曝 書      50句

惜命の一冊その他曝書せり   堀内一郎   飛行船

虫干  曝書

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
母子手帳曝書の端に加へけり 勝田公子 199909  
寺の廊使ひ切つたる曝書かな 宮津昭彦 199910  
読まざりし本多かりし曝書かな 稲岡長 ホトトギス 199911  
般若経六百巻の曝書かな 伊田和風 円虹 200012  
経典は寛政のもの大曝書 伊田和風 円虹 200012  
花頭窓の書院の曝書昼寂と 仲安敏雄 200101  
曝書のなか一枚の写真声立てり 阿辺一葉 海程 200110  
百畳に波打つごとく曝書かな 小島和子 百鳥 200111  
曝書して誤植一つを見つけたり 川端和子 星月夜 200112  
黄ばみたる五円の葉書曝書かな 酒井康正 百鳥 200210  
蔵書印古りて曝書に耐へざるも 熊岡俊子 雨月 200210  
曝書して鼠骨著季寄せ見出でたる 片山喜久子 雨月 200211  
曝書して小さな寺を守りをり 藤井昌治 200310  
曝書して初心の自句を懐しむ 永井孔雀 200411  
全集の一冊欠けてゐし曝書 高橋笛美 ホトトギス 200501  
脈絡にこだはりつつの曝書かな 能村研三 200508  
茂吉の字添へて父の字曝書せり 長谷川史郊 馬醉木 200510  
曝書して育児日記は吾が宝 坪井洋子 200510  
曝書して栞の写真母恋し 白澤よし子 馬酔木 200511  
ルノワールの女只今曝書中 白神知恵子 春燈 200511  
開きては読み積んでは読みて曝書かな 鈴木榮子 春燈 200610  
風ありて曝書の中の列女伝 岩下芳子 200610  
書きこみを読み進まざる曝書かな 山口天木 雨月 200610  
大寺の曝書比叡の風抜くる 安達風越 雨月 200610  
自分史に加ゆ曝書の芳書数 禰寝瓶史 京鹿子 200709  
曝書かな「更級日記」開きゐて しばかやこ 風土 200712  
改めし遺書も曝書に加へけり 深町まさこ 馬醉木 200810  
ケインズに朱線曝書の金融論 森竹昭夫 遠嶺 200810  
曝書して青春時代たぐりよす 上林孝子 200811  
曝書してあの人もこの人も故人 岩岡中正 ホトトギス 200901  
のらくろも団吉も来る曝書かな 土屋啓 馬醉木 200901  
奴隷史の一節長し曝書かな 増田守 炎環 200909  
創刊号は八十八人曝書して 能村研三 200909  
末広に並べ楽しむ曝書かな 野口光江 遠嶺 200911  
古日記曝書ついでにひろひ読む 山岸治子 馬醉木 200912  
年毎に嵩減らせきし曝書かな 倉科紫光 馬醉木 201010  
芥川全集曝書の頁を繰りゐたり 安立公彦 春燈 201010  
『街道をゆく』に道草して曝書 石橋公代 春燈 201010  
曝書てふ慣ひ廃れず電子本 中本吉信 201110  
曝書して子の参考書捨てられず 紀川和子 うらら 201202  
生還のありてけふある曝書かな 甘田正翠 末黒野合同句集 201203  
内親王の恋露はるる曝書かな 吉田葎 201204  
曝書せる明治ものにも栞あり 鈴鹿仁 京鹿子 201208  
汀女句集拾壹圓の曝書かな 生田恵美子 風土 201310  
捨てきれぬものに埋れて曝書かな 熊川暁子 201408  
二十年の嵩の俳誌の曝書かな 戸田澄子 末黒野 201410  
曝書する中に懐かし創刊号 河口仁志 201508 「沖」誌第一号昭和四十五年十月
曝書して時の遡上におぼれけり 川田好子 風土 201508  
喜八詩集・老人の海・曝書 津川かほる 風土 201512  
曝書せり読まず捨てずの考の書架 能勢俊子 馬醉木 201708  

 

2019年8月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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