葉牡丹 2   70句

葉牡丹  葉ぼたん

作品
作者
掲載誌
掲載年月
葉牡丹に等高線のありにけり 箕輪カオル 201502
葉牡丹のいよいよ渦をつよめけり 山田六甲 六花 201502
葉牡丹の凛と上向き新居なり 山荘慶子 あを 201503
娘と植ゑし葉牡丹の鉢陽は西に 野中圭子 京鹿子 201503
葉牡丹のほんの少うし不仕合はせ おーたえつこ 201503
むらさきの葉牡丹買ふも年用意 原田しずえ 万象 201503
葉牡丹の勢ひも恃む生きるとは 服部早苗 201503
葉牡丹の日に溶けるごと解れゆく 藤見佳楠子 201503
葉牡丹の渦多ければ色増せり 伊吹之博 京鹿子 201504
葉牡丹の明日へと渦を解きはじむ 一民江 馬醉木 201504
葉牡丹は動物園の入口に 有賀昌子 やぶれ傘 201504
葉牡丹の渦の眩惑深まりぬ 椿和枝 201505
葉牡丹の雪解雫の十重二十重 岩崎眉乃 万象 201505
夢いくつ重なり合ふや葉牡丹に 岩月優美子 グピドの瞳 201506
葉牡丹の文字盤未太りだす 中谷三干子 船団 201508
葉牡丹の闌けてはみ出す妻の鉢 関桂二 201508
七重八重葉のひしめきて葉牡丹大 丸尾和子 雨月 201602
葉牡丹や陶器生み出す窯と女(ひと) 上原重一 201602
葉牡丹に祝福といふ花言葉 矢崎すみ子 201603
頬よせて葉牡丹笑ひ合つてをり 田所節子 201603
葉牡丹の渦の迷路に深入りす 田村園子 201603
葉牡丹が自動扉の両脇に 根橋宏次 やぶれ傘 201603
葉牡丹の渦に日の差す閻魔寺 田中藤穂 あを 201603
曇天が似合ふ葉牡丹絵筆持つ 丸井巴水 京鹿子 201604
葉牡丹植ゑ家の容をととのへり 岡山敦子 京鹿子 201604
葉牡丹の渦や未来の風匂ふ 本多俊子 201604
葉牡丹を活けて床の間らしくなる 白水良子 201604
大平の世や葉牡丹の芯ゆるび 前田美恵子 201605
葉牡丹の揃ふ茎立ち駅広場 森清堯 末黒野 201607
肥料入れ葉牡丹なんとなく笑まふ 中田みなみ 桜鯛 201701
乾杯や葉牡丹の渦ほぐれける 阪倉孝子 201703
葉牡丹の中心渦の揺ぎなし 三木千代 201703
寄せ植ゑの葉牡丹の渦庭灯る 岡山敦子 京鹿子 201704
葉牡丹の渦のゆるみし日和かな 佐藤信子 春燈 201704
日矢射して葉牡丹の渦ざわめきぬ 池田光子 風土 201704
葉牡丹の背伸びしてゐるロングドレス 奥田筆子 京鹿子 201705
葉牡丹や今鍵かけて出るところ 中川句寿夫 ここのもん 201705
葉牡丹の渦の芯より眼ぬく 神蔵器 風土 201710
葉牡丹の渦の芯より眼ぬく 神蔵器 風土 201712
白葉牡丹の渦ほころぶや孔雀なく 雨村敏子 201802
葉牡丹の渦はみ出してゐる時間 菊川俊朗 201802
葉牡丹にシャーベット状の雨降れり 秋山蔦 春燈 201803
おしくらまんぢゆう押されて泣くな葉牡丹よ 稗田寿明 201803
葉牡丹や開放感と謂ふがあり 秋山蔦 春燈 201803
葉牡丹やわたしの部屋の四面書架 奥田筆子 京鹿子 201804
葉牡丹のきりきり切りも無き追憶 塩貝朱千 京鹿子 201804
葉牡丹や私の部屋の四面書 奥田筆子 京鹿子 201805
葉牡丹の一葉ごとの塗り絵かな 磯野青之里 六花 201902
葉牡丹の渦混沌と午後の日矢 コ田千鶴子 馬醉木 201902
葉牡丹に明日といふ字が確とあり 片山煕子 京鹿子 201903
鉄棒と葉牡丹暮るる公園に 渡邉孝彦 やぶれ傘 201903
葉牡丹の渦にやはらぐ日のありぬ 藤生不二男 六花 201905
葉牡丹に羽音道草食うてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
葉牡丹を置きて玄関明るうす 江見巌 六花 202003
信金の前に葉牡丹据ゑらるる 根橋宏次 やぶれ傘 202003
白葉牡丹花屋の隅を地にするよ 林田麻裕 202003
葉牡丹の渦に省略なかりけり 上辻蒼人 風土 202004
葉牡丹や父を送りて五十年 菅谷たけし 202004
葉牡丹の芯に蓄めをり陽のかけら 小河原清江 梛の木 202007
葉牡丹やいま晩節の安らけし 中山惠子 202101
葉牡丹の風の巻き込む非日常 卜部黎子 春燈 202103
葉牡丹の置かれしところ良く掃かれ 木村瑞枝 やぶれ傘 202103
葉牡丹や吾が人生は紅色に 西村白杼 京鹿子 202104
葉牡丹の背筋正して開きけり 中嶋陽子 風土 202104
葉牡丹や深淵めける渦の色 小林廣志 末黒野 202104
葉牡丹の人がはりして黄十字花 奥田筆子 京鹿子 202105
葉牡丹を植えて願えし良き年を 瀬戸美文 202105
葉牡丹の渦を啄む鳩のゐて 山下健治 春燈 202202
葉牡丹の白きを好み誕生日 石井美智子 風土 202202
葉牡丹の渦に声して使ひの子 尾崎貞 春燈 202203
葉牡丹の渦にもみあふ日差しかな 池田光子 風土 202204
葉牡丹→ 1      

 

2023年2月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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