊れ易さや春の土 大島英昭 やぶれ傘 200806  
球児等の踏み固めたる春の土 安田久太朗 遠嶺 200806  
誕生も死もみな春の土の中 高橋将夫 200806  
竹林の絆よろこぶ春の土 鈴木直充 素影 200811  
にはとりのこつこつコッコッ春の土 西宮舞 200906  
春の土手行くまんまんの下心 小形さとる 200906  
春の土石けり遊び切りもなし 佐藤喜仙 壁炉 200911  
春の土手船が出るぞの声欲しき 清水伊代乃 酸漿 201005  
春の土隅のすみまで土竜塚 中村恭子 201005  
春の土積んでおろして猫車 松田明子 201006  
もうもうと息を吐きたる春の土 山口裕子 万象 201007  
川下る荷船に匂ふ春の土 橋本くに彦 ホトトギス 201009  
膝つきてひざの形に春の土 樋口みのぶ 201104  
昨夜よりの雨に膨らむ春の土 川村亘子 末黒野 201104  
春の土汝が待つ墓へやはらかし 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105 新保紫水三回忌
兄と行く昔語りの春の土手 斉藤裕子 あを 201105  
転倒の膝ににほへり春の土 井口初江 酸漿 201105  
春の土しなやかに雀舞ひ降りぬ 金森涼 春燈 201106  
春の土見るさへむごき津波来し 稲岡長 ホトトギス 201107  
農園に掘り起されて春の土 秋山信行 やぶれ傘 201107  
鍬入れて十指のほぐす春の土 大川暉美 末黒野 201204  
躍動やささら獅子ける春の土 辺見侑子 万象選集 201205  
カンパニュラの名札立てられ春の土 高尾豊子 火星 201205  
スコップに伝はる温さ春の土 笠井清佑 201206  
春の土均せしシャベルぬれてをり 杉浦典子 火星 201206  
春の土蹴りてかろがろ逆上がり 藤田かもめ ぐろっけ 201207  
春の土盛り上げてをるショベルカー 前田美恵子 201207  
新句碑を据ゑて寄せけり春の土 安原葉 ホトトギス 201208  
ひと鍬ごと風に乾きて春の土 大内幸子 六花 201212  
春の土耳傾ける薬師の目 篠田純子 あを 201305  
二羽三羽鴉の遊ぶ春の土 早崎泰江 あを 201305  
移植ごて入れ柔らかき春の土 福田房子 末黒野 201306  
春の土除染と言ひて囲はるる 相良牧人 201306  
春の土えいと持ち上げ運びおり 中居由美 船団 201306  
骨壺やいのち抱ける春の土 雨村敏子 201306  
初陣の牝馬荒ぶる春の土 森岡正作 201404  
日当るも日当らざるも春の土 川崎良平 雨月 201404  
西行も母も混じりで春の土 熊川暁子 201405  
海からの日差し鋤き込む春の土 武政礼子 雨月 201405  
春の土耕してをる寿限無かな 雨村敏子 201406  
四季といふ生命感ずる春の土 江島照美 201406  
駆ける子の白靴にちょと春の土 岡崎禎子 201406  
太陽へ裏返されて春の土 松田泰子 末黒野 201407  
春の土子らの軍手の真新し 古川夏子 201408  
ポケットにオカリナ覗く春の土手 三木千代 201502  
ごろごろと根っこ載せてる春の土 赤座典子 あを 201505  
早春の土手を人声通りけり 白石正躬 やぶれ傘 201506  
手にとつて春の土嗅ぐ農夫かな 山田春生 万象 201506  
夕暮や象の背中の春の土 高田留美 船団 201508  
馬跳びのうまよろけをり春の土 原田達夫 箱火鉢 201511  
春の土活断層を宥めつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201603  
春の土地球の底は忙しく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201603  
群雀下りきてしばし春の土 佐藤良二 末黒野 201604  
朝の日にほつこり動く春の土 阪倉孝子 201605  
存分に日を鋤き込みし春の土 久保東海司 201606  
指穴に種をひと粒春の土 荒井和昭 201606  
春の土へ下ろす稚歯の二本生え 松本三千夫 末黒野 201606  
春の土とは出来たての土竜塚 松井志津子 201704  
こんなにも碧空立春の土を掘る 上野紫泉 京鹿子 201705  
故郷と思ひて春の土を踏む 安居正浩 201705  
春の土猫車より躍り出づ 辻由紀 雨月 201707  
にはとりの掻く蹲る春の土 内藤静 風土 201706  
春の土踏みつつ節記念館 竪山道助 風土 201706  
靴下を脱ぎ確かめむ春の土 志方章子 六花 201707  
春の土手なないろ日和となりにけり 赤岡茂子 春燈 201707  
走り根の鷲掴みせる春の土 志方章子 六花 201708  

 

2018年2月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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