蘆の角     162句 (葦の芽・角組む蘆)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蘆の角火の跡踏んでゆきにけり 杉浦典子 火星 199806
蘆の角歩ごと歩ごとに抗へる 大橋敦子 雨月 199905
金雲の涌くや角組む蘆の上 小形さとる 199905
源五郎の頭突きをくらふ蘆の角 広渡敬雄 「遠賀川」 199909
芦屋川角組む蘆の整ひて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200003
葦の角毀れしままの風でゐる 宇都宮滴水 京鹿子 200004
舟杭の朽ちし渡し場蘆の角 田中呑舟 火星 200006
池の面の隙間を見せて蘆の角 小島とよ子 遠嶺 200006
葦の角杭だけ残る渡し跡 石橋萬里 ぐろっけ 200008
蘆の芽に北斗の息のやはらかし 梶浦玲良子 波小舟 200205
人造湖なれどもこぞる葦の角 佐藤真次 200205
蒼天へ高ぶりしかと葦の角 曷川克 遠嶺 200206
葦の芽や古りし水車の止まりをり 岸野美知子 酸漿 200206
北からの風の組みたる蘆の角 小宮山勇 遠嶺 200207
すつぽりと太陽水漬く蘆の角 高橋さえ子 200208
蘆の角そつと宇宙に手をのばす 祐森彌香 遠嶺 200305
鋭利さを水面に競ひ葦の角 泉田秋硯 200306
水鏡割りて葦の芽お明日 伊藤希眸 京鹿子 200306
蘆の角舟通るたび波被る 川瀬信子 築港 200306
鎌洗ひ水のかむさる蘆の角 江木紀子 雨月 200306
古利根に雨気深々と葦の角 三代川次郎 雲の峯 200306
櫓捌きの男勝りや蘆の角 渡邉英子 馬醉木 200307
沼音に河童見してふ蘆の角 内山まり子 風土 200307
岩を越す水のふくらみ葦の角 荻野みゆき 対岸 200308
本流を岸へかたよせ蘆の角 高崎武義 200402
風渡る水面きらめく蘆の角 稲畑汀子 ホトトギス 200403
ぬきん出しより水騒ぐ蘆の角 稲畑汀子 ホトトギス 200403
手賀沼やずきんずきんと蘆の角 堀内一郎 あを 200405
朽蘆の嵩突きぬきて蘆の角 佐々木いく子 200405
にびひかるひと日や葦の芽ぐみそむ 豊田都峰 京鹿子 200405
葦の芽のあはひを白き羽毛かな 小澤克己 遠嶺 200406
葦の角紀元前より揺れてをり 二瓶洋子 六花 200406
蘆の角すつくと息をぶつけ合ふ 小野さとし 対岸 200406
湧水のみなつながりて葦の角 小山道子 百鳥 200406
先導のをとこ撫で肩蘆の角 吉田明子 200406
光りつつ揺れつつ葦の芽立ちかな 大山里 200407
波音に励まされては蘆の角 浅田浦蛙 対岸 200409
日が射して沼青みけり葦の角 佐東志乃 200506
蘆の角板東太郎の一丁艪 山本喜朗 雨月 200506
地平線とり巻く葦の芽吹きかな 三関浩舟 栴檀 200506
みちのくへ向かふ孤舟や蘆の角 横松しげる 遠嶺 200507
水を切り風聞きそめし蘆の角 千原叡子 ホトトギス 200507
広がりし噂の波紋葦の角 若泉真樹 200508
魂若し蘆の角ぐむ湖ごゝろ 禰寝瓶史 京鹿子 200603
葦の角男系女系とかまびすし 坂口夫佐子 火星 200605
薄氷をつきぬけてきし蘆の角 藤井昌治 200605
蘆の芽や文字の消えゐし道標 高梨美佐子 遠嶺 200606
喫茶舗のショパン「雨だれ」蘆の角 泉田秋硯 200606
蘆の角夕影まとひゆらぎをり 山村修 酸漿 200607
どこまでが湖か陸地か葦の角 松山直美 火星 200607
葦の角産卵の鯉泥とばす 木内徴子 万象句集 200703
舟みちは蜘蛛手に葦の芽ぐむなり 益本三知子 馬醉木 200705
反戦歌聞きをり蘆の芽吹きけり 橋本良子 遠嶺 200705
湖を発つ鳥の助走や葦の角 菅原末野 風土 200705
水面まであと一寸の蘆の角 浜野ナオヨ 200706
強風に川面めくるる葦の角 伊東恵美子 馬醉木 200706
もろもろの芥の中の蘆の角 中上馥子 春燈 200707
枯果てしままと見しや葦の角 阿部ひろし 酸漿 200804
日の神の世に誘はれし葦の角 齊藤實 200805
歯切れよき言葉眩しむ蘆の角 東良子 遠嶺 200806
蘆の角足裏にほつと覚ゆなり 大橋晄 雨月 200806
あぶく一つ角を離るる葦の角 河崎尚子 火星 200806
蘆の芽の育ちて雁の声とどく 岡田真澄 風土 200807
魚はたく音のをりふし蘆の角 藤井美晴 やぶれ傘 200807
角隠し映す舟行く葦の角 澤田緑生 馬酔木 200905
黄金波うつ日のありて蘆の角 篠崎荘市 酸漿 200906
水底に流れありけり蘆の角 天野美登里 やぶれ傘 200906
さざなみは角組む蘆の子守唄 須藤美智子 風土 200906
今朝聞きしばかりの人事蘆の角 西山浅彦 春燈 200907
真髄とはと問ひかけてをる葦の角 石脇みはる 200907
義経を語り継ぐかや蘆の角 小嶋恵美 春燈 200907
水底の木の葉押し上げ蘆の角 半澤正子 馬醉木 200907
草庵へ訪ふものに葦の角 和田照海 京鹿子 200907
つわものの精かな片葉葦の角 小野寺節子 風土 200911
葦の芽にひらがなの波通り過ぐ 村上幸子 京鹿子 201001
蘆の角ひとりよがりと言はれても 淺井照子 京鹿子 201001
蘆の角スペースシャトル狙ふかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201003
川風にかたさ残りて蘆の角 近藤きくえ 201005
踏み込めばまだ柔らかき葦の角 鈴木阿久 201005
うつ伏せの舟の高さに葦の角 浜口高子 火星 201005
大寺の蛇口の勢ひ葦の角 大島翠木 201005
蘆の角川に小舟の繋がれて 池部久子 酸漿 201006
蘆の角満ちくる潮の速さかな 海村禮子 春燈 201006
漕ぎ出づる瀬田の夕波蘆の角 中村翠湖 馬醉木 201006
二羽の鷭角組む蘆をせせりたり 赤堀洋子 万象 201007
ざりがにの恋であるらし蘆の角 内海良太 万象 201007
フラワーパーク出て川辺の蘆の角 阿部ひろし 酸漿 201008
蘆の芽の尖りに風の寄り来たる 安藤久美子 やぶれ傘 201008
蘆の芽や船過ぎてより波の音 片山博介 春燈 201103
落ち込まば蘆の角さへ突き刺さる 荒井千佐代 201105
動きだす構へのボート蘆の角 河村啓花 ろんど 201106
蹠より人を貫く蘆の角 岩下芳子 201106
波の来て隠れて現れて蘆の角 江木紀子 雨月 201106
葦の角いま渋民の冷えを脱ぎ 栃内和江 201107
対岸へ行く橋遠し蘆の角 大室恵美子 春燈 201107
葦の芽の二寸の揃ひ沼明かり 外山生子 末黒野 201108
逆境に負けじと伸ぶや蘆の角 篠原幸子 春燈 201112
葦の角琅玕色の沼ゆらぐ 饗庭悳子 末黒野句集 201203
さざ波や風を誘ふ蘆の角 青野安佐子 201206
橋脚のあたり角組む蘆の角 佐藤淑子 雨月 201209
舷のさうかさうかと蘆の角 熊谷ふみを ろんど 201305
羽音きて羽音飛びたつ葦の角 坂口夫佐子 火星 201306
蘆の角深々と水満ちゐたり 遠山みち子 201306
パスカルのまだ見ぬ世なり蘆の角 坂倉安正 201307
葦の角埋立ての砂噴き上がる 江見悦子 朴の青空 201307
ももいろに水の夕焼蘆の角 栗山よし子 馬醉木 201405
被災三年泥の中から蘆の角 上原重一 201406
夕さりの風にゆるびぬ蘆の角 堀田順子 馬醉木 201406
天を突く力を見せて蘆の角 青野安佐子 201406
きらきらと水綾なせり葦の角 泉本浩子 馬醉木 201406
ひそやかに逞しくあり蘆の角 柴田靖子 201406
ゆるぎなき天地の契り蘆の角 相良牧人 201407
夕あかね潮に浸りし葦の角 荒井千佐代 201407
たたみくる子のなぜなぜや蘆の角 森清堯 末黒野 201407
蘆の芽や流れゆるやかなるところ 神谷さうび 末黒野 201407
あふり波角組む蘆の見えかくれ 忽那みさ子 やぶれ傘 201407
水音にふるさとのあり蘆の角 金森教子 雨月 201407
打ち寄せて蘆の芽を噛む舟の水脈 布川直幸 201503
昼なかの川波堪ふ蘆の角 石田阿畏子 馬醉木 201505
日に数度鉄路響けり葦の角 生田恵美子 風土 201505
引き潮の中州に競ひ蘆の角 小川玉泉 末黒野 201505
寄す波のひとすぢにある葦の角 豊田都峰 京鹿子 201505
小波のあやなす光蘆の角 和田照海 京鹿子 201506
蘆の角掠め沼舟帰りけり 内海良太 万象 201506
葦の角夕日に力残りをり 石川倜子 馬醉木 201507
葦の芽の直情眩しおとせ浜 松本鷹根 京鹿子 201507
八橋の修復済みぬ蘆の角 森清堯 末黒野 201508
雲うつす水凹まして蘆の角 原田達夫 箱火鉢 201511
行く水のひかりを宿し蘆の角 森清堯 末黒野 201606
せせらぎを軽く跳び越え蘆の角 森清信子 末黒野 201608
湧水の輪を遠まきに葦の角 加藤静江 末黒野 201608
日の明り水の明りや葦の角 沼田巴字 京鹿子 201703
遠くまでよく見ゆる日の蘆の角 高橋道子 201704
小流れの鷺の動かず葦の角 大霜朔朗 末黒野 201704
蘆の角づぶづぶ靴に水来る 加藤みき 201705
蘆の角護岸工事の遅々として 岡村彩里 雨月 201706
葦の角明日は水面を突き出でん 神谷さうび 末黒野 201707
町の名の沖の島とふ蘆の角 浅井青二 雨月 201806
むず痒き水面となれり蘆の角 森岡正作 201806
水匂ふ葛飾郡蘆の角 福島茂 201806
葦の角原三渓の史に尖る 藤代康明 201806
川波の光の針や葦芽ぐむ 佐久間由子 201806
蘆の角ふつと新元号のこと 大沢美智子 201807
淡湖の細江や蘆の角組める 半谷洋子 201905
会ひたくて会ひたくていま蘆の角 倉林はるこ 201905
考へるふりしてい出し葦の角 熊川暁子 201906
水底に日輪流る葦の角 寺田すず江 201906
伸び代の無限にありぬ葦の角 岩月優美子 201906
さざ波にかくるるほどの蘆の角 藤生不二男 六花 201906
釣舟の棹の雫や葦の角 斉木永久 馬醉木 201907
棒杭に舟の繋がれ葦の角 秋山信行 やぶれ傘 201907
湿原の流れ幽けし葦の角 岡野里子 末黒野 201907
蘆の角つんと宇宙を引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
かはたれは川面にうつり葦の角 天野美登里 やぶれ傘 202005
捨て舟の影を出でざる葦の角 小倉征子 202005
蘆の芽の揃ひし中に工事船 伊藤昌枝 202006
さざ波の渚にくづる蘆の角 藤生不二男 六花 202006
さざ波に目覚め初めたり葦の角 及川照予 末黒野 202006
父の字の右肩上り葦の角 本郷公子 京鹿子 202006
風わたる向かう岸まで蘆の角 湯本正友 やぶれ傘 202007
神の名の覚え難しや葦の角 吉田葎 202007
留鳥の潜む水辺や葦の角 熊谷成子 202105
沼水の地震に渦巻く葦の角 伊藤希眸 京鹿子 202106

 

2022年3月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。