春の風 3       153句

抜糸してタクシー待つや春の風   内田しんじ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
竹林の光と影に春の風 早崎泰江 あを 201004  
小児科に植物図鑑春の風 塩路五郎 201005  
立春の風が頬刺す枯木灘 薮脇晴美 馬醉木 201005  
湖のはばそのままの春の風 豊田都峰 京鹿子 201005  
春の風名を成す橋のゆるき反り 鈴鹿仁 京鹿子 201005  
まんまろき土偶の口や春の風 西川保子 春燈 201005  
浅春の風素通りの港町 溝内健乃 雨月 201005  
退院の決まりし窓に春の風 池田達二 風土 201005  
やはらかく水尾引く船に春の風 中村芳夫 201005  
春の風魂だけで歩きをり 篠田純子 あを 201005  
抗ひつつ老を馴らすや春の風 斉藤裕子 あを 201005  
壁のギター爪弾いてみる春の風 斉藤裕子 あを 201005  
明け渡す部屋片付かず春の風 斉藤裕子 あを 201005  
空蝉の爪の力に春の風 佐藤喜孝 あを 201005  
フリスビーの気儘なりけり春の風 長濱順子 201006  
巣立つ子の背中押すごと春の風 田所昌代 201006  
春の風馬に乗せられ泣き出せり 苑実耶 201006  
誰からも憎まれぬのは春の風 高橋将夫 201006  
風信雲書春の風吹き抜ける 雨村敏子 201006  
背ナを押す力の一つ春の風 中野京子 201006  
スニーカーの托鉢僧や春の風 井上美智子 201006  
春の風上り下りの定期船 阿部泰子 春燈 201006  
親娘して作る中食春の風 阿部泰子 春燈 201006  
迷ひの窓悟りの窓の春の風 田中佐知子 風土 201006  
焼き締めの土の語りし春の風 赤木和代 201006  
両拳すつくと春の風に立つ 加古みちよ 火星 201006  
岡持はしづしづすゝむ春の風 佐藤喜孝 あを 201006  
春の風入れて水屋の連子窓 松本三千夫 末黒野 201007  
朝空に鳥の声満ち春の風 菊谷潔 六花 201007  
春の風姉さんの子を連れて出る 佐藤喜孝 あを 201007  
潮の香をわづかに乗せて春の風 加藤克 201008  
握握のなかに春の風すこし 吉弘恭子 あを 201008  
声明の森の胎より春の風 伊藤希眸 京鹿子 201101  
馬の尾の空打つ乱れ春の風 阿部寒林 201103  
公園のベンチ新し春の風 占部美弥子 末黒野 201104  
ライオンの逆毛立てゐる春の風 山田六甲 六花 201104  
口開けし埴輪くすぐる春の風 塩路五郎 201105  
真先に麒麟の首へ春の風 菅原末野 風土 201105  
笑ふ児の髪をすり抜け春の風 角谷美恵子 ぐろっけ 201105  
蔵の町厚き窓開く春の風 浅野恵美子 酸漿 201105  
亜麻色の医師のネクタイ春の風 中島静子 酸漿 201105  
金管の音のふ<らむ春の風 林八重子 馬醉木 201106  
生涯を鳩は灰色春の風 荒井千佐代 201106  
被災地に命生まるる春の風 石井雲雀 末黒野 201106  
刀鍛冶鞴にまじる春の風 竹下昭子 ぐろっけ 201106  
春の風子らは古墳でかくれんぼ 武田ともこ ぐろっけ 201106  
春の風道ゆづらるる介護杖 藤井久仁子 ぐろっけ 201106  
かすかなる土の匂を春の風 中田のぶ子 ろんど 201106  
亜米利加のともだち作戦春の風 篠田純子 あを 201106  
狙はれて差出す阿呆春の風 だいじみどり 201107  
気の欝ぎどうしやうもなし春の風 佐藤健伍 201107  
こだはりを捨てて生きたや春の風 山下朝香 春燈 201107  
大川の橋より橋へ春の風 藤田かもめ ぐろっけ 201107  
養殖のごと生きてをり春の風 長節子 201108  
家に満つるとはよき言葉春の風 後藤比奈夫 ホトトギス 201109  
耳朶のうごく少年春の風 陽山道子 船団 201110  
住む丘はバスの終点春の風 戸田澄子 末黒野合同句集 201203  
春の風そよと吹きぬけ宮舞台 辻香秀 201204  
所在なき地蔵三体春の風 前川ユキ子 201204  
左右左と夜明の窓に春の風 丸山佳子 京鹿子 201204  
歌舞伎座のずずんと伸びる春の風 篠田純子 あを 201204  
雪吊のいつぽんあそぶ春の風 吉弘恭子 あを 201204  
箍締めて太極拳や春の風 坂上香菜 201205  
厩より神馬たてがみ春の風 国包澄子 201205  
妻に受くるチョコに寧らぎ春の風 北尾章郎 201205  
春の風留学の子の夢大き 堀田こう 雨月 201205  
立春の風にふかれて立ち話 渡辺利子 万象選集 201205  
春の風めくれるものはみなめくり 大東由美子 火星 201205  
ひらかなの上手に読めて春の風 高尾豊子 火星 201205  
あるくほど六腑をあらふ春の風 吉弘恭子 あを 201205  
故郷の里山匂ふ春の風 吉田博行 かさね 201206  
よろめきて手提袋に春の風 大日向幸江 あを 201206  
追ひつけぬ子は小走りに春の風 仲里奈央 201208  
夜勤明けのナースを包む春の風 布川孝子 京鹿子 201208  
乗馬の子背筋ますぐに春の風 水野範子 ぐろっけ 201303  
枕辺の母の遺影に春の風 水野弘 ぐろっけ 201303  
志もて継ぎゆかん春の風 稲畑汀子 ホトトギス 201304  
庭に咲くもの移ろへる春の風 稲畑汀子 ホトトギス 201304  
船笛の寝ぼけたこゑなり春の風 加藤みき 201304  
円空仏の喉擽る春の風 岩下芳子 201305  
物干に薄物多く春の風 森岡陽子 かさね 201305  
蓮華座の裾にからまる春の風 篠田純子 あを 201305  
春一番吹きたるあとや春の風 きくちきみえ やぶれ傘 201305  
喝采の劇場出でて春の風 中井登喜子 201305  
蒲生野はロマンの里や春の風 藤本秀機 201305  
蒲生野はロマンの里や春の風 藤本秀機 201305  
大樟の薫ほのかに春の風 小柳千美子 かさね 201305  
徘徊る春の風吹く六本木 吉弘恭子 あを 201306  
とつおいつ磴尽きにけり春の風 岡井マスミ 末黒野 201306  
ゆく春の風をはさめる朱印帳 石橋邦子 春燈 201307  
春の風他国の悪さ運びくる 向江醇子 ぐろっけ 201307  
早春の風音に水音に覚め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201402  
野点せる舞妓のうなじ春の風 石川かおり 福袋 201404  
春の風病み抜きし身の軽さかな 宮井知英 201404  
岩肌に憩ふ仏陀や春の風 大口堂遊 春燈 201404 パタヤ
衿立てて立春の風受け笑顔 羽賀恭子 201404  
はや魚籠に五匹泳がせ春の風 上原重一 201405  
門を出て手持無沙汰や春の風 柴田志津子 201405  
野を渡り来る早春の風の色 玉置かよ子 雨月 201405  
春の風空より青きセーターを 長崎桂子 あを 201405  
ゆく雲に心を乗せん春の風 本多俊子 201405  
早春の風音走る口縄坂 玉置かよ子 雨月 201405  
黄の帽子追ふ子黄の帽春の風 河村啓花 ろんど 201406  
釦一つ外す襟元春の風 岡淑子 雨月 201406  
野に出でよ腹一杯に春の風 粟津さくら 201406  
春の風ほらえっとあれなんだっけ 塩見恵介 船団 201406  
春の風振りほどく手の強さかな 乾有杏 201406  
春の風潮満ちてくる匂ひかな 宮川みね子 風土 201406  
正装の乙女のリボン春の風 山口キミコ 201406  
晩春の風の捲れりグラビア誌 松本三千夫 末黒野 201407  
春の風陰陽石の乾きをり 高橋将夫 201407  
逝く春の風座りゐる湖岸ベンチ 豊田都峰 京鹿子 201407  
嘆き竹偶の髪なびかせて春の風 塩路隆子 201407  
春の風気象の乱れ覗き込む 鴨下昭 201408  
掘り起こす土の湿りて春の風 吉成美代子 あを 201408  
送る身に去りゆく人に春の風 有松洋子 緑光 201411
針の孔くぐると膝下春の風 佐藤喜孝 あを 201504  
細りし首うぅーんと伸ばし春の風 斉藤裕子 あを 201505  
ポケットのふくらみ春の風と光 有松洋子 201505  
髪切りてたちまち春の風の中 きくちきみえ やぶれ傘 201505  
修正の利く鉛筆や春の風 米沢美幸 六花 201506  
さざ波の広さを変へる春の風 片山煕子 京鹿子 201506  
ひらがなで呼びたい名前春の風 つじあきこ 201506  
千代紙の吊るし飾りに春の風 有賀昌子 やぶれ傘 201506  
石仏の笑みに含羞春の風 松崎雨休 風土 201506  
城跡は空堀りのみや春の風 吉田きみえ 末黒野 201506  
音階を知つてゐるかに春の風 宮内とし子 201506  
自転車のパンク直して春の風 大畑善昭 201506  
早春の風に凛とし今ここに 頼田幸子 201506  
風神の袋の中の春の風 高橋将夫 201507  
後ろより言葉空耳春の風 野中圭子 京鹿子 201507  
ランドセルの赤黒紺春の風 松本秀子 201507  
讃美歌の街に流れ来春の風 蒲田豊彦 雨月 201507  
蔵王堂過ぎれば下り春の風 安原葉 ホトトギス 201509  
惜春の風吹いてゐる水の上 岩岡中正 ホトトギス 201510  
すこしまだ濡れてゐる絵や春の風 三屋英俊 万象 201510  
鍬要らぬベランダ菜園春の風 岡野ひろ子 201604  
散歩道かすかに香る春の風 松本秀子 201604  
春の風ふと青春を思ひ出す 四條進 201604  
まだ眠き嶺々をくすぐる春の風 清部祥子 201605  
軒に吊る凍大根に春の風 山形悦子 万象 201605  
天と地のあはひに遊ぶ春の風 岩下芳子 201605  
春の風古祠に息吹の戻りけり 前田美恵子 201605  
臨月の腹にぶつかる春の風 きくちきみえ やぶれ傘 201605  
高橋で帽子押さへる春の風 丑久保勲 やぶれ傘 201605  
線香に煙れる墓や春の風 山崎刀水 春燈 201606  
公園は子連れ犬連れ春の風 松村光典 やぶれ傘 201606  
退院のタクシーを待つ春の風 濱野新 やぶれ傘 201606  
子の肩の手乗り文鳥春の風 岡淑子 雨月 201606  
迷彩の落下傘のせ春の風 小野弘正 末黒野 201607  
九竅の穴能面に春の風 竹内悦子 201608  
治らない厚着癖など春の風 池田澄子 船団 201612  
嫁取りを漏れ聞く窓辺春の風 芦田しずく 京鹿子 201701 春の風→ 1

 

 

2017年4月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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