げんげ 2      32句

げんげ束足下に置きてミサ始まる   加藤かけい

げんげ  紫雲英  れんげ  蓮華草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
近づきてげんげ田の紅薄くなる 大川ゆかり 201607
田へいそぐ水の膨らむげんげ草 岡田史女 末黒野 201607
みの影げんげ田に逃げ込みぬ 高橋将夫 201607
げんげ野に俄画伯の散らばれり 前田美恵子 201607
げんげ田や古墳の主の逍遙す 後藤マツエ 201607
げんげ田に割り込んでゆく耕運機 柴田志津子 201607
げんげ田に遊び疲れし風のあり 笹村政子 六花 201608
忘却の童心ひらくげんげ畑 竹村淳 201608
げんげ野に気付けば一人外れをり 吉田政江 201705
母の手を解いてとび込むげんげかな 笹村政子 六花 201806
げんげんや少女はすぐに手をつなぎ 天谷翔子 201808
放棄地を田に復したりげんげ祭 眞田忠雄 やぶれ傘 201808
げんげ田に健気なるべし足の裏 津田このみ 船団 201809
晴れ間みてげんげ種蒔く稲穂田に 眞田忠雄 やぶれ傘 201902
げんげ蒔く児についてゆく赤とんぼ 眞田忠雄 やぶれ傘 201902
げんげんや誰に会ふでもなく歩く 甲州千草 201907
げんげ田の向うぽつりと精米所 山本久枝 やぶれ傘 201908
明日は鋤くげんげ畑に坐りをり 中田みなみ 201909
子の駆ける改元の日のげんげ田に 廣畑育子 六花 201909
げんげ野や遠くに亡友ともの座りゐる 有松洋子 202005
げんげんを撒く人もまた花神にて 柳川晋 202005
通ひ路のげんげんいまだ咲かざりき 根來隆元 202005
休耕田げんげ明りとなりにけり 小林紫乃 京鹿子 202008
げんげ田の踏み入りがたき匂ひかな 森清信子 露の堂 202008
傘寿祝ぎ呉れよげんげを編みくれよ 原友子 202010
げんげ田の誰か遊んでゆきし跡 半谷洋子 202104
蜜蜂の尻は小振りにげんげ畑 眞田忠雄 やぶれ傘 202108
げんげ田に座せば膨らむ帰心かな 高木邦雄 末黒野 202108
げんげ田に昼の明るさ戻りきて 木村瑞枝 やぶれ傘 202206
げんげ田の色は無闇に懐かしく 本田豊明 202206
打ち返す土の湿りやげんげ草 岡田史女 やぶれ傘 202207
げんげ田や鬼につかまる声たかく 中村瑞枝 202212
げんげ→ 1      

 

2023年2月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。