春の昼 3     67句

春の昼喪服の中のししむらも    藤田湘子

春の昼  春昼

作品
作者
掲載誌
掲載年月
姉さん被りてきぱきと春の昼 加藤みき 201905
植木鉢倒されてをり春の昼 出口誠 六花 201905
認知症いやいやまだや春の昼 荻布貢 201905
春の昼我に呼びかけからす鳴く 出口誠 六花 201906
春の昼フルート吹いてくださいよ 林田麻裕 201906
髪切らる音に目つむり春の昼 千田百里 201906
屁の河童大手を振って春の昼 柳川晋 201906
春の昼何かを削る音がする 林田麻裕 201906
クレパスで描く巨木や春の昼 近藤真啓 春燈 201906
お屋敷にピアノのひびく春の昼 出口誠 六花 201906
格子戸を漏るる機音春の昼 及川照子 末黒野 201907
シャカシャカと玉子溶く音春の昼 辻水音 201907
春の昼賓頭盧尊者のよだれかけ たかはしすなお 201907
船笛の寝ぼけし音や春の昼 志方章子 六花 201908
お茶漬けに貝の佃煮春の昼 湯本実 やぶれ傘 201908
認知症の検査を受ける春の昼 伊藤更正 やぶれ傘 201908
海老天の格差蕎麦屋に春の昼 わたなべじゅんこ 船団 201910
芝草に雀群れゐる春の昼 遠山のり子 201911
蛇塚の赫き岩肌春の昼 竹内悦子 喜悦 202002
仰天の話飛び込む春の昼 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
テーブルにワイン広がる春の昼 出口誠 六花 202005
このくせは治ることなし春の昼 出口誠 六花 202005
目を刺され痛くないメス春の昼 山田六甲 六花 202005
春の昼子供と食べるビスケツト 出口誠 六花 202005
CDの鳥の声聞く春の昼 藤田美耶子 202005
天井に縞馬の光ゲ春の昼 竹内悦子 202005
カフェラテの花柄すする春の昼 安藤久英子 やぶれ傘 202005
天窓に猫の乘ったる春の晝 佐藤喜孝 あを 202006
檻のライオンくるりと背く春の昼 大沢美智子 202006
赤ちゃんがぶつかってくる春の昼 林田麻裕 202006
バーガーにチーズたつぷり春の昼 佐藤慧美子 202006
一滴のミルククラウン春の昼 柿沼盟子 風土 202006
忘れずに薬の飲めた春の昼 小林輝子 風土 202006
縁側で猫のつめ切る春の昼 石塚清文 やぶれ傘 202007
老人がべンチに独り春の昼 松村光典 やぶれ傘 202007
肩先に花びらふはり春の昼 横山さくら 春燈 202007
春の昼樟の根方に眠る猫 佐藤勝代 末黒野 202007
砂時計眺めてゐたる春の昼 森美佐子 やぶれ傘 202007
石に手を置いて亀ゐる春の昼 根橋宏次 やぶれ傘 202105
春の昼お子さまランチ列なして 瀬川公馨 202105
出払うて漁港からつぽ春の昼 澤田明子 春燈 202105
長鳴きを覚えし仔牛春の昼 菅原末野 風土 202105
マゼンタのトナーのひかる春の晝 篠田大佳 あを 202105
コンビニにふらり立ち寄る春の昼 江口恵子 やぶれ傘 202105
円を描くいち羽の烏春の昼 篠崎志津子 やぶれ傘 202105
アボカドの種孵りさう春の昼 加賀荘介 202106
菜畑に屈む人影春の昼 佐俣まさを 春燈 202106
屋根を行く猫ゆつたりと春の昼 松本ゆきえ 春燈 202107
駅弁に旅の気分や春の昼 杉山くみ子 末黒野 202107
額の絵の少女と話す春の昼 森高武 風土 202107
何もせず何も起こらず春の昼 三村純也 ホトトギス 202109
もう慣れし自粛家居の春の昼 安原葉 ホトトギス 202110
春の昼列車行き交ふガード下 伊藤隆 202110
病床の友を案じて春の昼 稲畑廣太郎 ホトトギス 202202
病床の友を案じて春の昼 稲畑廣太郎 ホトトギス 202204
浅春の昼月雲にまぎれけり 笹村政子 六花 202204
眠さうに貨車通過する春の昼 高橋将夫 202205
コーヒーの粉をかきまぜ春の昼 白石正躬 やぶれ傘 202205
大振りな金目鯛の煮付け春の昼 落合絹代 風土 202206
シルバーのスマホ教室春の昼 江口恵子 やぶれ傘 202206
春の昼凹んだボール落ちてゐる 小泉里香 やぶれ傘 202206
豆皿におかず並べて春の昼 北城美佐 202206
内港は湖面のごとし春の昼 瀬戸薫 風土 202207
父と子に太き走り根春の昼 廣畑育子 六花 202207
春の昼ゆつくり曲がる教習車 小泉里香 やぶれ傘 202208
捻子巻きて玩具を返す春の昼 中田みなみ 202211
ぬひぐるみの全身ぬぐふ春の昼 青木朋子 202211
春の昼1→

 

2023年5月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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