半夏生 4   43句

半夏雨  半夏生

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
半夏生父の好物さがしけり 土屋喜美代 酸漿 201010  
やうやくに西の空透く半夏生 藤井圀彦 201011  
赤き実を啄む鳥や半夏生 都丸美陽子 春燈 201012  
慈雨といふ言の葉重し半夏生 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107  
繰りごとは病ひのひとつ半夏生 堀内一郎 あを 201107  
半夏生のいつもの窓辺猫老ゆる 岡佳代子 201108  
逝く兄の声きく庭の半夏生 黒澤登美枝 201108  
掘割に藻の嫋々と半夏生 細川洋子 201108  
半夏生寂しき人の頭にかざす 篠田純子 あをかき 201108  
山襞に残る雨雲半夏生 高倉和子 201109  
糠床の糠ひんやりと半夏生 林昭太郎 201109  
散鮨ばらずしを取り分けてをり半夏生 加藤みき 201109  
半夏生黄河は色を持ちゐたり 石脇みはる 201109  
野良猫か池の水飲む半夏生 中山静枝 201109  
雨後の靄遠嶺を上る半夏かな 中島霞 ぐろっけ 201109  
川舟の纜ゆるき半夏生 秋葉貞子 やぶれ傘 201109  
解体の重機の音や半夏生 苑実耶 201110  
半夏生龍の目にある五寸釘 前田美恵子 201110  
見る人に山が近づく半夏生 松田都青 京鹿子 201111  
居酒屋を出でて明るし半夏生 岡崎伸 遠眼鏡 201203  
里山へしばししるべの半夏生 豊田都峰 水の唄 201203  
番犬が鎖咬みをり半夏生 小林朱夏 201204  
半夏生一服の茶に癒さるる 中村喜美子 春燈 201208  
吾が顔の写る塗盆半夏生 小西和子 201209  
山城の遺す石積み半夏生 コ田千鶴子 馬醉木 201209  
半夏生靴の片方さがしをり 熊川暁子 201209  
半夏生死者は生者の中に生き 三宅文子 春燈 201209  
ひたひたと猫が水飲む半夏生 辻美奈子 201209  
半夏生李朝白瓷の轆轤跡 岡本尚子 風土 201209  
虚子庵に句会あるらし半夏生 赤座典子 あを 201209  
胆嚢が在り処を叫ぶ半夏生 斉藤裕子 あを 201209  
脈拍が水枕打つ半夏生 斉藤裕子 あを 201209  
薬液の膨らみて落つ半夏生 斉藤裕子 あを 201209  
五分粥を咀嚼してをり半夏生 斉藤裕子 あを 201209  
掻き均す矮鶏の蹴爪や半夏生 岡井しげ女 春燈 201210  
良き事を見つけて生きる半夏生 丹後みゆき ぐろっけ 201210  
山菜の灰汁ぬく厨半夏かな 井上あい 風土 201210  
半夏生回向柱に五色揺れ 布施まさ子 風土 201210  
水中の日輪にじむ半夏生 中村恭子 201210  
魚を煮る匂ひ立ち込め半夏生 荒井千佐代 201210  
霊泉を一口ふふむ半夏かな 舩坂輝美子 万象 201211  
平熱の体温計や半夏生 高橋均 やぶれ傘 201301  
板の間に足跡残す半夏生 武田紀久 やぶれ傘 201301 半夏生→ 1

2013年8月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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