どくだみ      159句

俳諧の道嬉しけりどくだみ咲く    伊万里梅城

十薬  どくだみ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
どくだみや靴紐に匂い残りけり 桑原敏枝 いろり 200008  
陰に咲くどくだみの花弦しかり 中野辰子 いろり 200008  
円覚寺裏どくだみの花盛り 升本行洋 春耕 200008  
軒端にどくだみ垂るる羽抜鶏 津田経子 火星 200010  
どくだみを摘むある筈もなき来世 松山律子 六花 200010  
どくだみの花かかげ咲くこともあり 田中英子 火星 200010  
花どくだみ移動入浴車のホース 竹内弘子 あを 200101  
どくだみの花の根岸に来たりけり 小西昭夫 船団 200101  
どくだみを干す一峡を匂はせて 朝妻力 俳句通信 200107  
どくだみや海は沖より昏れそむる 皆川盤水 春耕 200107  
どくだみの踏まれ踏まるもかく咲きて 多田節子 雨月 200107  
平家屋敷どくだみの花囲みをり 岡部名保子 馬酔木 200108  
靴重くなりどくだみに立止る 富田直治 春耕 200111  
どくだみと誰が付けたか可哀想だよ 関口智也 あを 200206  
どくだみの匂ひの付きし薬指 市川伊團次 六花 200207  
どくだみの十字を活けて薬瓶 庄中健吉 200209  
どくだみの白き十字架宇陀郡 岡和絵 火星 200209  
どくだみの十字夜空のありにけり 水野恒彦 200210  
ゴールデンウィークどくだみの花に雨 山尾玉藻 火星 200306  
どくだみの思ひつめたる香りなる 中村房枝 六花 200307  
どくだみの咲き出し明日は雨予報 十文字慶子 200308  
小さき庭どくだみ草に奪われし 中谷喜美子 六花 200308  
どくだみや雨後の夕映ふはと載り 岡本眸 200308  
顔を出す猫どくだみの花の中 鈴木清子 遠嶺 200309  
どくだみの花寝仏の衣かや 中田征二 ぐろっけ 200309  
どくだみの白に誘はれ入る町家 明石文子 ぐろっけ 200309  
降り足りし朝やどくだみ咲き揃ふ 杉山真寿 200309  
どくだみや雨になりてもゆくつもり 市場基巳 200310  
どくだみの伸びたる家を壊しけり 高倉和子 200310  
どくだみを抱へし母と橋渡る 北嶋美都里 西の峰 200401  
どくだみも売る参道の骨董屋 原田伸夫 雲の峰 200407  
通ひ道どくだみ匂ふところあり 白崎一子 築港 200408  
どくだみや祖母の煎じる常備薬 森理和 あを 200408  
どくだみを活け和菓子屋の麻のれん 田中藤穂 あを 200408  
どくだみに雨降りテロのうちつづく 田中藤穂 あを 200408  
どくだみの花と竹内弘子かな 堀内一郎 あを 200408  
どくだみのフェンスを越えてペルシャ猫 早崎泰江 あを 200408  
どくだみを摘みあれこれと役立つる 長崎桂子 あを 200408  
どくだみや変体仮名のうろ覚え 元田千重 火星 200408  
どくだみの匂いを愛でる虫ありぬ 早崎泰江 あを 200408  
どくだみの匂ひ纏ひて夕厨 森山のりこ あを 200408  
どくだみや家それぞれの佇まひ 芝宮須磨子 あを 200408  
どくだみを軒に吊して薬師なる 鎌倉喜久恵 あを 200408  
花つけしどくだみ干され路地匂ふ 田中藤穂 あを 200408  
どくだみをトイレの隅に飾りけり 斉藤裕子 あを 200408  
どくだみや笑顔の皺の深き人 森理和 あを 200408  
どくだみの花廂間を埋め居り 芝尚子 あを 200408  
どくだみや真昼のしじまもてあます 鈴木多枝子 あを 200408  
たまゆらの風にさからふどくだみ草 佐藤恭子 あを 200408  
神と鬼どくだみの香にひそみゐる 本多俊子 200410  
どくだみの白い花踏み退院す 大堀鶴侶 雨月 200508  
どくだみを引く口重き夕べかな 荻巣純子 雨月 200509  
どくだみに鳥居の脚の埋まりけり 保田英太郎 風土 200509  
どくだみの花いきいきと雨の中 長坂ヤス子 酸漿 200509  
どくだみの香に鎌を研ぐ泉 関まさを 酸漿 200511  
どくだみは上を向く花父帰へる 堀内一郎 あを 200606  
どくだみの残らず抜きしたなごころ 戸栗末廣 火星 200608  
蕺草を乾して茶筒にしまひをく 竹内弘子 あを 200609  
八重に咲くドクダミの花鉢植えに 達山丁字 200609  
どくだみの匂ひにまみれ草むしり 岩松八重 六花 200610  
雨の中どくだみ臭ふ谷戸の径 清水けい子 八千草 200612  
どくだみを食つたる虫を探しをり 百瀬七生子 海光 200705  
どくだみの花の近くの孔雀小屋 山尾玉藻 火星 200705  
荒屋敷どくだみの花咲くばかり 鎌倉喜久恵 あを 200707  
どくだみの十字の白さ聖女めく 鷹羽狩行 200708  
はなびらの白くてどくだみの花といふ 長沼紫紅 200709  
どくだみの花の白さに朝来る 長沼紫紅 200709  
どくだみの闇にもしるき白十字 藤井圀彦 200709  
どくだみや古自転車は野に朽ちて 林翔 200806  
どくだみの群生昼の闇つくる 鷹羽狩行 200806  
どくだみの白き十字や雨あがる 山荘慶子 あを 200807  
どくだみの生ひ茂るまま住み暮す 鎌倉喜久恵 あを 200807  
花どくだみ親しくなりし野を行けり 阿部ひろし 酸漿 200807  
どくだみの白き蕾を抓みけり 竹内悦子 200808  
どくだみの咲き満ちて家古りにけり 川崎良平 雨月 200808  
どくだみの群れて十字の花明り 綿谷美那 雨月 200808  
どくだみの柴折戸あたり昼深し 谷岡尚美 200808  
どくだみの花の白さや独り兄 青木ちづる 200809  
どくだみや父の病を承け継ぎて 衣川砂生 馬醉木 200810  
母の忌やどくだみの根の引ききれず 末澤功 200810  
どくだみの見るだけならば花が好き 嶋田摩耶子 ホトトギス 200810  
どくだみの藪に十字の花明り 大山妙子 酸漿 200811  
どくだみの香のぷんぷんと犬帰る 瀧春一 深林 200901  
どくだみの一本もよし密もよし 江本路代 酸漿 200908  
谷戸の風どくだみの花実となれり 竹内美穂 炎環 200909  
どくだみの花の白さに昏れ泥む 北村香朗 京鹿子 200909  
どくだみの花のひとつは木戸の外 竹内悦子 200909  
鐘一つ鳴りてどくだみ咲ける道 廣畑忠明 火星 200909  
夫婦病むどくだみ庭にはびこらせ 小林清之介 風土 200909  
どくだみの花ぞくぞくと庭の荒れ 竹貫示虹 京鹿子 201006  
菖蒲田池どくだみ咲かせ島一つ 阿部ひろし 酸漿 201007  
どくだみの邪鬼払ふかに広がりぬ 竹内悦子 201008  
どくだみに庭を譲れる家のあり 渋谷ひろ子 酸漿 201009  
どくだみや手加減のいる蔵の鍵 和田崎増美 雨月 201010  
どくだみやまだ生き生きと吊されて 松田泰子 末黒野 201010  
どくだみの大地浮かせて咲きにけり 金田けいし ろんど 201010  
どくだみに薬草園で再会す 竹下昭子 ぐろっけ 201010  
どくだみや長寿の母を支へたり 池田光子 201011  
どくだみの込み合ってゐる庭の隅 山口天木 雨月 201012  
どくだみの根張りや闇社会もまた 布川直幸 201106  
どくだみの葉を包み焼く母思ふ 鈴木阿久 201107  
どくだみや釉薬残る登り窯 石川かおり 201108  
どくだみの花こそ命白十字 杉本薬王子 風土 201108  
密議のやうにどくだみの咲いてをり 田所節子 201108  
どくだみの裏径が好き下校の子 鈴木照子 201109  
どくだみの地霊ひそめるかに匂ふ 荒木甫 201109  
どくだみのあたり酸素のうすうすと 佐藤喜孝 あを 201207  
どくだみや帰命尽十方阿弥陀堂 蓮尾みどり ぐろっけ 201208  
荒庭や隅のどくだみ五つ六つ 柳田晧一 かさね 201208  
どくだみは白き十字で香を償ふ 向江醇子 ぐろっけ 201208  
どくだみの白さ変はらず雨のあと 長憲一 201209  
どくだみの匂ひ残りし爪を切る 松本恒子 ぐろっけ 201209  
どくだみの逆さに吊られ吹かれをり 谷村幸子 201209  
放心の眼にどくだみのはびこりぬ 鈴木まゆ 馬醉木 201209  
どくだみの匂ひよくなるまで嗅ぎぬ 十川たかし 201209  
どくだみの殖えて日暮のやうな家 水野恒彦 201210  
どくだみを煎じし土瓶棚の隅 橋本修平 かさね 201211  
どくだみや明治の母の常備薬 橋本修平 かさね 201211  
木の鳥居抜けどくだみの花の道 藤井美晴 やぶれ傘 201211  
酔眼の仁王どくだみの花盛り 中山純子 万象 201211  
どくだみの眞白き花が庭覆ふ 筒井八重子 六花 201212  
どくだみを束ねし母のせしやうに 長田曄子 火星 201310  
どくだみの八重あると聞き足止める 池田久恵 ぐろっけ 201310  
列なしてドクダミ古参の紅衛兵 瀬川公馨 201310  
どくだみを踏めば怒りの香を発す 瀧春一 花石榴 201312  
硝子器に挿すどくだみは高貴な花 瀧春一 花石榴 201312  
取り残すどくだみ明り傘乾く 湯橋喜美 201408  
絵手紙や庭のどくだみ摘みて画く 田村加代 末黒野 201409  
逢魔が時どくだみの花白光す 川村文英 ろんど 201409  
どくだみ親し真白き父の日なりけり 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
洋館は古りどくだみの花だらけ 藤井美晴 やぶれ傘 201507  
明日をたのむこころどくだみ夜を匂ふ 木下夕爾 春燈 201508  
十薬と詠みどくだみと引き抜けり 松井志津子 201508  
どくだみの生き抜く力範とせり 山本無蓋 201509  
どくだみの十字や時にクルセダー 山下ひろみ 201510  
どくだみの咲いてさらりと生きるかな 本多俊子 201510  
どくだみの花の純白常夜灯 渡辺節子 201602  
どくだみの辺りの暗さいつも同じ 伊藤通明 201603  
荒れ庭をどくだみ占拠外国も 渡辺節子 201603  
どくだみや妹山背山縫ふ小径 山本喜朗 雨月 201607  
根こそぎの筈どくだみに力蕊 荒井和昭 201608  
どくだみの花をさみしと思はずや 戸栗末廣 201609  
どくだみの花を備前に禅の寺 三輪温子 雨月 201609  
蕺や玉響の風におされゐし 佐藤恭子 あを 201609  
夫に口答へどくだみ花盛り 木戸渥子 京鹿子 201610  
どくだみの角隠しなる鬼瓦 山田六甲 六花 201706 月輪山円照寺
蕺菜を抜くや手強し地下組織 岡真紗子 201708  
薄暑かな蕺とふ字辞書に見て 土井三乙 風土 201709  
どくだみを画材に画家の余生なり 中原吟子 雨月 201709  
どくだみの整然と咲く空き家かな 泉一九 やぶれ傘 201709  
片隅のどくだみの基地進軍中 木戸渥子 京鹿子 201710  
神域を逸れてどくだみ蔓延れる 西村しげ子 雨月 201710  
どくだみの匂う夕暮れ素の時間 陽山道子 船団 201805  
どくだみは晴れてゐる日も濡れてゐる 有松洋子 201808  
どくだみの蔓延ってゐる裏鬼門 西村しげ子 雨月 201809  
どくだみの白が夕日を引き留める 藤岡紫水 京鹿子 201809  
蕺菜の匂ひの包む庭手入れ 小池みな 末黒野 201810  
どくだみの十字に零る陽も十字 梨地ことこ 船団 201811  
どくだみの無数の十字友転居 大山夏子 201904  

 

2019年6月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。