春の水 2     177句

春の水家鴨胸から滑り落つ   和田魚里   機

春の水  春水  水の春

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春の水送り来る懸樋かな 安江笥子 雨月 201007
音も又明るさ誘ふ春の水 稲畑汀子 ホトトギス 201103
奏でるはもう少し先春の水 稲畑廣太郎 ホトトギス 201103
春の水流してしまふには惜しき 稲畑廣太郎 ホトトギス 201103
堰越ゆる小枝逆巻く春の水 山田六甲 六花 201104
暗渠上微かに春の水の音 篠田純子 あを 201104
陽光に輝き奏で春の水 宇治重郎 201105
春の水見てゐて春の水になる 安居正浩 201105
まろらかに磧流るる春の水 鈴木幾子 酸漿 201105
洗濯機の独りを回す春の水 杉本綾 201106
荒鋤きの田にひつたりと春の水 風間史子 201106
まほろばの窪みくぼみの春の水 田村園子 201106
春の水小さく揺らす猫の舌 森井美恵子 201106
春の水筧の音とあそびをり 小山繁子 春燈 201106
岩肌のどこからとなく春の水 戸栗末廣 火星 201106
春の水ここより変る大河の名 大木清美子 201106
こころして瑞穂の国の春の水 田原陽子 201107
アルトよりソプラノヘと春の水 近藤公子 201107
無住寺の筧を奔る春の水 高橋定峰 末黒野 201108
流れては喜々の聲あぐ春の水 竹貫示虹 京鹿子 201203
交はりて大河となれり春の水 苑実耶 大河 201203
白竜の掴む玉より春の水 小川玉泉 末黒野句集 201203
つり橋に光はねあげ春の水 松本信子 かさね 201204
春の水盛り上げ鼈甲羅打つ 菅原孟 かさね 201205
森の芥浮く満満の春の水 加藤みき 201205
春の水跳ねて糸魚の光なす 池田光子 風土 201206
しがらみにすがりつく杭春の水 山田六甲 六花 201206
棚田へと春の水音生れにけり 安藤久美子 やぶれ傘 201206
目を瞑る枯山水に春の水 三橋早苗 ぐろっけ 201207
春の水噛んで飲む日の疲労感 松田都青 京鹿子 201207
岩すべり来て輝けり春の水 大橋伊佐子 末黒野 201207
春の水通す田溝に子規の声 吉村摂護 201208
色鯉の四五匹うねる春の水 和泉道草 末黒野 201208
行く春の水口水音漲れり 山本久江 201208
鬱凝らせ川鵜の歩む春の水 滝川あい子 雨月 201208
濾袋膨らませゐる春の水 安藤久美子 やぶれ傘 201209
霧吹きにつめ込んでいる春の水 木村和也 船団 201212
河川敷浸しはじめし春の水 竹内弘子 あを 201303
春の水小さき魚ちりばめて 大川ゆかり 201303
蒼天に色を貰うて春の水 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304
春の水凹ませてゐる風の午後 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304
蓮の葉の巻き始めたる春の水 松本周二 かさね 201305
汲む水のかりそめならぬ春の水 風間史子 201305
クレソンに囁きかけて春の水 木村茂登子 あを 201305
春の水掬ひてもらふ自家豆腐 甕秀麿 201306
二の池に小滝となりて春の水 山本無蓋 201306
火色見る鍛冶屋へ春の水足しぬ 高松由利子 火星 201306
石垣の隙より現れし春の水 戸栗末廣 火星 201306
風の綾日の綾乗せて春の水 藤岡紫水 京鹿子 201306
農水路盛り上がりゆく春の水 吉井潤 ぐろっけ 201307
春の水漲る風の柳かな 半田稜 ろんど 201309
春の水しらべつくして逝きにけり 佐藤喜孝 あを 201312
絹豆腐沈むと浮くと春の水 中山純子 万象 201401
門前によぢれてゐたる春の水 山田六甲 六花 201403
涯しなき流れ燦々春の水 難波篤直 201404
春の水見てゐてまなこ泳ぎくる 山田六甲 六花 201404
石の向き変へるや走る春の水 樋口英子 201405
玉石の白きを沈め春の水 藤原若菜 春燈 201405
水耕の皿に注げり春の水 林いづみ 風土 201405
たはむれに片足浸す春の水 山本丈夫 201405
春の水若く映してくれにけり 高橋将夫 201405
春の水曲がりつ田川流れ行く 安永圭子 風土 201405
春の水ヘレン・ケラーの手に流れ 内藤静 風土 201405
春の水フオッサマグナを跨ぎける 大越義雄 201405
河川敷を浸し広がる春の水 大島みよし 201405
音微か水車の撥ぬる春の水 大島みよし 201405
一粒の種一滴の春の水 高橋将夫 201405
草色の顔料を溶く春の水 田村園子 201406
君は今ラファエル前派春の水 坪内稔典 船団 201406
たはむれに片足ひたす春の水 山本丈夫 201406
養老山より流れ来る春の水 杉浦典子 火星 201406
柄杓星天にも春の水の音 甕秀麿 201406
父の歩幅子の歩幅行く春の水 川村文英 ろんど 201406
シャキシャキと春の水切る花鋏 佐藤喜孝 あを 201406
海老蔵の睨みきまれり春の水 中島陽華 201407
津波訓練園児の背後は春の水 ふじの茜 201408
迂回して田を満たしゆく春の水 松田明子 201408
聴診器樹樹にあてれば春の水 網野月を 201410
持ち古りし硯の海へ春の水 奥名房子 201410
誰にでも二重瞼の春の水 堀内一郎 堀内一郎集 201412
春の水我の映れば水輪立ち 山田美恵子 火星 201501
春の水回しまはして水車小屋 鈴木セツ 201504
早春の水で洗ひぬ膝小僧 中嶋陽子 風土 201505
魚ゐる処ふくるる春の水 宮井知英 201505
ふくらみて堰越す春の水音かな 宮本加津代 万象 201505
ひめやかに春の水音霊狐泉 中島讃良 ろんど 201505
春の水炭酸効いているような 種田果歩 201506
こんなとこが窪んでいるんだ春の水 種田果歩 201506
手浸せば五感さざめく春の水 高村令子 風土 201506
嘴振つて漱ぐ鴉や春の水 藤原若菜 春燈 201506
春の水掬ひ胃薬飲みにけり 小島昭夫 春燈 201506
魚ゐる処ふくみる春の水 宮井知英 201506
まだかすか春の水音光りきし 岩村恵子 ホトトギス 201507
安曇野に聞く早春の水の音 安部和子 雨月 201507
隅田川観光船の春の水尾 浦川哲子 201508
度量とは枡をあふるる春の水 篠藤千佳子 201510
春の水銀河零れて来たりけり 甕秀麿 201602
夕暮の色となる鴨春の水 広渡敬雄 201604
おのづからこはれて春の水の綺羅 篠藤千佳子 201605
どの辺がぬくくて春の水といふ 熊川暁子 201605
大神神杜や両手にすくふ春の水 中田禎子 201606
行き止まるところ曲りて春の水 犬塚李里子 201606
透明といふ色のあり春の水 山本無蓋 201606
刺すといふ武器を捨てたり春の水 甕秀麿 201606
神川の源流湧き出づ春の水 鈴木庸子 風土 201607
てにをはの齟齬をほどきて春の水 清原洋子 京鹿子 201607
山道にあふれ吉野の春の水 大久保白村 ホトトギス 201608
庭池に裏の山より春の水 大久保白村 ホトトギス 201608
どの家も橋あり春の水いそぐ 福島せいぎ 万象 201610
鳶の笛空に流るる春の水 杉本薬王子 風土 201611
身体から流れる春の水の音 若林武史 船団 201701
春の水パントマイムの人に恋 若林武史 船団 201701
吾顔を削ぎつつ走る春の水 山田六甲 六花 201704
初春の水琴窟の調べかな 岩木茂 風土 201704
田雲雀や空堀川に春の水 須賀敏子 あを 201704
網なしてすべる岩肌春の水 高橋道子 201705
身の枷のほろほろ解け春の水 平野みち代 201705
ひさかたの墨磨る水も春の水 数長藤代 201705
春の水ちりめん皺をつくる風 松尾龍之介 201705
動く影動かぬ影を春の水 松本三千夫 末黒野 201705
音立てて疏水を流る春の水 今村千年 末黒野 201706
朽舟のたゆたふ影や春の水 高木邦雄 末黒野 201706
渾渾と熊笹の下春の水 上野静子 末黒野 201706
木の橋の子ら覗き込む春の水 及川照子 末黒野 201706
春の水飛沫を恵み猫柳 小林はじめ 六花 201706
苔水車ざんざ注ぎの春の水 木村美翠 201706
明智門くぐるや春の水音あり 近藤紀子 201706
せせらぎの音高なりぬ春の水 篠原敬信 六花 201707
笹舟を浮かべ暗渠へ春の水 佐津のぼる 六花 201707
池守のバルブを開けし春の水 田尻勝子 六花 201707
てのひらの運命線に春の水 山田正子 201706
望東尼の井いまもゆたかに春の水 角野良生 201707
池守がバルブを開けし春の水 田尻勝子 六花 201708
倶利伽羅もするっとぬけて春の水 梨地ことこ 船団 201802
春の水筑紫は山のまろまろと 野中亮介 馬醉木 201804
絶食の腸に届くや春の水 竹中一希 201805
石清水宮いわしみず汲めば弾ける春の水 高野昌代 201805
立春の水全身へ行きわたる 高木晶子 京鹿子 201805
かばかりの落差に春の水の音 川高郷之助 201805
春の水渉るや足の浮くごとし 南うみを 風土 201805
くさり付きコップで受ける春の水 丑久保勲 やぶれ傘 201805
立春の水なみなみと水瓶座 井上菜摘子 京鹿子 201806
わが顔のまあるく映る春の水 稗田寿明 201806
スカイツリー写してよりの春の水 藤井啓子 ホトトギス 201806
山の声地の声春の水の音 上辻蒼人 風土 201806
水路橋くぐるたっぷり春の水 つじあきこ 船団 201811
シャットダウンしてから奔る春の水 津波古江津 船団 201811
陽の当たる道を選びて春の水 小笠原妙子 201902
詩もかくあれ混々と春の水 千田百里 201904
まぎれなく春の水なり掬ひけり 西川保子 春燈 201905
筧よりとび出て春の水となる 田中佐知子 風土 201905
掌に光満ちあふれ来る春の水 岡本尚子 風土 201905
湧きてすぐ春の水とし流れけり 松本三千夫 末黒野 201905
朝よりの生活の水も春の水 西野桂子 201905
音たてて青竹つたふ春の水 塩貝朱千 京鹿子 201906
一の橋二の橋春の水急ぐ 亀井福恵 京鹿子 201906
掬へばすぐ指より零る春の水 松本三千夫 末黒野 201906
竹林を抜けて真青や春の水 及川照子 末黒野 201906
一筆の硯に落とし春の水 及川照子 末黒野 201906
鴨一羽浮かべたゆたふ春の水 大日向幸江 あを 201906
堰越ゆる音の軽やか春の水 新井八重子 末黒野 201907
龍の吐く手の切れさうな春の水 山田六甲 六花 202003
春の水少年つぎつぎ石投ぐる 岩永みはる 追伸 202003
親指で記す恋ぶみ春の水 篠田大佳 あを 202005
川底の少し緩みぬ春の水 佐藤喬風 末黒野 202005
榛の木に春の水来る雑魚のくる 諸岡和子 202005
細波の光の音や春の水 田尻勝子 六花 202005
河馬の眼にさざ波寄する春の水 笹村政子 六花 202005
閼伽桶に春の水とて溢れしむ 升田ヤス子 六花 202005
川沿ひを駆けてゐる子よ春の水 永田万年青 六花 202005
生き生きと鯉の稚魚群れ春の水 柳田秀子 202005
加賀町の石臼にある春の水 佐藤恭子 あを 202005
琅玕の筧や競ふ春の水 岡田史女 末黒野 202006
風の綾日の綾乗せて春の水 藤岡紫水 京鹿子 202006
緑青の擬宝珠の下を春の水 善野行 六花 202006
傷多き俎板春の水流し 小原紀子 末黒野 202007
まなうらの滿たされてゐる春の水 佐藤喜孝 あを 202009
春の水→1

 

2021年2月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。