花吹雪 5    100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
花吹雪見える所に母をおき 林いづみ 風土 200806
花吹雪京の町屋の千年紀 鷲見多依子 200806
船越の回り舞台や花吹雪 阿部悦子 酸漿 200806
花吹雪浴びゐて赴任教師なり 河前隆三 馬醉木 200806
花吹雪つかまむと手を翳せし子 大塚民枝 酸漿 200806
うち仰ぐ総身を包む花吹雪 吉沢陽子 200806
花吹雪浴びて栄光などいらぬ 加藤克 200806
教師等の離別の庭に花吹雪 池田光子 200806
池の面に蓋するごとし花吹雪 安部里子 あをかき 200806
大川の空わたりゆく花吹雪 山口耕堂 万象 200807
フラフープふるるふるふる花吹雪 木野裕美 ぐろっけ 200807
花吹雪はなに隠るる遊びせむ 栗原公子 200807
花吹雪去来の小さき墓にかな 稲次登美子 雨月 200807
花吹雪ほどほどに酔へほどほどに 近藤幸光 200807
花吹雪木偶の龍神また散らす 鈴木勢津子 200807
花吹雪浴びて音なき音の中 山口天木 雨月 200807
花吹雪象亡きあとの象舎かな 堀井英子 雨月 200807
山風に浴ぶうすずみの花吹雪 水野節子 雨月 200807
花吹雪ふぶけば我身浮きにけり 高橋道子 200807
花吹雪どこまでもどこまでも 大島翠木 200807
鐘打つや天上わたる花吹雪 小林和子 風土 200807
花吹雪く菩薩も夜叉も身の内に 苑実耶 200807
花吹雪少年遠くに基地を置き 及川木栄子 200807
花吹雪浴びつつ神にぬかづけり 大地真理 200807
花吹雪く山彦句碑にまみえけり 高根照子 200807
雛尉は昭和一桁花吹雪 谷岡尚美 200808
空をゆく風の姿の花吹雪 中沢三省 風土 200810
瞑目に花吹雪浴び忘我たり 大橋敦子 雨月 200905
花吹雪浴びて渡りぬ朱塗橋 森山のりこ あを 200905
孝子仏の「佐吉双六」花吹雪 小野寺節子 風土 200906
タカラジエンヌになりたかつた花吹雪 石原みどり 炎環 200906
園児等の声高らかや花吹雪 片野美代子 酸漿 200906
妻とわれ歩む月下の花吹雪 水原春郎 馬醉木 200906
逆光の海に一塊花吹雪 掛井広通 200906
文机の窓辺ながるる花吹雪 青木陽子 酸漿 200906
母よりも長生きをして花吹雪 須賀敏子 あを 200906
満月を借景として花吹雪 森山のりこ あを 200906
あっぱれな晩年であり花吹雪 斉藤裕子 あを 200906
花吹雪どこへもゆけぬ辻地蔵 岡佳代子 200906
花吹雪古刹に残る能舞台 片野美代子 酸漿 200906
花吹雪抜けて男ごころ削がれけり 千田敬 200906
花吹雪舞台に主役多すぎる 長崎桂子 あを 200906
花吹雪吹き溜りをる角屋かな 四條進 200906
花吹雪浴びて菩薩となる心地 加藤克 200906
花吹雪ブレーキ踏んでしまひけり 吉田政江 200906
花吹雪浴び来し夜の微熱とも 柴崎英子 200906
満月の光伴ふ花吹雪 森山のりこ あを 200906
緊張の新任教師花吹雪 中村喜美子 春燈 200906
疎と密の糾ふ谷の花吹雪 久染康子 200906
堰こゆる水の蒼白花吹雪 ほんだゆき 馬醉木 200906
見る人も見らるる象も花吹雪 千手和子 馬醉木 200906
阿修羅像外に出て受けよ花吹雪 岩木眞澄 ぐろっけ 200907
左内忌の市民の吟詠花吹雪 西出俊子 酸漿 200907
切り出さる杉の丸太に花吹雪く 三輪温子 雨月 200907
山宿の玻璃戸をたたく花吹雪 小澤昭之 200907
風一陣一陣花吹雪花吹害 堀井英子 雨月 200907
時しも花吹雪先師の声とこそ 柴崎英子 200907
無尽蔵とはこのことか花吹雪 田中春生 200907
花吹雪とらへむと子は手をくぼめ 渡部志津子 200907
花吹雪メロスの影のひた走り 横山義恭 200907
花吹雪渓より湧きて吉野建 谷口芳江 200907
花吹雪鳥居の先の鳥居かな 高橋秋子 炎環 200907
花吹雪浴び来し夜の微熱とも 柴崎英子 200907
花吹雪この道どこに抜けるみち 前川明子 200907
搦め手を来て二の丸の花吹雪 大竹欣哉 200907
花吹雪浴びて高嶺へ第一歩 平居澪子 六花 200907
花吹雪校庭に向く大時計 片野美代子 酸漿 200907
花吹雪地をももいろにころがして 竹内悦子 200907
花吹雪に巻き込まれたる別世界 倉持梨恵 200907
残されし者に歳月花吹雪く 黒部祐子 200907
身のうちにをさめたきこの花吹雪 近藤きくえ 200907
声あげて児の掌に受ける花吹雪 桂敦子 200907
うつし世の出逢ひと別れ花吹雪 石田克子 馬醉木 200907
一樹より闇に湧きつぐ花吹雪 柴田佐知子 200907
ひとときの魔法でありし花吹雪 岩月優美子 200907
ひらがなで記す橋の名花吹雪 環順子 遠嶺 200907
万葉の調べ聞きをり花吹雪 下野啓子 200908
花吹雪少年の日の万華鏡 高橋宏行 遠嶺 200908
回向柱触れて御縁を花吹雪 深谷ひろみ 200908
風といふものに間のあり花吹雪 嶋田一歩 ホトトギス 200908
花吹雪鎧なき身でありにけり 大島節子 200909
語らへば墓前へとまた花吹雪 今橋眞理子 ホトトギス 200909
花吹雪異界への旅はじまりて 鈴木勢津子 樹間 200911
空耳か鼓うつ音花吹雪 菊池和子 京鹿子 201001
年頃の足ふらつかす花吹雪 山田六甲 六花 201005
長生きの花道かとも花吹雪 萩原すみ 春燈 201006
こまつ座のあるじ匿ひ花吹雪 千田百里 201006
馬頭琴の音色響けり花吹雪 坂根宏子 201006
時といふ大河を越えて花吹雪 松本圭司 201006
忘れ物に戻る駅前花吹雪 高橋泰子 201006
花吹雪いさぎよしとも狂ふとも 木村茂登子 あを 201006
花吹雪大きく山の影動く 狭川青史 馬醉木 201006
花吹雪泪に馴るることのなし 神蔵器 風土 201006
手拍子にお婆の出番花吹雪 竹内慶子 春燈 201006
花吹雪ボクはピッチャーボクバッター 東亜未 あを 201006
花吹雪旧街道を横断す 宮田香 201006
衿立てて共同墓地の花吹雪 代田青鳥 風土 201006
雨粒のまじり初めたる花吹雪 笹村政子 六花 201007
引越しの車列にかかる花吹雪 島本知子 ぐろっけ 201007
天上の母へ届けよ花吹雪 岡佳代子 201007
花吹雪 →1

 

2021年5月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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